ウェブの自動車媒体はふだんあまり読みませんが、たまたま昨日ヤフーで、イタフラ車は壊れて当然?的なタイトルの記事へのコメント数が非常に多いことに気づきました。それで同じ媒体の以前の号をランダムにいくつか見てみたら、やはり一号あたりのリアクションとしては異例の数のようです。これは何を意味しているのでしょう。イタフラ車に関心を持つ人、あるいはイタフラ車の信頼性に対して一家言ある人が多いのでしょうか?
イタフラ車はトラブルが多く手もかかるが、それ以上に多くの愉しみを与えてくれる素晴らしい存在-ネコP.の媒体あたりが得意としてきた言説です。実際にイタフラ愛好家には故障自慢も共通言語という向きもあるようで、フレフレ幕張でもそうした会話を耳にしました。人と車との関わり方は千差万別・自由自在だからそういうスタンスもありだとしても、私自身はいまも昔も、車は壊れず手がかからない方がいいに決まっていると考えを変えていません。
ここから話題は非イタフラのフォードです。今回の記事へのリアクションが活発なことをみると、日本でフォードへの支持が広がらなかった理由のひとつは「壊れにくかったから」などと冗談半分に思ったりもします。
私はこれまでに90年代後半以降の欧州フォード系各車と接してきて、突然の走行不能といった深刻なトラブルは「一件もなし」。一方で些細なトラブルは「ごくわずかに」ありました。前のフィエスタで片側のサイドミラーの電動格納ができなくなったり、オーディオが接触不良を起こしたことくらいですかね。そういえばKaを購入直後、浜野店を出てすぐにルームミラーがポロっと落ちてきたのには笑いましたが、それもトラブル?輸入車全般でよく言われる窓落ちなどは一度もなかったです。
ST170のイグニッションコイルや前のフィエスタのO2センサーの交換といった対処は、消耗品の劣化としてトラブルとはみていません。
フォードもその昔はトラブルが多かったのかもしれません。以前にディーラーの方から初代モンデオあたりは不具合が多かったとの話を聞きましたし、ネット上でもそうした声を散見します。一方で“アメ車は壊れやすい”という根拠の定かでない風説も、かつてはフォードを悩ませていたのかもしれません。
あくまでも私自身の経験に則した限りでは、ある時期以降かもしれませんが、フォードはタフです。タフでなければ世界中で頼りにされる存在ではいられません。特に2003年式フォーカスSEセダンが、まったくの非日本仕様のはずが完全トラブルフリーで走り抜いたことで、そう実感させてくれました。故障せずに安心して乗れるからこそ愛すべき存在なのがフォードです。いまのフィエスタもその美点を継承してくれることを期待しています。
Posted at 2020/05/29 19:08:33 | |
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