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マヨイガのブログ一覧

2023年01月27日 イイね!

好きな車(* ゚∀゚)


明けまして好きな車・・・おせーよw。

バイクにかまけすぎました。
好きな車も再開しまーすm(_ _)m。

今回は国産の小さいヤツを、一見地味で、まさにつっかけサンダルのような足車なんだけど実は・・・な軽自動車、お久しぶりの大八車違うダイハツからです。

【DAIHATSU ESSE】
「ダイハツ エッセ」です。

2005年の末のデビュー。


同社のミラより低価格な日常の足として、まあ、つまりスズ菌アルトの対抗馬だったわけですが。

スペック
水冷並列3気筒DOHC12バルブ(DVVT付き)、排気量658cc、最高出力58馬力です。


見ての通りの丸い台形基調なスタイル、可愛らしさ満点ですね。今時のハイトールな感じでもなく(車高は1500mm以下)、安定感をも感じる優しいスタイル。

インパネ、センターメーターのみの非常にシンプルな物。

内装も一部は鉄板剥き出しで塗装のみとこれまたシンプル。
ダイハツとしては主婦層向けのお買い物用セカンドカーや、免許取り立ての若い女性をターゲットに開発販売、新車価格の安さも(FF2WDの5MTなら70万円台)あり2011年までの約5年のモデルスパンで21万台とかなり売れた車です。
車名のエッセも「ESSENCE(エッセンス・本質)」に由来した造語で、つまり軽自動車の本質ってこうだよね?というダイハツからの問いかけでもありました。

でさ、こんな主婦層や若い女性向けのお買い物車の何が面白いのよ?とお思いかと、でも実は・・・可愛い顔して隠れた実力があるんですよこの子。

まず、車重、FF2WDの5MTだと700kg・・・軽っ!、近年の最軽量な軽自動車はスズ菌の先代アルトのFF2WDの5MTモデルが680kg・・・かなり近いですね。もっと近づけたい?、じゃあリヤシートをとっ払いましょうかねw。
つまり、そのシンプルな内外装が実は軽量化に一役買っていたりもするんです。

そしてエンジン、なんで足車にDOHC12バルブなんだよ?SOHCで良くね?となりませんか?、しかしコイツはDOHC12バルブなんですね~、ダイハツ的に理由は燃費のためにエンジンをスムーズかつ軽やかに回すためなんだそうで。
そしてスペックに書いたエンジンの機構であるDVVTって何?、平たく言えばホンダさんのVTECと似たようなもの。



厳密にいえば可変バルブタイミングで、燃焼状態に合わせてバルブの開閉タイミングを変えるものなのでVTECとは違うんですが、これ、トヨタからの技術流用でしてね、さらに専用で軽量化されたピストンやコンロッドまで採用しています。
はい、ダイハツ曰く全てはスムーズなエンジンの回転による高燃費のため・・・・


いや、確かにそうなんでしょうよ、ダイハツさんがそういうんならばね。
けどね!、じゃあなんで燃費が大事なお買い物用軽自動車のエンジンがさ、レブリミット8000rpmまでキッチリと回るんですかね!(これ、本当です)w。
D-Sportsというアフターパーツメーカーがありますが(基本的にダイハツ車がメイン、昔のスズ菌スポーツみたいなところ)、現在もコペンの次にエッセはアフターパーツが多いんですがなんでですか?w、マフラーやらLSDやら強化クラッチやら各種ボディ補強パーツやらそれはもう色々とね・・・・。
さらにさらに、ダイハツって同社の車の純正部品の互換性が高めな会社でしてね、例えばコペン(MT)のクラッチ&クラッチカバー流用とか、極めつけは・・・


あのダイハツのラリーウェポンであるブーンX4(実質ラリー競技用車両)、これのクロスミッションが移植可能(実はエッセの改造では定番)だったりします、つまりMT車なら「クロスミッション化」が可能ということw。
いや、これダイハツさん最早「確信犯」でしょ?w、日常のためのベーシックな軽自動車のエッセンスの他に、ベーシックな競技用車両のエッセンスも(わざと)ブチ込んだでしょ!ww。


この可愛らしい台形ボディも、良く見るとタイヤが車体の四隅で踏ん張る形になっていますよね(特に後輪は後部座席より結構後ろ側)、つまりコーナリングの安定感に繋がっていたりします。
まあ、流石に足回りまではそうは行きませんがそれも大丈夫!、足回りのパーツも他車流用ができたりアフターパーツメーカー各社から車高調も沢山出ていますから・・・・。


いや、マジで。

そう、エッセって実は軽自動車スポーツとしての素性もとても良い子だったりするんです。

実際ダイハツ自身もやっぱバレた?wと言わんばかりに


後にエッセカスタムを追加していますしw。


専用アルミホイールや専用エアロ装着の他に、こちらはタコメーターが標準装備になります、勿論8000rpmまで刻まれていますよ。2WD(FF)なら5MTもちゃんとあります。そう、これがエッセのもうひとつの顔なのです。
ちなみに、初期の2WD(FF)5MT車は一番下のグレードで、そのグレード名は「エコ」・・・いやいやいやいや「スポーツ」の間違いだろ!w。

こういう素性の良さもあり、また中古車価格が比較的に安価なので現在でも軽自動車の競技車両としても引っ張りだこでして。






競技用車両も沢山製作されています、一番下はD-Sportsの車両やないかい!w。
エッセのワンメイクレースも開催されていて、ジムカーナ、クローズドサーキット、林道を走るというもの。ラリーカー要素も必要になりますね。
このように、現在はドライバーを鍛える役目も果たしていて、一部では軽自動車のハチロク(AE86)とまで・・・それは言い過ぎでは?w。

個人的にはエッセは


現在の日本版チンクエ(FIAT 500、二代目ヌォーヴァのほうね)じゃないかなと思います。雰囲気も似ていますよね、これもアバルトのチューンで速くなりますし・・・言い過ぎですか?。
上記の通り、2011年までと比較的に長く生産販売されていました。

さて、中古市場
大変お買い得です!と、言いたいところですが近年この素性の良さが広くバレてしまいましてね、以前よりかは値上がり傾向です。
まあ、足車で良いなら3速ATや4速AT(後で追加されました)モデルならば10万円台からありますよ(程度はお察し)。
ただ、5MTモデルは初期なら一番下のグレードだったからタマは少なめ、そもそも購買層が女性が中心でしたからMTは売れた台数も少ない、ですので近年FFの5MTモデルはかなり値上がりしています。最低50万円あたりから、上は100万円に近いです、カスタムのMTの黒色は特に人気で走行6万キロあたりで90万円なんて物も、以前は50万円あたりで買えたんですがね。まあ、台数的にFFの5MTの狙い目はカスタムですけど。











言うなれば日常共同体
全ては主婦層のため、女性のため、だからこそ日常で生きられる、シンプル&ベーシックで燃費のよい軽自動車を造りました・・・。

嘘を言うな!ww

8000rpmまで軽やかに回る可変バルタイ付きツインカムエンジン、シンプル故の車重の軽さ、台形ボディのお陰で四隅に追いやられたタイヤ&長いホイールベースから来る安定感、車両価格も比較的に安価・・・・
猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う、お前も!、お前も!、お前も!、走りのために買え!。
ダイハツさん・・・実は本音はこうだったんでしょ?と疑いたくなる車、それがダイハツ エッセです(むせる)w。

購入するなら?、そりゃFF2WDの5MTカスタムでしょ。案外後期4ATもイケているそうですが。
まずは吸排気、マフラーはセンター1本出しにしたいな。コペンから流用のクラッチや社外LSD装着、X4のクロスミッション移植も勿論やりたい(中古で既にやってあるのも探せばあります)。足回りを車高調でしっかり固めて(ノーマルは柔らかいので)、外装は軽くエアロを巻いて特にフロントバンパーは開口部が大きい物に交換、電子系はサブコンでリミッターを切って、他にも色々出来ますなぁ~楽しそう・・・リヤシートは捨てよう部屋のソファーにしようw。

尚、コンプリート車でこういうのも。




まさにヌォーヴァ500風、つまり旧FIAT500風にする外装キットを装着したもの、やはり元の雰囲気が似ているから似合いますね。
これは「炎のたからもの」を聞きながら旅に出たくなるなぁ、中身をイジれば速くなるし・・・ルパン ザ サードw。

他社のコンプリートでは

現行のFIAT500のABARTH(アバルト)595風にもできるそうです。
その気になればなんでもできる、現金があればなんでもできる!・・・エッセも良いな楽しそうで。

軽自動車スポーツ界で今、最もアツい車なのです。
Posted at 2023/01/27 17:01:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 好きな車 | クルマ
2023年01月20日 イイね!

好きなバイク( ゚∀゚)


車だと思いました?







バイクなんだなぁぁぁ~これが!


レースホモロゲーション750ccバイクシリーズ(part 2)のトリです、はい、これで最後ですので・・・m(_ _)m。


ホンダがRC45(RVF750R)を


ヤマハがOW-02(YZF-R7)を


カワサ菌がZX-7RRを

と、来たら、もうわかるよね?。








チッ、バレたかw

【SUZUKI GSX-R750SP】
「スズキ GSX-R750SP」です。

1985年のデビュー以来、油冷で頑張り続けたGSX-R750さん。


80年代で100万円!、GSX-R750Rで限定750ccレーサーレプリカ路線の先鞭をつけたり。


GSX-R750R(RK)で本格的な限定ホモロゲーションモデルを造ったりと頑張っていたんですが、1990年初頭にはもうレースでは油冷での冷却の限界を迎えてしまいました。

そこで

1992年型より遂に水冷化・・・と、言っても油冷でのヘッド回りの冷却機構は残ったまんまなんですけどね。
つまり、「水油冷」といった感じのエンジンだったのです・・・だからエンジンが重たいという欠点があるんですけどね。

そして、1994年のこと。


GSX-R750SPとしてアップデートされました。

スペック
水冷並列4気筒DOHC16バルブ、排気量 749cc、最高出力77馬力です。

えっ?アップデート?とお思いかと。はい、このSPは別に限定車では無いのです、これで通常型でした。
つまり1994~1995年型のGSX-R750は全てSPがつくんですよ、国内では普通に車名なのです。だからホモロゲーション云々は関係ないんです。


1993年型までとの相違点は、倒立フォークのアウターが、それまでのφ41ミリから43ミリに変更。


キャブレター径も従来のφ38ミリから、φ40のミクニTMRに変更されています、画像は別のバイクのミクニTMRキャブレターですが。
ほかにもフレームやフロントフォーク、ホイールやヘッドランプ、バッテリーを小型化するなどの軽量化も実施、リヤスイングアームへのサブフレームの追加や、フロントブレーキにトキコ製6ポットキャリパー、クロスミッション採用など多岐にわたります。


フレームは当然アルミのボックスタイプの・・・と、言いたい所ですが。


一般的なアルミダブルクレードルというこの時期としてはもう旧態依然なフレーム、というのも1992年の水冷を造る段階でアルミボックス化も考えていたらしいんですが、販売サイドから「ダブルクレードルフレームは残して欲しい、いや、それで造って!」という強い要望が。
結局、開発費の絡みもありこれまでどおりダブルクレードルを突き詰める方向になったそうです、うん、みんな貧乏が悪いんや!w。


スズ菌って、戦時統制下だったの?w

まあでも、裏を返せば信頼性を取ったとも言えるかと。あと、普通に市販もするから、時期的にもイタズラに車体価格を高額にしたくないという思惑もあったようです・・・庶民派ですけん。


アルミボックス系のフレーム、完全な水冷化によるクラス最軽量なエンジンは1996年型のGSX-R750からになります。この年式からまたSPの文字は無くなりますが。

ちなみに1992~1993年のGSX-R750の販売価格は89万8000円、そして1994年からのSPの販売価格は115万円でした。他社のホモロゲーション750ccが200万円だの400万円という価格だった時代、しかも他社は限定車だから必ず買えるとは限らないと考えると、お値打ち価格と言える・・・のかもしれません。

さて、レースでは?、正直WSBK(スーパーバイク世界選手権)では活躍していません、というか居たんですか?状態。その年代を調べてもスズ菌のバイクが出て来な~い。


この頃のGSX-R750の主戦場は、アメリカ国内のAMAスーパーバイクレースが主軸で、あのヨシムラもそちらをメインて活動をしていました。
そちらではほぼGSX-Rのワンメイク状態で、当然優勝車両もGSX-Rですわな。
何故このような事態に?、AMAスーパーバイクはほとんどがプライベーターチームが参戦しており、メーカーワークスチームはほぼ皆無、つまり・・・ワークスでの使用も考えた高額な限定車はむしろ敬遠されていたんだそうです、限定ではなくて普通に買えて、比較的に安くて、そしてイジれば速いGSX-Rシリーズが歓迎されたというのもあります。だから販売サイドはクレードルフレームでと注文したらしい。
それにほぼワンメイク状態なので、新型GSX-Rが出たら買い換える際にリセールバリューも良いというのもありました。
あの「走れば優勝かまたはコケるかの二択」と言われていた、レジェンドであるケビン・シュワンツもこのレースとGSX-Rで腕を磨いたのです。


スズ菌がWSBKに本格的に参戦するのは、こちらの1000ccV型2気筒の1998年のTL1000Rからになります。コイツは私のSVのご先祖様にあたります。コイツが無ければスズ菌V型2気筒はありませんでしたから・・・御多分に漏れずこの子も【変態】かつ問題児でしたけどねw。

さて、中古市場、かなりタマが少ない。
発見した1台は150万円あたりのお値段、やはり黄金の80~90年代バイクということで、ジワジワと相場が上がっている模様、しかし、正直に申し上げると単純に速さを求めるのであれば、GSX-R1000の中古をオススメします。そちらの方が速いし古い年式の物なら120万円あたりと安く買えるので(マジです)。




油冷システムによる冷却が限界を迎え、新たに水冷化・・・と言っても油冷に取って付けたような水冷、それによりむしろ車重が重くなってしまったというね。
本当は1985年のデビューの段階で水冷にするはずでしたが、油冷という【変態】システムを採用してしまいそれが裏目に。しかし、他社のホモロゲーション750のように高額になりすぎず、限定車では無いので普通に購入できた。その時代遅れなフレームもそのための役にたち、尚且つ信頼性という面では評価され、比較的に安価な価格はプライベーター達の強い味方であり、また彼らを育てあげたバイク、それがスズキGSX-R750SPです。

所有・・・私ならR1000の中古を買いますけどねw。

冗談はさておき、イジりはヨシムラで固めるのが至高でしょうね。ハイカムとかTMRキャブレターもヨシムラバージョンがありますからそちらに変更、後はアルミ鍛造ホイールでバネ下の軽量化やブレーキ&マスターやローターをブレンボへ、前後サスをオーリンズにすれば最高かなと。
それ、全部R1000でやった方が・・・なんてことは言いませんがw。


スズ菌は、去年11月をもってバイクのレース活動から完全に撤退しました。Moto GPも世界耐久からもです。
Twitterやホームページも間もなく消すとか。

いや、車は売れてんじゃんよ~、なんで撤退すんのよ?、スズ菌の言い分としては「2輪4輪の電動化に注力するため」だとか・・・


💢オメフザケンナヨ!オメフザケンナヨ!オメフザケンナヨ!オメフザケンナヨ!オメフザケンナヨ!オメフザケンナヨ!・・・・(ボビーが沢山w)

今こそスズ菌の【変態力】が試されているときでしょ!

アメリカやヨーロッパのプライベーター達も💢オメフザケンナヨ!状態だってよ本当に。
修ちゃん(前会長)が引退してからちょっと守りに入り過ぎでは?、もう少し攻めましょうよ!、スズ菌らしくない!。
バイクもこのエンジンがあるんだからもっと活用しましょうよが多すぎだ。
例えばジクサーの油冷250エンジンで本格的なオフ車やスクランブラーを造れば絶対売れるって!、バイク屋さんも「なんでやらねーの?」とお怒りですよ!、本当に電動化に焦りすぎだよ。新しく出したパラツインの800ccエンジンでももう少しなんか・・・こう・・・あるだろ!と言いたい。


【変態】なんだからもっとこう責めて行こうよ!えっ?責めの文字が違ってる?、そうですか?w。



年末年始で4回に渡りレースホモロゲーション(じゃないのも居ましたけどねw)750ccバイク(part2)にお付き合いいただき誠にありがとうございました。

次回は車で行きますのでまたよろしくお願いしますm(_ _)m。
Posted at 2023/01/20 19:51:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | クルマ
2023年01月13日 イイね!

好きなバイク( ゚Д゚)


またですか?、はい、またバイクなんですよ、このシリーズはもう少しだけ続くんじゃ・・・・。


ホンダがRC45(RVF750R)を造り。


ヤマハがOW-02(YZF-R7)を造ったら?。

そりゃ~西の【イズム】(同義語、世界最速命!)も黙っているわけが無いわけで。
はい、今回はカワサ菌からですよ。

【Kawasaki ZX-7RR】
「カワサキ ZX-7RR」です。

それまではZXR750R系統で戦っていたカワサ菌、しかし、ドゥカティVSホンダの様相を呈していたWSBK(スーパーバイク世界選手権)では、正直日陰者状態でした。
このままではアカンとカワサ菌がまずやることとは?そう、市販車最速【イズム】ですわなw。


まず、1994年にユメタマことZX-9Rを造り。


1995年に小さく軽くでミドルのZX-6Rも造った、アプローチ的にはヤマハと同じような道を辿っております。まずは速い市販車を造ろうと、WSBKは基本的に市販車のレースですからね。

そして満を持して


1996年にZX-7Rを誕生させました、こちらはベースとなる市販タイプとなります。価格は140万円で最高出力は国内規制に合わせて77馬力。

そして、同年にそれをベースにした。


レースホモロゲーションモデルであるZX-7RRを販売しています。

スペック
水冷並列4気筒DOHC16バルブ、排気量748cc、最高出力122馬力です。

RRは基本的には輸出仕様とされ、台数限定(多分世界で500台、細部販売台数は不明)かつ日本国内では「レース専用車両」、つまり公道走行は不可な車両として少数が販売されています、現在公道を走行しているRRは基本的に海外から逆輸入された車両のみですね。



通常型との相違点は、一番目を引くのはテールカウルのRR表記、そしてシングルシートであること。


トランスミッションはクロスレシオを採用、ブレーキキャリパーはZX-7Rのトキコ製6POTに対して、ZX-7RRではニッシンの異径6POTに変更されています。
フロントサスペンションはZX-7RのKAYABA製倒立フォークに対して、ZX-7RRはSHOWA製倒立フォークが用いられており、キャブレターはRではケイヒンの口径38Φの負圧式CVKD38ですが、RRでは同じケイヒンのダウンドラフト式のFCR41へ変更、口径も41Φで大型化、整備性を考慮しサイドリンクへ変更、加速ポンプが2つなど細部は異なっています。


フレームはホイールベースを短縮し可変スイングアームピボット化された専用品が与えられており、バッテリーも専用の小型軽量化された物を装備、また、別売でエンジン内のカムギアトレーン化などのレースキット等も豊富に供給されていました。
上記したとおりで1996年は一部が日本国内でも少数を販売(公道走行不可のレース車両として)、翌年1997年にも限定販売されましたが、この時は海外のみの販売となりました。ですので、純粋に日本で販売購入された物は全てレーサーとなり、市販車は皆無だそうです。
ZX-7RRの販売実勢価格はわからずじまいでした。恐らく2百万円を越えるあたりだったのかなと、調べても出て来なかったんです。


さて、レースでの戦績ですが。
ZX-7RRは1996年から2003年の間、WSBK(スーパーバイク世界選手権)を始めとする各国の様々な市販車改造クラスのレースで使用されました。
主な活躍としては、1996、1997年のAMAスーパーバイク選手権(アメリカ国内のレース)でダグ・チャンドラーが2度のタイトルを獲得、2000年の全日本ロードレース選手権で井筒仁康がスーパーバイククラスで王座を獲得、アンドレアス・ホフマンが1997年のマカオグランプリで優勝しています・・・あれ?ちょっと待てい!WSBKは?。
スーパーバイク世界選手権ではZX-7RRが使用された時期は2気筒車両優勢のいわば4気筒勢不遇の時代であり、あまり目立った成績は残せておらず、1997年Team Greenの鉄人こと柳川明選手の年間4位が最高位でした。また、97年の柳川さんの初勝利が、マフラーを供給していたアクラポビッチにとっても主要なレースでの初勝利でもあったそうです。
鈴鹿8時間耐久ロードレースでは未勝利ながら1996年、アンソニー・ゴバート / サイモン・クラファー組の2位表彰台、1997年、1999年にも3位表彰台を獲得しています。
はい、WSBKは相変わらずドゥカvsホンダウォーズでしたので、V型2気筒1000cc勢が有利で戦績は正直奮わずでした。

しかもチーム内でRRについたあだ名は【問題児】だったというね・・・。

上記の鉄人こと、柳川さんへのインタビューで、これまで乗った中でもっとも印象に残ったカワサ菌のレーサーは?という質問に対しての答えがZX-7RRだと、言葉を濁しつつ・・・コイツは本当に問題児でねぇ~wwと。
まず、装備されたFCRキャブレターのセッティングが激ムズでとても気分屋、また、カワサ菌のワークスはホンダさんやドゥカさんみたいに資金が潤沢ではなかったから、ネジが合わない?その場でヤスリで修正や!と陰では涙ぐましい努力をしていたそうで・・・うん、みんな貧乏が悪いんや!とw。
正直ZX-7RRは完成度が高かったかというと、お世辞にもそうは言えずトラブルだらけ、しかしその山積な問題に対し柳川さんを始めチーム全員がやりがいを感じていたと仰っていたんです。
つまり、「勝てたから思い出に残ったバイク」ではなく、「出来が悪い手のかかる子だったから記憶に残ったバイク」だったそうですw。
まあ、実際カワサ菌がレースで復活するのは、2003年から4気筒も排気量が1000ccまでとレギュレーションが変わって、7Rと9Rを統合したZX-10Rになってから勝てるようになりましたからね。

さて、中古市場
これも超がつく激レアバイクです。通常市販車のZX-7Rでもタマ数は少ないほうですが。ちなみに7Rは下は70万円あたりからで上は140万円台あたりです。
RRは1台だけ逆輸入車を発見(というか、公道を走れる仕様は逆輸入車しかありませんから)、さて、その中古車のお値段は・・・・・・

¥5,500,000 (´ロ`ノ)ノ!

五百五拾萬円・・・まあ、下手したらヤマハのOW-02よりも遥かに激レアなバイクですからね、ホンダのRC30と良い勝負なお値段なんですよ。








WSBK(スーパーバイク世界選手権)の勝利のためにとまずは市販車で9Rと6Rを造り、それから本命に取り掛かるヤマハと同じ手法で開発、しかし、WSBはV型2気筒1000ccレーサーが全盛で成績的には芳しくなく、現場からは問題児とまで呼ばれる始末でしたが、その他のレースでは好成績を残し次の4気筒1000ccレギュレーションでの勝利の礎となったバイク、それがカワサキZX-7RRです。

所有・・・・出来んのかよコレw。
まあ、仮にしたならば、やはりマフラーはWSBK系750ccお約束のアクラポビッチ!、ワークスレーサーも上記の通り採用していましたし。
後は・・・あえてパワーダウンしても負圧式の38Φキャブレターに交換するかも。 
何故そんなことを?、上記した通りFCRは41Φの口径が大きすぎてサーキットでもセッティングに苦労したんだそうで、プロがやってもそれなら素人がやったら・・・・。
実際、レースではありませんが7RとRRをサーキットで走らせてみたら、サーキットによっては市販型の7Rの方が良いタイムが出たこともあるそうでしてw。それぐらいRRのFCRは気難しいんだそうです。セッティングがバッチリ決まれば速いそうですけど。
口径を38Φに下げたFCRに交換する手もアリかもしれませんね。
前回のOW-02同様、実物を見たことがありません、RC45は数回見ましたけど。
可能ならちょっと乗ってみたいなぁ。
Posted at 2023/01/13 20:04:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | クルマ
2023年01月08日 イイね!

400ccの車格で750ccのパワー

400ccの車格で750ccのパワーリッターまではいらないという大型初心者から、大型へのリターンライダーにオススメできます。新車価格もお値打ちですし。
Posted at 2023/01/08 14:24:01 | コメント(0) | クルマレビュー
2023年01月06日 イイね!

好きなバイク( ´∀`)

🎍新年明けましておめでとうございます🎍。

順番的には好きな車からなんですが、2023開幕も好きなバイクからで行きます。
はい、ある意味前回の続きです、今回は・・・ホンダがそう来るなら、ウチも黙ってはいませんよと・・・いつも後だしジャンケンなヤマハから。

【YAMAHA YZF-R7】
「ヤマハ YZF-R7」です。


と、言っても現行のパラツインのコイツじゃありませんよ(コイツもYZF-R7ですがね)。
実はSV650Xと争った購入候補の一台でしたが、YSP専売モデルだし(YSPは旭川にありますがちょっと遠い)、入荷がいつになるかわからんと言われたので断念、一応見積書までは書いてもらったんですけどね・・・。

今回のYZF-R7は、別名でこう呼ばれています。


「OW-02」(オーダブルゼロツー)と。

そう、以前紹介した


FZR750RことOW-01(オーダブルゼロワン)の後継となる、WSBホモロゲーション取得のためのスペシャルな750ccです。

1990年代後半


WSBK(スーパーバイク世界選手権)は前回紹介したRVF750R(RC45)と土方~(しつこい)ドゥカティとの鍔迫り合い状態で、正直ヤマハさんは蚊帳の外、FZR系列のワークスマシンでは限界が見え始めていたのです。
まあ、ホンダさんはRVF以降の90年代末には、もうV型2気筒1000ccしか勝たん!とワークスも1000ccのV型2気筒マシンに移行したんですが(HRCに移籍したあの本多さんの意向だった模様)、いわゆるファイヤーストーム系統ですね(VTR1000は紹介済)。

そこでヤマハの三輪さん(開発主査)は考えた、市販車ベースのレースだし、まずは大型市販車で新たな速いバイクを造ってみようと。


1997年デビューYZF-R1(初代)、まずは1000ccで作成(紹介済)。


1999年デビューのYZF-R6、次は小さく軽くしてみようと。
WSBは以前のRC45の時に書いたように、市販車からの改造範囲が狭いレギュレーションだからヤマハはこの手法をとった模様。
そして、この2台で速い市販車造りを学習し、そのノウハウと当時の最新技術を惜しみ無くつぎ込んだ・・・


YZF-R7を生み出しました。
1999年のデビュー。
スペック
水冷並列4気筒DOHC20バルブ、排気量749cc、最高出力106馬力です。
この当時で、バックトルクリミッター、デュアルFI、前後オーリンズサスペンション、シングルシート仕様、チタン製バルブ&コンロッド、イモビライザーなどなど現在のリッターSSにも装備されている機構がてんこ盛りでした。



エンジンはヤマハ伝統の1気筒に5バルブ、前傾シリンダーブロックのジェネシスエンジンを受け継ぎ、チタンバルブやチタン削りだしコンロッドで軽量化、ちなみにピストンはアルミ鍛造製で、上記したチタンコンロッドは1個20万円以上するF1エンジンと同品質のケン・マツウラレーシング製(詳しくはググってください、エンジンチューンや作成の分野では海外でも有名なかなり凄い会社)、エンジン部分だけで200万円はするそうです。
エンジンからフレームが三角形を描くデルタボックスで低重心化。


フロントはオーリンズ製の倒立サスペンション、リヤも同じくオーリンズでタンク別体式の減衰力調整可能なもの。


後ろから、このリヤフェンダーはリヤウインカーごとごっそりと簡単に外せるようにしてあるそうです、そう、全てはレースのため。


ご尊顔、ロービームは片側点灯、ハイビームで両側点灯となっております。
うん、カラーリングと相まってなんだか仮面ライダーのサイクロン号みたいですが、真ん中にショッカーマークを書きたいなw。こちらも保安部品類は簡単に外せます。
ちなみにカウル類はいわゆるファスナー式を採用しており、簡単に外せるそうですよ。

このR7、開発秘話で面白い話が。
開発主査の三輪さん、R1とR6を造りさて、では本命のR7をと取りかかったわけですが、そこへ届いたヤマハ上層部からの一通の請求書。
それは、捺印だけが押された空白の請求書で一言「WSBに勝てるバイクを作れ」とだけ添えられていました。
つまり、「採算なんて二の次!レースに勝つために好きなだけかかった開発費を請求書に書いてこちらに寄越せ!」という意味、採算度外視!全てはWSBKでの勝利が至上命令である!というある意味叱咤激励のための白紙の請求書だったのです。


R7を開発しようとしたら、ヤマハ上層部が漢(おとこ)前すぎる件について・・・・w


いいなぁ~!、byそういう肝心な所をケチられがちなスズ菌w、とうとう昨年レースから撤退してしまいましたね・・・車やバイクは売れているのにな。

そして、ホモロゲーションの規定通り500台限定の販売(世界同時でした)、採算度外視で造られたR7、その販売(実勢)価格は・・・・

¥4,000,000 ゚ ゚ ( Д  )!!

よんひゃくまんえ~ん!・・・、もうね、市販車としてというよりかは、ほぼワークス純正レーサーとしての販売だったのです。
世界同時販売だったそうですが、半日もかからずで完売したとか。日本では3~40台ほどが購入された模様。
そう、実はとんでもなく激レアなバイクなんですよ。
ちなみにノーマルは106馬力ですが(フランスの市販車規定に合わせたらしい)、SPキットを組み込んでROMの書き換えをすれば160馬力を越えるそうです。


さて、肝心のレースでの活躍は?。
2000年のスーパーバイク世界選手権では、芳賀紀行選手がランキング2位を獲得して戦闘力の高さを実証しました。その年は常に上位に食い込む活躍をしたんですが・・・。最終ラウンドまでホンダ(VTR1000SPでした)と争い、決着がつかないほどのデッドヒートでしたが、よりにもよって最終ラウンドで風邪薬だか漢方薬だかに含まれていた成分がドーピングにあたるとして失格に、それで2位だったのです。それが無ければお立ち台の真ん中だったのですけどね。
そして、2003年からのレギュレーション改定で4気筒エンジンも1000ccへと移行、R7は活躍の場を失ってしまいました。
しかし、ヤマハはその2003年からの短期間はR71(アールセブンワン)というワークスレーサーで出場、これは何かと言いますと、R7の車体とフレームに、先に開発販売していた市販車R1のエンジンを積み込んだもの、市販車であるR1のフレームではレースは戦えない、ならばR7の車体に搭載すればいいじゃんとなったわけです。
つまり培った技術は無駄にはならなかったのです。
その後はR1にSPモデルを追加してそれでホモロゲーションに対処しています。現行にもありますが350万円ほどの価格ですね。カーボンなどがふんだんに使われております。

余談、前にひとことで書きましたが最新のR1のエンジンに使われている技術「クロスプレーンエンジン」とは何ぞや?。


これが現行R1のクランクとコンロッドとピストン、この画像何かおかしくないですか?、そう、各ピストンの高さが妙にバラバラですよね。
普通4気筒は180度クランクが使われることが多く、外側1と4番が上死点なら真ん中2と3番は下死点に来るんですがこの通り各ピストンがバラバラな位置に来ていますね。
点火間隔は270度・180度・90度・180度、点火順序も4気筒二輪車で一般的な「1-2-4-3」ではなく「1-3-2-4」として変則的な点火順序なのです、簡単に言えば通常よりバラバラな感じで動きます。
つまり、コンロッドのクランクピンの位置が90度、180度、270度、360度の各気筒が90度ごとに配置されているのです。これにより4気筒ですが低速域からトルク特性に優れたエンジンとなるのです。
排気音が4気筒なのにバラけた感じの連続音で面白いですよ。 

さて、中古市場・・・うん、無いなぁ~www。
海外に流れた物がたま~に入って来るそうですが、実勢の中古市場価格はわかりませんでした。
ちなみにパーツだけ販売されていることもありますが、その24リットル入る、片手で持てるというアルミタンクだけで30万円で販売されていました、高っ!。









「レースで勝つ!」これを至上命令として生まれた、まさに一応公道「も」走れるワークスレーサー、デビュートゥウインを果たすはずが不運に見舞われてしまいましたが、その戦闘力は間違いなく他社のレーサーに引けを取らないものを秘めたバイク、それがヤマハYZF-R7です。

所有・・・したくてもまずタマがねーなw。
ちなみにいわゆる中古車オークションを調べたら、希に200万円台で出物があることも。
まあ、絶対的な戦闘力は現行のR1の方が速いからだそうですが、つまりスズ菌のGSX-R系と同じ現象ですね。
正直OW-01の方が中古市場は高額です(600万円なんて物も)。
まあ、仮に所有が出来たならイジりはアクラポビッチのスリップオンマフラーぐらいかな。それだけでも10馬力ぐらい上がるそうですし。
後はエンジンや足回りやブレーキ類のオーバーホールで、なるべく純正のままで乗るのが正解かなと。

ただし、このバイク一般公道で乗るのはかなりの苦行だそうです。
ハンドルのキレ角は全然ないし、ポジションもかなりキツい。シートにいたっては薄いゴムのスポンジのみという痔主殺しシート。
400万円のバイクとしては外装の造りはかなり簡素、FRPのテールカウル類にステッカーのみな塗装(最早塗装ですらないだろそれw)、まさに公道向けの部分は割りきりな造りなんだそうです、つまり全てはレース前提な造り。
おまけにエンジン特性は公道走行には合わなくて、3500回転以下ではトルクが非常に薄く、しかも1速ギアが通常のバイクの2速と同等以上にロングだそうで、その上でスロットル開け始めの反応も鋭すぎて、発進には慎重な半クラッチ操作、もしくは常に4000回転以上を使ったスタートダッシュが要求されるという・・・2ストレーサーてすかねこれはw。
だから公道で快適に走るためには足回りのセッティング(めっちゃハード指向)をソフトな方向にやりなおし、可能ならギア比の見直しもしないとマトモには走れないとまで・・・・。
つまり公道だと?、乗れるものなら乗ってみな!とバイクから強いられる手強さがあるそうで、まさにボーントゥサーキットなバイクなのです。
Posted at 2023/01/06 11:29:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | クルマ

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