Ｎジャンの赤き魂　＃５　～スーパーカーブームと国産車の事情～

Ｎジャンが楽しみにしていたもの。
それは床屋さん。
何しろタダで「少年ジャンプ」が見れる。

もうおわかりでしょう。お目当ては「サーキットの狼」なのである。

やがてスーパーカーブームが到来。
ＴＶ番組で特別番組が放送され、全国各地で「スーパーカーショウ」が開催され、何かをすれば「カウンタックに乗れる」というオマケまであったような気がする。

そしてモータースポーツ、Ｆ－１で「ロータス」や「フェラーリ」がその名を轟かせ、ルマンでは「ポルシェ」が王者になっていた。

日本のレースはというとグラチャンやＦ－２がメインとなっていた。

「何でトヨタや日産が・・・・・？」
実際、モータースポーツ活動をしていたにはしていたのだが、大々的にやっていたワケではなかった。

Ｎジャンは本屋で立読みをしていた。
その真相を知ったのである。

石油ショック。
その事件から、国産メーカーのモータースポーツ活動の自粛が決定。
同時に高性能モデルの生産中止。

このとき、おおよそのスカイラインＧＴ－Ｒの正体を知った。

かつてトヨタ・日産が積極的なモータースポーツ活動を行っていたことを知る。
トヨタ７、日産Ｒ３８０～Ｒ３８２がポルシェと競っていた時代があったことを知る。
更には富士の３０度バンクの存在があったことまでも知った。