今回は・・・あ、こちらもドイツだ。フォルクスワーゲンのAセグメントを長年勤めたあの車をご紹介、生産終了になりましたしね。
【VW up!】
「フォルクスワーゲン アップ!」です。車名は「!」がつくのが正解ですよ。
2011年、VWのAセグメント車として

VW up!がデビュー、因みに正式には

こちらのVW Fox(フォックス)の後継となります。2004年販売のブラジル工場生産で1.6リッターのコンパクトカー、日本でFoxは販売されなかったので知名度は低いですが。なので日本では

こちらのLupo(ルポ、イタリア語で狼の意味)の後継となります。ルポは2005年に生産終了しているので、日本では久しぶりのVW製Aセグメントカーだったのです。up!の生産はスロバキアのプラチスラヴァ工場でした。
スペック
水冷並列3気筒DOHC12バルブ、排気量999cc、最高出力75馬力です。

エンジン、999ccの並列3気筒DOHC12バルブ、3気筒と聞くと振動が・・・となりそうですが、一番振動が出やすいアイドリング域でも感じないとか、このエンジンはバランサーが無いそうです、3気筒でバランサー無しで静粛性が高いのは凄いことでは?、駆動方式はFFのみです。ちなみに一部の仕様地では60馬力仕様もあったとか。日本ではこの75馬力仕様が標準でした。

フロントの足回りはマクファーソンストラット式、ブレーキはディスクブレーキ、タイヤサイズは165/70R14です。

リヤの足回りはトーションビーム式、ブレーキはドラムブレーキを採用、タイヤサイズはフロントと同じ物です。前後共にAセグメントらしい足回りを装備しております。

フロント側~サイド、グリルレス的なフロントデザイン、とにかくクリーンな感じを追及したとか、非常にシンプルなんだけど飽きがこなさそうで良い感じです。

ちなみに3ドアモデルもありました。Aセグメントはつまり日本で言えば軽自動車的なカテゴリーなのでしっかりコストカットも行われていて、リヤのサイドウィンドウは3ドアははめ殺しでつまり一切開きません、5ドアはといいますと

このように後方が手動で少し開くのみです。このあたりはしっかりとコストカットされております。
3ドアと5ドアではリヤサイドウィンドウ回りのサイドビューのデザインも違っていて

5ドア
ごく普通な四角くて平面的なデザイン

3ドア
リヤサイドウィンドウの後端が切れ上がるようなデザインと違いがあります。どこかスバルのR1とR2感がありますね。

リヤビュー、ストンと切り落としたようなデザイン、ちなみにこのリヤのデザインはスマートフォンの画面からインスパイアされたんだとか。デザイナーはアルファロメオの156などをデザインしたワルテル・デ・シルヴァ氏の手による物です。

メーター回り、メーターはアナログでシンプルな物ですが、センターがスピード、左側がタコメーター、右が燃料計という配置です。Aセグメントの車にしては良いデザインかと。

インパネ回り、ハンドル自体のデザインはなかなか凝っていますね、どこかスポーティーな雰囲気です。

トランスミッションは5MTと

5速のASG(2ペダルMT)の設定です。ASGは変速ショックなどに結構クセがあるとか。日本での正規販売車はこのASGのみの設定・・・いや、こういうコンパクトカーにこそ5MTでしょうが!まあ出しても売れなかったでしょうけどね。

フロント側シート、かなり薄くてペラい感じですが、座り心地は長距離でも疲れにくい硬めのタイプです。

リヤシート、こちらも肉厚は薄めなシートです。ちなみにup!の乗車定員は4名です、軽自動車より一回り大きいぐらいの車格ですので。

その走りは?1リッターの75馬力ですから絶対的な速さは無いそうですが、車重は900kg台でそれこそ日本の軽自動車レベルの軽さ、なので思いのほかキビキビと走ってくれるそうです。足回りもしっかりとしていてコーナリングも破綻が少なく乗り心地もクラスを越えた物だとか。
そしてお待ちかねのホットハッチである

「up!GTI」です。2018年に販売開始しました。
スペックは水冷並列3気筒DOHC12バルブインタークーラーターボ、排気量999cc、最高出力116馬力です。

エンジンは通常の水冷3気筒DOHC12バルブエンジンにインタークーラーとターボを装着、最高出力は75馬力から116馬力へジャンプup!しておりますw。

足回りの構成は通常型と同じくフロントマクファーソンストラット、リヤはトーションビーム式、ただ全般的にバネレートの強化が施されています。

前ディスク後ろドラムのブレーキも共通です。

タイヤサイズは195/40R17と通常型と比べるとかなりのサイズup!(しつこいw)、わりと特殊なサイズです、ただ、乗り心地はちょっとゴツゴツするとか。

フロント~サイド側、バンパーの開口部がブラックアウトされて引き締まった感じに、グリルの赤いラインとGTIのバッジはVWの伝統ですね。

リヤ側~サイド、リヤバンパーのデザインも線が増えてスポーティー、リヤゲート上に小さなウイングがついていますがこれもGTI専用品です。

日本に導入されたのは3ドアのみでしたが。

欧州仕様は5ドアもあったそうです。

インパネ、メーター回り、基本的には通常型と変わりませんが、パネルのカラーは専用品です。

トランスミッションは6速のMTのみと潔し。

フロント側シート、GTI伝統のチェック柄シートが採用されています、スポーツ走行にはちょっとサポートが物足りないそうです。

リヤシート、こちらもGTI伝統のチェック柄シートが採用されております。

走りの方は痛快の一言だそうで、車重は約1トンと通常型より重くなってはいますがそれを感じさせない鋭い加速、コーナリングも強化された足回りで安定、初代ゴルフGTIの雰囲気が味わえるそうです。まあ、初代ゴルフのGTIよりだいぶ重いですが、軽快感に溢れた走りをしてくれるそうです。日本では2018年は600台の割り当ての限定車でした。しかし、翌年2019年より再販売今度は限定ではなく通常のカタログモデルになっています。
up!は2011年から日本では2021年まで、欧州あたりでは2023年までと結構長い生産期間でした。
尚、up!のEVである

e-up!もありましたが、日本には未導入です。そして派生車として

チェコのシュコダ(Skoda)のシティゴ

スペインはセアト(SEAT)のミー(mii)などもありました。
さて、中古市場
通常型は2013年あたりの初期型の走行7万キロ、ASGのモデルだとなんと40万円台からあります。後期のASGでも高くて100万円台前半、わりと底値です。そしてGTIですが、一応初期は限定車だったのもあり結構強気な価格設定、下は180万円台からで上は240万円と新車時(新車価格は220万円ほどでした)より高値の物も、後期の低走行車だと250万円に近い物も、ジワジワと価格が上がって来ています、GTIは欲しいなら今すぐが吉です。

VWの新しいAセグメントカーとして、販売価格は1万ユーロあたりを目指して開発、なのでかなりコストカットされている部分もありますが質感は高くコスパも良い。日本の軽自動車より少し大きいぐらいの車格でVWのボトムラインを約12年の長い間支え続けてきた車、それがフォルクスワーゲン アップ!です。
所有するなら?GTI一択!ですが、通常型の軽さも捨てがたい。でも上記したとおりに残念ながら日本で正規販売されたup!は5MTの設定が無かったんだよなぁ~ASG(2ペダルMT)のみの販売、まあ一応電子制御クラッチでMTではあるんですけどね、やっぱりGTIか?。足回りはビルシュタインかザックスの車高調で固めて軽くローダウン、マフラーは国産のTEZZO(テッツォ)の物に交換で、外観は軽くエアロメイキング、あまりゴテゴテにしないほうが良いかも。ちなみにGTIはホイールをインチダウンして(16~15インチ)しなやかさを稼ぐという手法もあるそうです。

GTIならこんな感じで、ホイールはO.Zあたりが良いかな。

これはバンパーのグリルカバーも外したタイプ、通常型でもこれぐらいの迫力は出せるんです、車高はもう少し上げで。

これは極限のシャコタンですかね、ここまではやりたくないですけど全体的な雰囲気は悪くないかな。あまり派手にしないほうが似合うと思われます。
upは2023年に海外でも生産終了となりました。日本でも約10年ほどの販売期間でそれなりに中古も台数もあり、まさに外車入門にはうってつけの車だと思います。通常型に5MTがあれば完璧だったんだけどなぁ~、そこが残念ポイントです。
余談、じゃあ今後フォルクスワーゲンのAセグメントはどうなるの?

最近までid.1という小型EVを開発していて、画像は更に発展したid.every 1というモデル、これが今後のVWのAセグメントを担う予定で、2027年に販売予定だそうです。価格は340万~400万近くになるかもとのこと・・・Aセグメントでソレって売れるの?大丈夫かよフォルクスワーゲン、他社と同じようにEVから一端離れたほうがいいんじゃね?。