前回、イタリアヤマハの珍車ベルガルダ ヤマハTDR125(R)をご紹介しましたが、似たような成り立ちのバイクがホンダにもあったのです。
というわけで今回はホンダさんの珍車をご紹介。
【HONDA NS125R(NSR125F)】
「ホンダNS125R(NSR125F)」です。
1987年のデビュー、え、何?
近い時期に販売されていた

NS250R

スチールフレームでリヤスイングアームにスタビ付きのネイキッド版NS250F(両方紹介済)
これらならわかる。でも125なんてあったっけですと?。

あったんだなコレが!。
はい、コレ実は「限定販売車」だったのです、だからかなりレアなバイクなんですよ。
スペ~~~ック!
水冷2サイクルピストルリードバルブ単気筒、排気量124cc、最高出力22馬力です。
皆様コレを見たことはありますか?、私はネイキッドのF(後程紹介)は1度だけ、Rはまだ遭遇したことがありません。
どれぐらいレアか?、販売台数は500台限定だったのです。正味1年も販売されていませんからね。

このも~う派手に派手派手だぁ~♪なカラーリングが示していますが、実はこれイタリア国旗がモチーフのカラーです、サイドにおもいっきりイタリアと書いてありますが、日本向けはこのカラーだけですね。
はい、このNS125Rとはイタリア・ホンダで生産されたバイクで、つまり限定販売というよりかホンダ自身による限定輸入車だったのです。
使われているパーツも当然イタリアーンなメーカーの数々で、キャブレターはイタリアと言えばデロルトですね(壊れやすいはさておきw)、サスペンションはマルゾッキ、ホイール&ブレーキはグリメカ、フレームはベルリッキ(スチールのダブルクレードル)、マフラーはソルファー、ラジエーターはイプラ、シリンダーはジラルドーニ、タンクはフォガッチ、チェーンはレジーナ、ヘッドライトなどはパガーニ、タイヤはピレリと・・・イタリアーンパーツてんこ盛りやぁ~!です。
というかホンダNSの名前は付いていますが、実質イタリア製のバイクと言っても過言ではありませんね。
尚、グリメカのブレーキは同じイタリアのブレンポの方が有名ですから馴染みは薄いかもですが、バイクだとハーレーのブレーキとして今も健在ですよ。
販売価格はお高いんでしょ?と思われがちですが、37万円とそこそこ安価に販売されていました。
125ccにしては比較的に大柄な車体ですがその走りは軽快、出力は22馬力でも街中でもエンジンを回しきって楽しめるバイクだそうで、正にイタリアの小型バイクそのものです。
尚、後方サイドに書いてある書き文字は「Adriatico」(アドリアティコ)と書いてあります。イタリア語て「アドリア海」とね・・・うーむ

乗ったら気分はポルコ・ロッソかな。
「カッコいいとはこういうことさ・・・」。
ただし、「破廉恥で怠惰な豚でいる罪」のオマケももれなく付いて来ますがw。
そして約1年後の1989年に

NSR125Fとして再び日本に上陸、構成パーツ類やスペック的には125Rとほぼ同じですが、まず名前がNS125からNSR125に変更、そしてカウルレスのネイキッドモデルとして輸入販売されています。
実は最高速ではカウルが無いのにRより数km/hほど若干速かったりします、なんでだ?、空力では劣るはずだし馬力やトルクもほぼ同じなんですがね?。
恐らくカウルが無いぶんRより若干軽いことと、125Rではスチールだったフレームがアルミダイキャストフレームになっているのが最大の違いで、それらが貢献しているのかなと。
見ての通りカラーリングはしっかり継承されていて派手にイタリア国旗カラーです、Rの時のアッパーカウルの緑色はシートへ移動していますね。後方サイドにはあの書き文字「Adriatico」も健在で、Fでは「Adriatico 2」に進化?していますw。
カウルが無いのでフレームもよく見えますね、そのフレームのブラウン系の色分けがまた良いアクセントになっていて、流石イタリア製センスが良いです。
こちらは1000台が限定輸入されていて、Rよりかは少~しタマ数が多いです。
販売価格はアルミダイキャストフレーム化されているのもあり、同時の250クラス並みの44.5万円とRよりお高くなっています。
尚、イタリア本国や欧州ではカウル付きモデルのNSR125RやSPもあり、そして更に「NSR125 Raiden」もありまして・・・

君は知っているか?雷電・・・!?(大往生)
ほとんど日本では知名度が無いモデルもいくつか存在しています、それらもまたそのうちに。
さて、中古市場。
NS125R・・・まずタマが無ぇ・・・限定500台でしたからねぇ。
1台発見!、走行4000kmほどの極上でお値段異常ニ○リ・・・では無く28万円でした、まあ、納得が行く価格ですね。
NSR125F・・・普通の中古販売ルートでは見つからなかった、いわゆる地元の掲示板あたりで数台ちらほらと発見、価格は交渉次第ですかね?。

小粋なイタリアーンバイクとしてイタリア本国で生産され、ホンダが台数限定でそれぞれを輸入販売、街中を小粋に駆け抜ける小型バイク、それがNS125R(NSR125F)です。
台数的にも少なく人と違う小型バイクに乗りたい貴兄にオススメ・・・。
ただし、部品は絶望的だそうで、イタリア本国にはそれなりにありますが部品代がお高いそうで、国内ではまさに絶望した!になるそうです。
つまり、メンテナンス面ではかなり厳しいという事をお忘れなく、部品取り車両も探した方が無難かと。
乗るならNS125Rかな、このまま磨きあげて乗るか、チャンバーをワンオフしてもらうのも良さげ。
FならVT250F(初代)のビキニカウルを流用して装着してみたいです・・・。

でも、それだと・・・ホンダのあの「名前を言ってはいけないあのバイク」になってしまいそうですが・・・。
ああっ!お辞儀をしますからお許しください!どうかお慈悲を!お慈悲を~!👹💦
(アバダケダブラ~!)w。
ブログ一覧 |
バイク | クルマ
Posted at
2020/11/22 08:40:55