今回は北欧の「レンガ」をご紹介。
でも、らしさならこれが一番かと思いますが。
【VOLVO 850】
「ボルボ 850」です。

これですね。
販売期間は1992年~1997年、これ、ボルボとしては比較的に短めの販売期間でした。不人気だったわけでも無いのですが、いや、むしろ日本では一番売れたボルボです。
でも、売れたのは上記画像のセダンでは無く

私も含めて、真っ先にボルボ850と言われて思い浮かぶのは、こちらの「エステート」(ワゴン)の方ではないでしょうか?。
実際、こちらのほうが売れたんだそうです。
ではスペックを2つ。
水冷直列5気筒DOHC20バルブ、排気量2434cc、最高出力は170ps
水冷直列5気筒DOHC20バルブ、インタークーラー付ターボチャージャー、排気量2434cc、最高出力は240ps
最初のスペックはNAモデルのもので、次のスペックは1995年に発売された限定車「850Tー5R」のものです。

こちらです。淡い黄色の専用色を纏ったスポーツモデル。その後850Rに名前が変わりましたが。
しかし、実用的な感じがするボルボの、それもエステートに何故スポーツモデルが?、その訳は・・・。
実はこのボルボ850は、レースに出ていたんです。
そもそも、850の前のモデルである240の時代から、イギリスツーリングカー選手権(British Touring Car Championship )に出場していました。通称「BTCC」と呼ばれるレースで、240(ターボ付のセダン)の時代には、国産勢は三菱スタリオンが出場しており、バトルを繰り広げていました。
そして、1990年から2リッターNA・2WDの車で争われるようになりグループAは93年に終焉、
翌年94年にはボルボ850エステートをBTCCに投入します。
え?、セダンじゃないの?、そう、出場したのは「エステート」(ワゴン)ベースのレーシングカーだったのです。

エステート(ワゴン)がサーキットを走るの図(≧▽≦)。
血迷ったのかボルボww。
因みに、戦績はやっぱり奮わずでした。エステート故の前後重量バランスの悪さにかなり悩まされたそうです。バラスト(おもり)でバランス修正をしていたとか。「フライング ブリック」(空飛ぶレンガ、240のあだ名)の再来とも言われていましたが。
まあ、ボルボの意図する所は、「安全第一ヒノノニトン的なだけがボルボじゃねぇんだよ、私、走ってもスゴいんです!!」というプロモーションの意味合いが強かった模様、でも、なんでエステートなんだよw。
しかし、理由はわからないのですが、モデルスパンの長いボルボとしては比較的に短い期間で生産終了、その後はSとかVシリーズにバトンタッチしております。
ボルボはしばらくフォード傘下だったのですが、2010年に中国の「浙江吉利控股集団」(これなんと読むんですか?w)に売却されて現在に至っています。この企業、元は車となんの関係もない「冷蔵庫製造会社」なんですけどね(^_^;)。
850は一時期、よく見かけるボルボでしたが、最近は見なくなりましたね。
さて、中古市場ですが、売れた車なのでタマ数は豊富、100万円あたりから見つかりますよ。専門店もあったりしますから、整備面もまだまだ大丈夫とのこと。
正直、この850がスポーツワゴンの先鞭を付けた車、レガシイなどにも影響を与えています。
だんだん数は減っていますが、最後のボルボらしいボルボが、この850ではないでしょうか。
これで冬にゲレンデに行きたいな。
余談、スバルがレヴォーグで今年BTCCに参戦するそうですね。

これがレーシングレヴォーグ、遂にスバルも血迷ったんですか?w。
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2016/07/18 00:07:21