好きなバイク(^w^)

もういくつ寝ると、バイクシーズン春遠からじ。
今回はホンダ。
【HONDA CBｰ1】
｢ホンダ CBｰ1｣
シビ壱染乃助染太郎、はい、いつもより多く滑っております。
1989年にデビュー 、1992年まで生産されました。
この頃、カワサ菌の｢ゼファー｣が先鞭をつけたネイキッドブーム、カウル付けている場合じゃねぇ!!とホンダさんが｢CBR400RR｣をベースに開発し、ネイキッド戦線に殴り込みをかけたのですが･･･。
と、思われがちですか、実はゼファーよりほんの少し先に販売されたのです。
だいぶ前に書いた｢ホンダ ブロス｣と同じく｢肩肘張らずに乗れるバイクpart2｣として、このシビ壱さんは開発されたとのこと。その割りにはかなり｢走り重視｣な作りのバイクなんですけど。
スペック。
水冷4サイクルDOHC4バルブ並列4気筒、排気量399cc、馬力は
57psです。
エンジンは上記の通り規制値(当時)ギリギリの59馬力を叩き出すCBR400RR、はい、バリバリのレーサーレプリカですね。
その59馬力より2馬力低い(そこ、ジ○リ言わない)57馬力にデチューンされていますが、
ギア比の見直しでローギヤード化、ホイールベースを短く、ポジションを街乗り重視でハンドル位置をアップ、ステップを前よりに変更などなど。
はい、｢遅いわけがないでしょ｣なネイキッド、いや、動力性能的には｢ストリートファイター｣と言えるバイクかと。
ただ、商業的には、失敗しています。
このバイクの一番の泣き所、それはタンク容量の少なさ!!。
燃料タンク容量がなんと11リットルしかないのです。
ただでさえ高出力のレプリカ譲りのエンジン、更にローギヤードなセッティング、燃費は｢察して下さい｣なレベル。
ちなみにベースとなったCBR400RRは15リットル入ります。私の元愛車(訳あって手離しました(T_T))のGB250クラブマンでタンク容量は15リットル、少なすぎやろシビ壱さん。
ちなみにシビ壱さんの燃費は、街乗りで大体リッター17kmだそうで、タンク容量は11リットルですから、満タンから200kmも走れませんな。これ、こちら北海道ではかなり辛い数値ですよ(;´д｀)。
道東道北方面ツーリングだと｢命取り｣レベルな航続距離。
最早V-MaxとかSDR200並の数値ですよこれ(-_-#)。
結局、レプリカであるCBR400RRのほうが、使い勝手で勝ってしまっているのです。
更に画像の通り、これだけの動力性能を持ちながらフロントはシングルディスクブレーキ･･･なんでだよホンダさん。
よって、｢中途半端｣とみなされ正直売れていませんでした。まあ、これに関してはゼファーに喰われた部分もありますが、つまり｢ネイキッドは絶対性能数値だけでは売れない｣をはからずとも具現化してしまったわけですね。
そして、単純に速さを求めるならCBRの方をを買いますわな。更に、ネイキッドとしてはスタイルが先進的すぎましたと。このあたりが売れなかった理由。
ホンダもさすがにこれではいかんと思ったのか、1991年に｢CB-1 タイプ2｣という名でモデルチェンジしたのですが･･･問題のタンク容量は13リットルに拡大したんですけど、翌年1992年から開始された400cc馬力規制値53馬力にのっとり53馬力にデチューン、さらにハイギヤード化、ハンドルを更にアップしました。

こちらがタイプ2、見た目的にも全体がブラックアウトされているのがわかります。
これでも、ゼファーには及ばず、｢ただでさえ中途半端なのを更に中途半端にしてどーする!!｣との酷評もいただいてしまいました(´д｀|||)。
つまり、市場がネイキッドモデルに求めていたのは。
｢絶対的性能より、空冷4気筒であること、リヤは二本サスであること、エンジンフィンを持つこと｣であったのです。
見ての通り、これらの文法からシビ壱さんは完全に外れているわけですね。
このモデルチェンジ失敗でタイプ2は1年待たずして、上記の文法を取り入れた(水冷エンジンですが)CB400スーパーフォアへモデルチェンジしました。こちらは販売面でも大成功しています。
さて、中古市場ですが、お買い得です!!(燃費に目をつぶればですが)。
20～30万円あたりで流通しています、ただし、売れていないバイクでしたから、タマ数は少ない、タイプ2はとうとう見つかりませんでした(^_^;)。あと、過走行な個体がほとんどですね。5万キロ走行なんてのも。
所有するなら、シングルバイクの改造の文法を取り入れネオ クラシック風にしてあげるとかなりカッコ良くなりますよ。
ライトを古めかしい砲弾タイプに、セパハン&バックステップ、シングルシートもシングルバイク系の物にして、ルーカステールランプ系の小型の物にしたい所です。
ホンダがネイキッドを作るための習作がこのCBｰ1だったのかもしれませんね。