こちらもお久しぶりになりました。
さて、今回は世界のホンダ、しかし・・・まあ、その、ある意味「やらかした」1台とも言えなくはないかも・・・w
はい、満を持して遂にやります!、あの「夜鷹」です!。
【HONDA NightHawk 750】
「ホンダ ナイトホーク750」です。
何それ~?になっている方が多数だと思われますのでとっとと画像を上げましょうね。こちらです。
えっとぉ・・・これは、ヨーロピアンですか?、ホンダ的には一応「邪メリカン」(アメリカン、ここではジャパニーズアメリカンをこう呼ぶのが「作法」ですw)だそうですが・・・。
何故かしらこれに近いモノを感じるんですがw。
これはもう、許してさしあげてのスズ菌VXガス(ガスを付けるな危ないから)800・・・が「なかまになりたそうにこちらをみている」、ただしVX、オメーはダメだ。お前エンジンが本当に邪メリカンだし(イントルーダー750のモノ、紹介済)。
1991年のデビュー、本来は主に北米で販売されていた夜鷹(ナイトホーク)の一族の1台を・・・ホンダさんが何を血迷ったか日本でも販売しようぜと連れて来たというのが正解です。
ではスペック
空冷並列4気筒DOHC16バルブ、排気量747cc、最高出力75馬力です。
あれっ?意外とハイスペック、そりゃそうですよご先祖様は
こちら、エンジンはこのCBX750Fとほぼ同じですから(紹介済)。
その悪く言えばもっさりブリーフな姿とは裏腹に、侮れないスペックを持っています。
あれっ?これって・・・
まさか貴様っ!あの「地平線」の後釜かぁぁぁぁ~!(CBX750ホライゾン、紹介済)、大型免許(いわゆる限定解除だね)取得の時にシャフトドライブの独特な癖に散々苦しめられたので(個人的に)苦手なんですわこの子w。
普通に乗れば普通なバイクですけどね。実際北米ではナイトホーク700の名前で(当時のアメリカの二輪車輸入規制の絡みで排気量を下げていたのです)販売されていましたし。
つまり、地平線からドライブシャフトを外してチェーンをつけてお安くしました・・・ということ。リヤブレーキもドラムです。
この角度から見ると、結構フロントフォークの角度(キャスター角)が寝ているのがわかります。一応邪メリカンなんで、だから直進安定性は良いとのこと。
でも、エンジンはハイスペックという訳がわからない子だったりするんですが、ハイスペックだからって峠を攻めたりするのには向いていないバイクですね。
実はこのナイトホーク750、アメリカでは2002年ぐらいまで販売されていたそうですが、日本では1991年だけ販売されたのです、つまり一応限定車だったりします。
その販売台数は750台・・・ナナハンですからw。
まあ、その理由はホンダさん日本ではたいして売れないだろうと予測していたようで
だから日本(と、ヨーロッパ)向けには、ナイトホークの半年後ぐらいにちゃんとCB750(RC42)を用意していたわけです(紹介済)。
実はホライゾンの時にも教習車や白バイ仕様を作って対処していたので損はしていないんですよね、むしろ大量需要で儲けているという、さすがホンダ、抜け目が無い。
どこかの会社のテメーの頭はパープルレインかよとは訳が違います(だからもう彼を許してあげてぇ~w)。
こうやって見比べると、縦に長い夜鷹、塊感があるCBとちゃんとデザインの住み分けをしてあるのですよ。
と、いうわけで夜鷹(国内仕様)の販売台数は750台で売り切り、ちゃんと売り切ったそうですよ。お値段も639000円と750クラスの新車のバイクとしてはお求め易い価格でしたし。
実は一部の旅人バイカーには支持されたバイクでして、国内限定販売が終わった後も逆輸入をしてまで入手したモノノフが結構居たとか。
国内仕様は黒系の単色のみですが。
逆輸入仕様はこのようにピンストライプや2色や派手なカラーリングなどがあり、すぐにわかりますよ。
さて、中古市場
1台国内仕様を発見、走行1万ぐらいでお値段は53万円でした。
案外高値安定?、まあ、一応限定車ですからね。
駆り立てる衝動・・・といっているけどそんなに尖った部分もなく、むしろ重いけど乗りやすい普通のバイク、旅人には結構支持されていて、鞭を入れれば結構速い、乗る場面を選ばない普通オブ普通な750、それがこのホンダ ナイトホーク750です。
所有するなら?、勿論もっさり部分をカットしてカットして
これ、ナイトホーク750なんですよ。信じられないぐらいにカッコ良くなっています。かなりセンスが問われるということですかね。
ちなみにナイトホーク750の改造車でちょっと有名な1台があります。
こちらですが、もしかしたら見たことがある人もいるかも?。
これはアメリカの「ウォーキング デッド」というゾンビものの連続ドラマがあるんですが、それに出てくるダリルという人物が乗っているバイクがこれ。これのベースはナイトホーク750なんですよ。
ナイトホークダリル仕様と呼ばれていて、国内外問わずこれ仕様にした改が結構多いですね。夜鷹の中古が極端に値落ちしない理由でもあります。
イジれば良くなる、そういう要素を持ったバイクでもあるのです。
お・ま・け
ナイトホークには末弟がいまして。
ルーツを辿るとこのビジネスバイクCD250Uに辿り着きます。お兄さん、カッコ良く・・・バイクが釣り合っていないなw
そして兄弟はこのレブル250(現行じゃなくて初代)になります。
そして生まれた夜鷹の末弟は・・・
・・・うーむww。なんかものすごくお金がかかっていなさそ~なw。
【HONDA Night Hawk 250】
「ホンダ ナイトホーク250」です。
1992年のデビュー
スペック
空冷並列2気筒SOHC4バルブ、排気量233cc、最高出力21馬力です。
このバイク、上記のレブル(旧型)のキャスター角を立てて、むしろ邪メリカンから普通のバイクに進化(退化?)しています。
リッター40kmに迫る高燃費!、そして泣く子も嗤う35万円!(新車本体価格)、そういうのはスズ菌の領分でしょうがw。
ただし、このキャストホイールはイタリアのグリメカ製だったりします・・・何この一点豪華主義w
しかし、デビュー時のホンダさんの公式での言い分は・・・
「涙滴型のタンク!、昨年(1991年)販売したナイトホーク750の弟分でこれは「アメリカン」ですっ!」
嘘だろ!www、レブル(旧型)からキャスター角もわざわざ立ててまで造っておいて、これはどうみても「小洒落た実用車」ですやんwww。
いや、ていうかエンジンも同じレブル(旧型)は?、ねぇ?レブル(旧型)の立場は?www。
ホンダさんがまた血迷ってる・・・。
しかし、実用車としては文句無し、実際バイク便などて重宝されたそうです。
1994年にカラーバリエーションを増やしてマイナーチェンジをしていますが、その時のホンダの公式コメントは・・・
「シンプルで飽きのこないスタイルのロードスポーツバイク」
アメリカンの文字が消えたwww、やっぱり実用車だと認めたというかロードスポーツに鞍替えしてるwww。
ですよねぇ、こうしないとレブル(旧型)の立場が無いですもん。
そしてマイナーチェンジ後まもなく生産終了となりました。
中古市場は20万円あたりからあります。意外と下がっていないのはやはり実用車としての引き合いがあるからだそうです。
いつの間にか現れて、いつの間にか消えて行った一陣の風、やはりアメリカンでは・・・無かったねぇな1台、それがホンダナイトホーク250です。
まあ、基本通勤スペシャルでたまには休日の散歩には良いかも。