![サリーン・素材をホットに仕立てるアプローチ サリーン・素材をホットに仕立てるアプローチ](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/042/687/612/42687612/p1m.jpg?ct=b53777d09043)
昼食を取りに外へ出た際、通りを歩いていたらサリーンが赤信号で止まっていました。いつも携行しているコンデジを構えたところ、たまたま何かの拍子で撮影モードが特殊効果モードになっていたらしく、ご覧の“逆ビネット”?妙に作為的な絵になってしまいましたが、これはこれでおもしろい仕上がりだったのでそのまま使ってみます。
サリーンはマスタングをベースとしたチューニングモデルを種々送り出し、FoMoCo100周年記念モデルだったフォードGTの開発と生産にも携わるなど、フォード公認コンストラクターとでもいえそうな地位を得ていました。そんなサリーンについてはあまり詳しくないので、このモデルもS197マスタングのコンバーチブルがベースであるくらいのことしかわかりません。それでも、私も大好きなS197に相当いろいろな手が加えられていそうなことは、この佇まいからも見当がつきます。
日本ではいっときブルーフレームがサリーンの代理店となって、品川に立派なショップもあったため、今でも東京都心などでそこそこサリーンのモデルと出会う機会もあります。シェルビーが名実ともにフォードパフォーマンスの一翼を担うだけのオフィシャル感を備えるのに対し、より荒削りな、やや街場のチューニング屋的な趣きがサリーンからは感じられます。
しかし、フォードの量産モデルが素材とされた時点で、基礎的なプロダクトとしてのクオリティは担保されているも同然なのでしょう。あまり気難しさを感じさせることなく、オリジナルよりも数段パワフルに振られたホットモデルを享受できるのが、こうしたアメリカン・チューナーの仕事からもたらされる醍醐味ではないでしょうか。
そしてフォードというメーカーは、車両全体はもとより、エンジン単体などでも、より後発の新進メーカーやメイクスに対して「素材を提供する」姿勢を失わずにきたあたりが素晴らしいと思います。
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Mustang | クルマ
Posted at
2019/04/03 00:06:28