スカＧ伝説　その8

～栄光の始まりとその後～

サーキットデビューレースは「`６９年 ＪＡＦグランプリ」。
最大のライバルはトヨタ１６００ＧＴ。２バルブエンジンに１６００ＣＣ。どう考えてもＧＴ－Ｒにトヨタ１６００ＧＴは勝ち目が無かったと言う。

しかし新兵器ＧＴ－Ｒには改善の余地があったと同時に日産のドライバー達は勝たなければいけないプレッシャーでガチガチだった。

レースがスタートするとトヨタ１６００ＧＴが先行。新米ＧＴ－Ｒにはまだ熟成されていなかった。最終的にトヨタ１６００ＧＴは高橋晴邦選手。スカイラインＧＴ－Ｒは篠原孝道選手に主導権が握られる攻防になった。
レースはトヨタ１６００ＧＴの高橋晴邦選手が真っ先にチェッカーを受けた。実力ではスカイラインＧＴ－Ｒは負けた事になる。

しかし、高橋晴邦選手が走行妨害をしたとの判定。1周減算となり篠原選手のＧＴ－Ｒ逆転優勝となった。タナボタの優勝に日産勢は複雑な思いをした。

それを踏まえて改善が進みスカイラインＧＴ－Ｒの破竹の連勝を手にする事となる。

石油ショックの煽りを受け、ビッグモンスターレースが廃止され、各メーカーのワークスドライバーがツーリングカーのステアリングを握る事となった。日産には一流ドライバーが名を連ねた。

「日産三羽ガラス」と言われた。北野元、高橋国光、黒澤元治各選手だった。