今回は(一応)イギリス、なんですがアメ車でもあり中身はドイツだったりという、ワケのわからない車です。
【Sterling Nova】
「スターリング ノヴァ」です。
はい、そこ、駅前留学じゃありませんよ。
一部では「スターリン」とも呼ばれていたりしますが。
何?、スターリン・・・・・だと?

これですか?、パパママ共産党ですか?、遠藤ミチロウさんですか?。
ちなみに、還暦を過ぎた今も、ミチロウさんはギター1本で全国を回ってますよと。
はい、閑話休題。

これがスターリングノヴァです。
ドアというか、屋根ごと上に持ち上がるという変態的な開きかたです。
1971年にイギリスで設立されたAutomotive Design and Development Ltd(ADD)というメーカー(というかバックヤードビルダーですね)が開発した車です。
厳密に言うと車、というか。

下がフロアパネルとエンジンだけの状態、これ、ベース車がわかりますか?。
はい、これです。VWビートル(タイプ1)なんです。
つまり、ビートルのフロアパネルにFRPのボディを被せたキットカーなのです。
スペックは(ほとんど多分)
1970年のビートルのスペックで。
空冷水平対向4気筒OHV、排気量は多分年式的に1584cc、最高出力は50馬力ほど。
これはあくまで、同年代のビートルのスペックです。
ビートル同様リアエンジンリアドライブのRRレイアウトで2シーターとなっております。
ちなみに、ビートルは乾燥重量730kgほど、ノヴァは700㎏丁度ぐらい、一応、軽量化にはなっていますね。

この形からは、元がビートルだとは想像できないぐらいに形が変わってしまっていますね。
このADDというビルダーは、実質3年間ぐらいしか活動していません。しかし、その後も会社を転々としながら、このボディキットは作られ続けました。
そして、実は現在でも。

ボディキットは販売されています。
国を変えてアメリカで、スターリング・RXという名前で販売されています。エンジンレスの状態だと200万円から買えるそうです。
尚、エンジンは様々な物が選べるようになっており、ポルシェのフラット6を積んだのとかもいるそうです。
さて、中古市場。
ありません!!、そしてわかりません!!。
一応、日本にも数は少ないながらも所有している方は居るのですが。
そもそも、アメリカからボディキットを購入して、日本で作ろう!!、これではダメなんです。
これだと、認可も下りないし車検も不可です。灯火類が付いていても公道は走れません。日本では、キットカーの存在を、今現在も認めていないのです。
ではどうやるのか?、それは海外でキットカーを購入、海外で組み立てて完成車として輸入する!!、これならOKです。
ケーターハムセブンなんかもこうやって輸入されています。

これが現在の物、パイプフレームにボディを被せる形になっているのがわかります。
ビートルのフロアパネルを使わなくなったおかげで、搭載するエンジンの自由度も上がったということですね。
正直、日本ではかなり台数は少ない車ですから(海外では5000台分ほどこのキットは売れたそうですが)、まだ実物を拝んだ事はありません。
実物を一度見てみたい車です。
ビートルベースの車両は、排気音はモロにビートルのままだそうですが。等長エキマニにしたら音は変わると思います。
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2016/09/10 00:25:39