玄武岩、という石をご存じでしょうか?
火山列島日本ではごく一般的な黒~グレーの火山岩、地中の比較的浅い場所で、比較的急激に固まって出来る石のことです。この玄武岩は時々柱状節理と呼ばれる多角形の柱状に固まる事があります。その景観が独特なので各地で名所として紹介されることもあるのですが、その代表的な場所が城崎温泉近くにあります。
その名もズバリ
玄武洞と呼ばれる場所は、城崎温泉から円山川沿いに約4kmほど上流、川の右岸に露頭と洞窟があります。対岸の山陰本線や国道からも見えます。
ここは約160万年前の噴火の際に大規模な柱状節理の玄武岩が形成された場所だそうで、浸食によって姿を現し、江戸期には盛んに採掘が行われていたとのこと。一定の形に加工しやすく(節理の面に沿って割れるため)採掘もしやすかったのが当時は重宝されたのでしょう。特徴的な歪曲した石の柱を、伝説の生き物「玄武」に見立てて玄武洞と呼ばれるようになったとか。
で、時代は下って明治期に日本の岩石の学術的な名称を制定する際に、代表的な産地である玄武洞の名を岩石の名称にしたそうです。つまり
玄武洞が
玄武岩の名前の由来だということで、逆ではない、ということのようです。
現在は天然記念物として玄武洞は保護されていますが、城崎温泉が発展してきた時期を通じて、近くて便利な建材、石材として使われ、現在も城崎温泉のあちらこちらで見かける事が出来ます。
上の写真は城崎温泉の中心を流れる大路川で見かけた
コウノトリ アオサギ・・・でも注目して頂きたいのはその背景の石積みです。左右に大きな隙間があき、上下は比較的厚みの揃った石ですが、これは平面的に五~六角形の柱(五~六角柱)の石を積んだモノです・・・で、これは玄武洞(付近)で採掘された玄武岩です。
ということで、他にも見つけた玄武岩はギャラリーをどうぞ。
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城崎温泉旅行 玄武岩を探して編
城崎温泉の旅行、ただカニが食いたかっただけだろうというご意見は正しいのですが(笑)
こういう、宝探しの探索もしていました♪
・・・でも肝心の玄武洞に行かなかったのは、痛恨の極みデス(笑)
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Posted at
2009/11/15 21:09:24