先日の好きなバイクで書いた「スーパートラップ」って何?。
はい、冥土イナメリカ(アメリカ)のスリップオンマフラーであります。
スリップオンマフラーとは?、サイレンサー部分だけを取り換えるタイプのマフラーのことです。

これがスーパートラップマフラー、メガホンタイプ、ストレート、エンド部分が普通のマフラーみたいになったタイプなどなど様々です。
アメリカのモラー博士が考案、ホバークラフトから着想を得たと言われております。
さて、その構造は、分解図を。

サイレンサー部にはグラスウールとバッフルが入っており、マフラーエンド部にディフューザーディスクと呼ばれるドーナツ状の薄いステンレスの板が入っています。
そのディフューザーディスクの(面倒なので以下「皿」と書きます)隙間から排気を排出させ、排気が排気を引っ張り高速になればなるほど排気効率が高くなるというもの。
低速側では、排気の抜け過ぎを防ぎトルクダウンを最小限に抑えます。
つまり、皿の枚数を増減させるだけで、トルクの発生回転数や排気音を調整できるというのが売り。
理屈で言えば、ベンチュリー効果というものがありまして、それを利用している?わけですね。
勘違いしやすいのは、皿の枚数を増やせば詰まり気味に静かになる、減らせば抜けやすく排気音もうるさくなるんでしょ?・・・いえ、それ、逆なんですよ。
皿の枚数を増やす→排気流速が上がる→抜けが良くなる→音量は大きくなるんです。
逆に皿の枚数を減らす→排気流速は下がる→抜けが悪くなる→排気音は小さくなると。
つまり枚数を増やすと高速側セッティング、減らせば低速側セッティングになるわけです。
皿の枚数が増えればその隙間は狭くなるわけで、排気が排気を引っ張る速度が上がるわけです。
枚数を減らせばその速度が下がり、排気はゆっくり出ていく・・・もっと簡単に言えば排気がふん詰まると。ちなみに皿なしだと、下手をすればエンジンがかからなくなります。
マフラーエンドはボルトで止められており、皿を押さえるように蓋をされたようになっています。
ちなみに、四輪車用もありますよ。ただ、このスーパートラップ、今まで書いた通りだとさぞかし効果のあるスゴいマフラーだ・・・と、思われがちですが。
多気筒エンジンや、特にターボ車には効果が薄い(無い、むしろ排気の邪魔)とも言われています。
単気筒やV型2気筒などの比較的排気の圧力が高いバイクのエンジンじゃないと効果が期待できないとも。それでもその効果は「微々たるもの」程度だとか。
尚、音量ですが、かなりうるさいほうです。枚数を増やしてしまうと車検のあるバイクでは通らない可能性も、警察から「はい~、止まりなさい~」される確立も上がりますかね。
また、マフラーエンドに穴が無いわけですから、車検での排ガス検査で、プローブ(検知器)を突っ込んでの検査はできなくなりますから、当然車検場で門前払いですわな。特に四輪車の場合は。
更に、スーパートラップはその構造上、排気が真後ろではなく、外側45度の角度で放出されるのですが、これも車検ではアウト~なんですよ。排気は真後ろか下に出ないとダメなんです。そのため、オプションパーツで皿の回りをカバーする排気シールドも有ります。ただ、当然効率は・・・(-_-;)。
まあ、スリップオンですから、究極の車検対策がありますけどね、「車検時は外してノーマルに戻す」というのがf(^_^;、スリップオンは外すのも比較的に楽ですから。
でも、ちゃんと皿の枚数の考察と、キャブセッティング(やらなくてもある程度は皿の枚数でセッティングできますが、更に効果を上げたければやった方が良いそうです)までやったら、歯切れの良い音になるんですけどね。
まあ、私の場合、その前にバイクをまず買いなさいからなんですが(^_^;)。
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Posted at
2016/04/05 21:56:41