下関と門司と

関門海峡に行くと、分かっていても毎度びっくりするのだが、下関と門司の間は本当に目と鼻の先、ぐらいの感じがする。海峡が一番狭い部分に関門トンネルと関門橋が造られていて、この画像では少し分かりにくいかと思うが、手前がトンネルの人道入口、背後に橋があって、左下に少し門司が見える。

北九州市と下関市で合わせて人口が約120万人という都市圏を形成していて、毎日約1万人がこの海峡を越えて通勤・通学しているとされる。

海をボーッと眺めていると、船が渋滞しながら次々に通過していくのが分かる。トンネルの海底部分は780mというから、船にとっては本当に狭い難所のはず。明石海峡も次々に船が通過していくが、幅は圧倒的にこちらの方が狭い。

関門トンネルは今も有料で、NEXCO西日本が管理しているが、実際には一般国道2号で、車道の下に人道もあり、原付一種は人道を押して通ることになる。一方の関門橋は、中国道と九州道に挟まれているロケーションで、関門自動車道という路線名が付いている。

人道トンネルは、門司と下関の両方に巨大なエレベータがあって、一気に海底のレベルまでおりたあとは、ジメジメした長い通路をひたすら歩くことになる。歩行者は無料で、国道2号の歩道という位置づけ。

いま、この海峡に道路をもう一本、みたいな議論がなされているが、朝夕の渋滞を考えると、まあそれもアリなのかな？と思ったりもする。