• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ロボ部長のブログ一覧

2021年07月29日 イイね!

当たり前の部位にはそうである理由がある

当たり前の部位にはそうである理由がある今なお紙の新聞を読むのが日課な私は、今朝の朝刊に掲載されたBMWの全面広告で、iXというBEVを知りました。その広告には女性のモデル/環境アクティビスト(って、一体どんな職業やねん😬)がフューチャーされ、”世界はたいせつなものであふれている“なる、なんともぬるいキャッチコピーが添えられていたこともあり、てっきりこのiXという車がわりとコンパクトな、比較的手頃なクラスのBEVだと錯覚したんですよ。
しかし、ネットでこの車について調べたら、まったくそんなことはなく、サイズもお値段もご立派な、かなりのハイスペック車だとわかりびっくり。広告のトーンは少しも権威的でも重厚でもなく、わりとライトでナチュラル指向の今っぽい雰囲気だったけど、扱われている商品実体とやや合ってないのでは?

それはさておき、その広告を見てちょっと感心したのが、iXのドアハンドルでした。ぱっと見、一般的なドアハンドルが前後のドアに装着されているようです。最近のBEVやSUVだとドアハンドルを無くす例が増えていて、個人的にその傾向がものすごくイヤだったので、そのあたりはさすがにドイツ車だけあるな・・と思ったわけです。
ただそれも、iXについて調べてみると、ハンドルがあるにはあるけど、ドアパネルに完全に埋め込まれたフラッシュサーフェイスされたタイプのようで、外からグリップやフラップを引いて物理的にドアを開けられるタイプではないのかも(写真からそう見えるだけで、実際がどうなのかまでわかりません)。

私がドアハンドルがないことに拒否反応を覚えるのは、例えば事故で横転した車内に気を失った乗員が残されている場合など、障害発生時に救急隊員などが車外からドアを開けて乗員を助け出したりするのに支障がありそうだからです。その昔、メルセデスなどが外からもアクセスしやすい頑丈なグリップタイプのドアハンドルを採用する理由として、非常時の対処を想定していたと知った際は心底感心したものです。

そうした配慮と比べると、いまどきのドアハンドルの省略や、あっても外からアクセスがしづらいフラッシュ化には、それが必要となる合理的な理由が思いつきません。
ボディ表面の凹凸を減らす空力特性の改善は合理かもしれないけど、それならハンドル自体を消し去る必要はなく、従来からあるフラップタイプをベースにすればいいだけのことだし。
ハンドルレス/タッチセンサー導入による外部とのコネクテッド効果や、車外との物理的な接触点を無くすことにより車両盗難を抑止する効果などがあるのでしょうか?それらについてはよくわからないので言及を避けます。

私が思うに、「ドアハンドルを消したい」のはカーデザイナーの独善的な美意識の発露にほかなりません。なるべくボディラインを阻害する要素をなくしたい、ノイズ(一般的に必要とされる対象でもデザイナーにとっては邪魔物とされることも多い)を除いてかっこよく見せたいという、デザイナーが陥りがちな指向が、タッチ式のドアオープニングの採用に仕向けるのです。
それを、ドアハンドルに触れずに車に乗り込む行為が、さもこれまでにない新たなユーザーのドライビング体験の象徴であるかのように謳うのも、安易な新しさの植え付けみたいで困った傾向です。

最近は車に限らず、何かとユーザー体験(User Experience=UX)の意義が喧伝されますが、それが車を所有して使うユーザーだけのことを意味しているうちは、単なるオーナーの自己満足を満たすための方便に過ぎません。「事故時に救出を担当する第三者というユーザーの体験」といった、オーナー以外の存在の体験へも目配せがされるならば、説得力が増すでしょう。

話題をフォードと絡めねば😅フォードは決してユーザー層が限られるハイエンドを対象としたブランドでないから、これまで登場してきた各車がしっかりしたコンベンショナルなドアハンドルを装備していたことに好感を持っていました。他社で多い、リアドアのハンドルだけピラー部に配置して黒くして存在を隠す、「隙あらばドアハンドルを消したい」コンプレックスが見える手法もフォードは採ってこなかった点も、ドアハンドルの必要性を適切にわきまえているようで頼もしく思ってきたのですが、マスタングMach-Eがついに完全ドアハンドルレスに踏み切りましたね。いくらフォードにとっての初めての完全オリジナル電動車だからとはいえ、これまでのフォードの美点を継承しない姿勢には失望しています。

ドアハンドルそれ自体は小さなパーツとはいえ、その車が、乗る人のことだけでなく、どれだけ周囲の人との関わりも意識できているかを象徴する部位であるように私は思います。



Posted at 2021/07/29 12:10:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | Other | クルマ
2021年07月27日 イイね!

私にとっての「最強」マスタング

私にとっての「最強」マスタングブログも1,200回近く続けていると、過去に会ったことがあるフォードとの再会も少なくありません。昨日青山で見かけたこちらのマスタングは、ナンバーから昨年末に巣鴨で見てブログに取り上げたこちらと同一車でした。
ただ、半年前と大きく違っているのが、その時にはおそらくソフトトップはオリジナルのパーチメントカラーだったのが、ご覧のようなワインカラーのものに替えられていたこと。巣鴨で会ったときには幌がややくたびれていた印象だったことを覚えているので、おそらくサードパーティー製品で張り替えたのでしょうね。ブラックボディとのコントラストはなかなか良好です。

このマスタングはS197のポニーパッケージです。初代マスタングGTを彷彿とさせるフロントグリルとフェンダー上のポニーバッジ、トルクスラストタイプのホイール、リアスポイラーなどの専用装備で見分けがつきます。基本的にポニーパッケージはV6ベースなので、S197、しかもその前期型のポニーパッケージ(2006〜2009)だとエンジン最高出力が210PSなんですよ。この数値は今となっては全然大したことがないように感じられても、そもそもが自動車のパワーとしては十分すぎるレベルだし、「(V8と比べて)軽量な鼻先で必要十分なパワーを駆使して走る」というV6マスタングのキャラクターは、本来のポニーカーらしいものです。そんな素性の上に、元祖マスタングを思わせる表情などを備えているのだから、実は私にとってはポニーパッケージこそが最強のマスタングなのです。
現行S550にもポニーパッケージの設定があって、それはEcoBoostモデルがベースとなるのも、ベースグレード車をドレスアップさせるポニーパッケージの伝統に則しています。まだ実車を見たことはないのですが、全体に立派になったS550でどこまでポニーパッケージらしい軽快さが保たれているか関心がありますね。
Posted at 2021/07/27 09:45:32 | コメント(1) | トラックバック(0) | Mustang | クルマ
2021年07月24日 イイね!

マスタングのペースカーはmyフィエスタ?

マスタングのペースカーはmyフィエスタ?昨日、自宅の窓から外を見たら、びっくり!なんと家のすぐ前に白いマスタングが止まっているでないの!!S197のGTコンバーチブルでした。シェルビーフェイスだからS197最終期のモデルですね。
特にみん友さんのご来宅予定もないし、一体どなただろう?誰だかわからないけど、せっかく目の前にマスタングが来ているのだからともかくご挨拶しなくちゃ・・玄関を開けてマスタングに近づきウインドウをノックしたら、まったく面識のない方でした。聞けば、近くの川に釣りにいらして土手沿いの道へ行きたいのだけど、そこへの行き方がわからず、たまたま我が家のすぐ前に車を止めてナビを調べていらしたそうです。
土手沿いへのアプローチは一通も多いため地元の人でないとややわかりづらく、口頭で説明しても、ましてやナビを見ながら説明してもきちんと伝わりそうにありません。それならと、急きょ我がフィエスタでの先導を買って出ることにしました。それが一番早いし、なんと言っても同じフォード仲間、お安い御用です♪少しの距離でしたが、ペースカーよろしく、お膝元の道を後ろにマスタングを従えてフィエスタを走らせるのはなかなか気分が良かったです。土手の上までご案内したところでお別れしましたが、あの後は目的の好ポイントにうまく到達されたのかな?
Posted at 2021/07/24 10:13:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | Mustang | クルマ
2021年07月23日 イイね!

景色の一部になれる車だから

景色の一部になれる車だから日本だとフォードはマイナーカーでも、グローバルに見ればフォードは、一部のエンスー向け車種を除けば基本的にマジョリティカーです。車に対して特段の思い入れを持たなくとも車が必要な人たちにより選ばれる車、であると言えます。私はそのことにフォードの意義を見出しています。自分の乗る車がマイナーだからいいなどとは少しも感じていません。

なので、同じようにマジョリティを対象とする車には大いに関心があります。このたびフルモデルチェンされたアクアにも関心があって、何しろアクアといえば、トップ写真のような情景が当たり前な、事実上の国民車みたいな存在ですから。今度の新しいアクアもこのように、それこそ「石を投げればアクアに当たりそうな」存在になるかどうかはわかりません。しかしトヨタの販売力やこれまでのアクアの実績とネームバリューなどを鑑みれば、程なくすると街でまた相応の数の新型アクアの姿を拝むことになるだろうと想像します。
そう想定すると、第一印象としての新型アクアで感心したのが、初代のイメージを継承した「攻めた」スタイリング表現です。いまコンパクトカーは、なるべく多くのユーザーに受け入れられることを前提に、無難なスタイリング表現を採ることが多くなっています。しかし例えば現行フィットが、あまりに消極的で勇気のないスタイリングで不評をかこち、対照的に見るからに快活そうなヤリスが好評を博すなど、コンパクトカーのユーザーたちが決して「淡白」で「当たり障りのない」スタイルを望んでいるわけでなく、実は乗り手の感覚に程よく働きかけるポジティブ感のあるものを欲している人が多いことを、きちんと汲んだスタイリングになっています。






手堅いトヨタが、約10年にわたるアクアの実績の中から、ユーザーの性向や、実際の使われ方・ユーザーが望むものなどをしかとキャッチした上で、これまでのアクアのイメージをガラリと変えることなくブラッシュアップしてきた。そのアプローチは素直に大したものだと思います。ちょっと初代Aクラスを想起させるようなサイドウインドウのグラフィックなど、いまだと「主張が強すぎる」「トレンドじゃない」として引っ込められそうなディテールなのを、アクアの視覚的な特徴点として簡単に捨てなかったことはすごい。ショールームの実車内に座り込んでみた印象では、マツダ3のような暗い穴ぐら感は意外と弱めで(おそらくリアウインドウのサイズが改善された効果もあるのでは?)、多くの人が乗る車としてアレルギーが少なそうに感じられました。

街の光景の一部となるような車が、単に調和や融合を謳うだけでなく、その場の空気を適度に刺激し、街や人に活気を与えられるような存在であるのは、むしろ望ましいことであるように考えます。
この点で、新しいアクアのボディカラーが、初代にあった明るいオレンジやブルーなどヴィヴィッドなトーンが消え、カーキやベージュなどいわゆるアースカラー系が主体になったことは残念です。初代アクアは登場のタイミングや生産工場など、当時の東日本大震災からの復興を象徴するような存在であったから、鮮やかなカラーなどはそれだけで前向きなエネルギーを伝えてくる効果がありました(自分の車を見分けられる効果も ^^;)。閉塞感がなお強いこの時代状況下で、どうせなら色彩面でもさらにアクアらしいキャラクターを発揮してもらいたかった。ただもしかしたら、そこらへんはヤリスに任せているのかも?



(この写真にもアクアがしっかりと写り込んでいました。やはり石を投げれば・・な存在ですね)

思えばフォードも、過去のある時期までは無難で特に気にも止められないような存在感を当然としていたのが、それだけではない、本来の高いポテンシャルに呼応するかの如きポジティブな佇まいを身につけて久しいです。
私は、多くの人から当たり前のように選択される存在が、最大公約数的なだけでない、それ以上の「何か」を主張しようとする挑戦的な姿勢は、フォードであれトヨタであれ賞賛したいです。


Posted at 2021/07/23 09:58:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | Other | クルマ
2021年07月21日 イイね!

クーガ?クーガぁ??

クーガ?クーガぁ??「一体何を写したかったの?」何とも焦点が定まらないようなこの写真、拡大してよ〜く見ていただくとわかるかも?ここにはクーガが2台、いるのですよ、左と右の方に、それぞれ1台ずつ・・
左のジンジャーエール(超わかりづらいと思いますが)が大体いつもこの場所に駐車されているのは、以前から知っていました。たまたま今日、自転車でその近くの横断歩道の信号待ちをしていた時に、別なフローズンホワイトのクーガが赤信号待ちの車列の中にいることに気づきました。これはもしかすると、そのフローズンホワイトがそのまま直進すると、ジンジャーの位置とかなり近づくので、場合によっては2台を一緒にフレーミングできるかも??そんなことを思いつき、赤信号が変わると同時に急いでフローズンホワイトの進行方向へと自転車を進め、ジンジャーとのランデブーを狙うことに。

ただ、いざ行ってみたらフローズンホワイト側の車線は高い防音壁で覆われていて、その一部がシースルーになっている部位越しでないと、走ってくるフローズンホワイトの姿が見えない〜(>_<)しかも、ジンジャーも左右に駐車された車がいるためほとんどまともには姿が見えません。どうにか、かろうじてクーガであることがわかる程度に、かつデジカメの画角にカバーしうる、ギリギリの位置を見定め、なるべく速いシャッターが切れるよう感度を上げて(こんな強い日照下なのに・・)カメラを構えました。そろそろフローズンホワイトが接近してくると勘を働かせてシャッターを切ったのが、こちらの写真というわけです。
結果としては、右側の防音壁越しのフローズンホワイトも、これは本当にクーガか?と言いたくなるくらいの写り方で、全くお粗末ではあります。それでも、1枚の写真の構図に2台のクーガを偶然に写し込めたことは自分では大満足でした。

炎天下で瞬間的に本気を出して取り組んだことが、こんなこととは、我ながら何をしてるのか?という感じですが、こういうおよそ何の足しにもならない、特段の意味を求めなくていいことに集中するのは好きです。自己満足以外の何物でもないですが、やってて愉しいですね。
こんなような自己満足をひたすら重ねてきている我がブログは、気付いたら今日で1,170回目でした。




Posted at 2021/07/21 20:00:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ

プロフィール

「@Yorupikuさん、やはりそうでしたか😃最近2年くらいはかつて撮影した場所では姿を見なくなっていたのですが、今も元気にしてるのなら嬉しいですね。」
何シテル?   04/30 09:06
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。Fordを30年以上にわたって乗り継いでいます。2016年をもってFordは日本から事業撤退しまし...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2021/7 >>

    1 23
456 7 89 10
111213 14 15 16 17
18 1920 2122 23 24
2526 2728 293031

愛車一覧

フォード フィエスタ フォード フィエスタ
2014年に国内80台限定で販売されたレザーパッケージの第一弾、うち20台の割り当てとさ ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
生涯で8台目のフォードとして、2000年式・日本発売極最初期のC170フォーカスを202 ...
フォード フィエスタ フォード フィエスタ
「均整」「端正」「抑制」いまのカーデザインが忘れた3つのSeiを備えた小粋な実用小型車で ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
Ford Focus SE/2003 year model/Zetec 2,000cc/ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation