こちらは国産が久しぶりになりますか。
弾丸軽自動車をスバルから。
【SUBARU VIVIO】

「スバル ヴィヴィオ」です。
レックスの後継として1992年にデビュー。
車名のヴィヴィオは溌剌とした、きびきびとしたという意味のVivid(ヴィヴィッド)からの造語なんですが、実は排気量の「660cc」にも掛けてあるそうで、「6 6 0」をそれぞれローマ数字で書くと、「Ⅵ Ⅵ 0」ですよね。
ローマ数字にはゼロの概念が無いので、ゼロはアラビア数字の0を当てています。
では、その幅を縮めてみると。
「ⅥⅥ0」
ほら、ヴィヴィオになりましたね。こういう掛け言葉でもあるんだそうです。
スペック・・・の前に全てのエンジン形式を。
直4SOHC、直4DOHC、直4SOHC スーパーチャージャー(以下S/Cにて)、直4 DOHC S/C以上です。
この頃は軽自動車でも4気筒でしたね、先代のレックスもそうでしたが。今はコストダウンで3気筒がメインに、でも、外車の最新の小型ハッチバック(Bセグや一部Cセグ)も、3気筒が主流になっていますけど。
ベースグレードと、ホットモデルのスペックを。
水冷並列4気筒SOHC16バルブ、排気量658cc、最高出力48馬力(MTは52馬力)
水冷並列4気筒DOHC16バルブ(S/C過給)、排気量658cc、最高出力64馬力です。
足回りは前後4輪独立懸架ストラット、なんと!!ありがちなトレーリングアームでは無いのです!!、なんだよ、リヤトレーリングアームのスイスポよりいいじゃん!!(^_^;)。当時のレガシィとほぼ同じ足回り構成なんですよ。更に当時のマーチよりも長い2310mmのロングなホイールベース、これが安定性に貢献しています。
ボディ剛性もこの頃の軽自動車は、時速30kmでの衝突安全基準で作られていましたが、ヴィヴィオは時速40kmでの衝突安全基準で作られていたんだそうです。つまり、他社の軽より剛性も高いのです。
さて、この車のホットモデルと言えば

RX-R、これですよね。
S/C過給のDOHC4気筒エンジン、FFもありましたが基本的にはフルタイムの4WD(AWD)、スバルの基本ですかね。
セミバケット風のシートに駆動はビスカスカップリングまで・・・贅沢だなぁ、これが新車で130万で買えていたなんて、良い時代ですね。
RX-Rには、モータースポーツグレードである「RA」がありました。RX-R をベースに、専用サスペンションやクロスミッション、リア機械式LSDの専用装備や、エアバッグやパワーウィンドウ、エアコンも無し、これによりベースのRX-Rより約20kg程軽量化されています。
全日本ラリーは勿論のこと。

なんと、サファリラリーやモンテカルロラリーにも3台態勢で参戦しています。サファリは1993年にあのコリン星いや、コリン マクレーのドライブで、「トヨタ セリカの前を走れ」を至上命令に戦い、残念ながらリタイアとなりましたけど。
軽自動車で世界ラリーを走ったのはこのヴィヴィオぐらいでは?、尚、一部輸出もされて輸出先でも軒並み高評価だったそうです。
尚、テスト的にあの「ニュルブルクリンク」も走行していて、9分台で走ったそうです。最高時速は182kmをマークしたとか。
ヴィヴィオには変わり種もありましたね。

ビストロ、これも好きですね。過給つきのSSもありましたね・・・反則だこれは、見た目で舐めて痛い目を見ちゃうw。
そして、一番の変わり種と言えば。

限定車の「T(タルガ)トップ」、スバル40周年記念の限定・・・と言っても3000台作られたそうです。よく「平成の珍車」と呼ばれていますが、屋根とリヤウインドーが外せます。
これにGC-8インプレッサ風の顔面パーツを付けると、インプレッサラリー風になりますよ。
それを更にラリーレプリカにカラーリング(555とかに)してやるとかなり面白いです。
1998年、惜しまれつつも生産終了となりました。
さて、中古市場ですが。
Tトップで20~40万、RX-Rは強気で走行15万キロのが60万円から、走行6万キロの最終でなんと100万円以上、程度が良ければ過走行車でも売れるんだそうですよ。
ビストロはS/C付きでも20万円から、ただし、10万キロオーバーの過走行がほとんどですね。
スバルが走りを本気で追及した、ある意味最後の軽自動車、それがこのヴィヴィオかと。
スバルは軽自動車生産からは撤退しちゃいましたし・・・(-_-;)。
RAのラリー仕様で冬道を走りたいなぁ・・・ヒーターがあれば良いし、エアコンいらないw。
遊びの足にしたいです。
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好きな車
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2016/11/26 23:17:25