Ｗ１２４ 鬼門の４ＭＡＴＩＣ警告灯！

業者様からお預かりしたＷ１２４です。
内外装がかなりキレイな個体ですが、点灯して欲しくない４ＭＡＴＩＣの警告灯が点灯し点検で入庫となりました。

先ずはリフトアップします。

一番重症の場合のトランスファー本体のオイルシール劣化を懸念して、トランスファーのフルードを抜取り計量します。

規定量が０，７Ｌなので、これよりも何百ｃｃも油量が増えていたらトランスファー内部のオイルシールが寿命で一番高額なトランスファーオーバーホールとなるのですが、今回抜き取ったトランスファーフルードを軽量したところ０，６７Ｌと言う事で、一番の鬼門であるトランスファー本体は無事な様です。

抜き取ったフルードは再使用せず、ＳＯＤ－１を５０ｃｃ施工した新油を注入します。

Ｗ１２４のトランスファーオイルシールは劣化による硬化での油圧リークですので、ＳＯＤ－１の膨潤作用はこの問題に大きく貢献してくれる添加剤と言えます。

この後は電気的な所を見ていきます、先ずはオーバーボルテージリレーやアッパーサポート付近のアースなどの接点不良が無いかどうかを調べます。

とりあえず異常が発見されない為、このサービスポートを使用して短絡しエラーコードの確認を行い、一度リセットしたところ警告灯は点灯せず、リセットした瞬間リヤの４ＭＡＴＩＣハイドロリックポンプが『グンッ』という音と共に起動したので、もしかしたら右側の丸いダイヤルでテストモードで２ＷＤにしていてその後４ＭＡＴＩＣに戻したけどリセット掛けていなかったのかもしれませんね。

一旦これでお客様にはクルマをお返しいたします。

クルーズ　マネージャー　Ｄａｉ