今回はフォード、はい、ここで紹介するフォード車は殆ど欧州フォード(私が好きだからw)ですね、アメ車にあらずです。
【Ford Racing Puma】
「フォード レーシング ピューマ」
「レーシング プーマ」とも呼ばれていますので、ここではプーマで統一します。
どんな車か?

これがレーシング プーマです。
元になっているのはこちら

フォード プーマという名のコンパクトクーペ、1997年から2001年の間で欧州で生産販売されていました。残念ながら日本には正規輸入はされていません。
これをベースに1999年から2001年にかけて、フォードのラリーチームによって500台が限定生産された特別なプーマが、このレーシング プーマです。つまりラリーホモロゲーションモデルと思っていただければ。
スペックはこちら。
水冷4気筒DOHC16バルブ、排気量1679cc、最高出力は150馬力です・・・って、あれっ?。

こんなにブリスターはみ出しの迫力ボディで150馬力?、はい、実は開発費不足でエンジンにはあまり手が入っていないとの話があるのです(諸説アリ)。だから人によっては「見かけ倒しの車」だと批判する声も。
しかし、足回りやブレーキなどは上質な物が奢られていますよ。ブレーキはALCON製4ポットキャリパー、ローターは295mm、しかも1台1台殆ど手作り状態での生産だったそうです。

これはラリー参戦中のプーマ、ホイールは形状から見て恐らくプロドライブ製ですかね(だからプロドライブも好きなんです)。さて、ラリーホモロゲーションモデルと先に書きましたが、画像のラリーカーは「プーマS1600」という名称で、実際は市販車のプーマをこのラリー仕様にチューンした物が先で、市販されたレーシング プーマはそれのレプリカということのようです、つまり。

正しくはインプレッサWRカーに対してのインプレッサ22Bといった関係性でしょうかね?。限定車な所も同じですから。
違うのはレーシング プーマは当時のS1600の規定で(つまりジュニアWRCの規定です)駆動方式は二駆限定なので、FF駆動であることですね。

販売された車両は様々なラリーに参戦、キットカーもあったそうです。

前後ともワイドなブリスターが迫力ポイントですね。
さて、中古市場ですが・・・・。
ハッキリ申し上げて「まず、物がありません!」
日本にも数台個人輸入や業者並行輸入で入ってはいるそうですが。売り物を1台だけ発見しました、お値段は「応談」(ASK)、完全にレストア済みですから500万円は越えるんじゃないかなと思われます。

ラリーウェポンとして、ではなくラリーウェポンのレプリカとして生を受け、パフォーマンス的には凡庸な部類ですが、充分に戦える足回りを持ち、その伸びしろは計り知れない車、それがこのフォード レーシング プーマかと。
所有したらまずはプロドライブのホイール、エンジンをNAメカチューンで目標!180馬力!、過給するなら200馬力!。
まあ、そもそも日本ではまず手に入れる事すら困難な車なんですけどね。
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2018/06/30 12:42:11