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2021年05月29日

好きなバイク(* ゚∀゚)


さて、今回は久しぶりにヤマハから。

そうかいそうかい・・・俺ァもうキレちまったよ・・・とばかりにヤマハが後だしジャンケンを(また)かました400ccレーサーレプリカを。

【YAMAHA FZR400】
「ヤマハ FZR400」です、まあ、この時代のお約束で、代を追うごとにRが増えて行くわけですが・・・w。

1984年


本格的レーサーレプリカ(厳密にはレプリカとはちょっと違いますが)であるFZ400R(紹介済)を、クラス最高出力59馬力でデビューさせたわけですが。

そこにまさに被せてきたかのように。


スズ菌が同年に同じ馬力で、更に20kg以上も軽量なアルミフレームのGSX-R(紹介済)をデビューさせてしまいました。
FZは結局エンジンはXJ400Z-Sの水冷がベースのエンジンのパワーアップで、更にスチールフレームで重さでは完全に敗北・・・ていうかGSX-Rが軽すぎて反則レベルなんですけどね、400ccの4気筒で152kgって・・・私の単気筒のジクサー250より6kgも軽いんだもんなぁ・・・。
数十年が経過した今現在でも400ccの4気筒でこの軽さの記録を破られていないというね、やっぱりスズ菌って【変態】だわw。
さておき、実はこの1984年から1991年までの間、市販車ベースのTT-F3というレースが開催されました。4サイクルは4気筒400ccまで、2サイクルは2気筒250ccまでで市販車をベースにすること、これが基本的なレギュレーション。
そう、このレースでの活躍や勝敗がそのメーカーのレプリカバイクの売上を左右すると言っても過言ではなかったのです。
こうなると、ヤマハもいつまでもスズ菌の背中ばかりを見ている訳には行かない訳で・・・本格的なレーサーレプリカを開発しなければなりませんでした。
そして1986年に


FZR400が誕生しました。

スペック
水冷4ストローク並列4気筒DOHC16バルブ、排気量399cc、最高出力59馬力です。
懸念の乾燥重量も157kgとかなりGSX-Rに迫っています。

開発はTT-F3レーサーのYZF400と同時進行で行われていて、まずエンジンはヤマハのお家芸であるFZ750譲りの新設計ジェネシスエンジンにチェンジ。


シリンダーを45度前傾させ、エアクリーナーとキャブレターをエンジン真上に取り付けることで車体の前後重量配分の最適化や低重心化を実現しました。
フレームもアルミのデルタボックスフレームになり高剛性かつ軽量、この配置により見えているガソリンタンクの部分は実はカバーでタンクの真下にキャブレターがあるいわゆるダウンドラフトタイプです。
ただカバーの材質がプラスチックでタンクバックが使えなかったそうですが。


ゴロワーズカラーもありましたね。


ちなみにこれがゴロワーズ、フランスのタバコの銘柄でゴロワーズという言葉は直訳で「ゴール人の女」という意味、ゴール人とはフランス人の古い呼び方なんだそうです。

更に、ロープロファイル(低い扁平率)のラジアルタイヤの装着、これもFZRが初の装備である意味現在のスーパースポーツバイクの基礎を作ったバイクなのです。

そして、翌年1987年


Rが1つ増えたFZR400Rがデビュー。
シングルシート、オイルクーラー、6速クロスミッション、リザーバータンク付リアショックなどを装備。フロント4ポットキャリパーやクラッチプレートの容量アップやアルミタンクの採用で軽量化などなど、そして、第二のヤマハのお家芸であるEXUP(エグザップ、Exhaust Ultimate Power valve)をマフラー内に装着、つまり排気コントロールバルブですね、現在のR1でも採用されていますがこの400Rから世界初で使われるようになりました。オイルクーラー装備でエンジン冷却もシリンダー背面にオイルを噴射するピストンジェットクーリングシステムもついています・・・いや、それって、スズ菌の「アレ」では・・・。
実はこれ一応限定車でして・・・台数は2500台・・・いや、待て、台数が多くね?w。
そしてその販売価格は驚愕の89万円!(車両本体価格)、この価格、当時のFZ750が79万円でしたから・・・750より10万円高い価格でした。中型クラスの高価格化に(このあたりからレプリカ系400は本体価格が70万円越えが普通になった)拍車をかけた存在でもあります。
しかし、現在では400ccの4気筒のネイキッドの新車が100万円を軽く越えて、250の4気筒の新車はこのRより高額な91万円ですからね・・・400Rはそれでもきっちり完売したそうですが。

そして1988年に。


2型のFZR400Rへ進化しました。
スタイルが上位の750や1000と同じ物になり、量産モデルとしては初のEXUPを採用してマフラーの型が楕円形サイレンサーとなり、新開発のピストンやコンロッド及びカムシャフトを採用、吸排気バルブをより中央に配置してよりコンパクトな燃焼室に改良。
デュアルヘッドライト脇にFAI(フレッシュ・エア・インテーク)を装備し、新設計のデルタボックスフレームと翌年のマイナーチェンジでアルミデルタスイングアームになりリヤの剛性強化も達成しています、更にシリンダーのオイルクーリングシステムも標準装備。
つまり、限定車の装備を標準車の装備にして更に新機軸も取り入れているわけですね。
更に現在のスーパースポーツバイクの仕様により一層近づいたわけです、このバイクが基準になったと言ってもいいと思われます。
紛らわしいですが、FZR400Rは二種類存在します。カウルにFAIの穴が無いのと穴があるのと覚えましょう。

そして、1990年


FZR400のZZ(ダブルゼータ)じゃねーよRRへ究極進化。まさに毎年のように改良されていったわけですね。
外観はバイク初の2灯式プロジェクターライトを装備、これカッコ良くて好きだったなぁ。
更にエンジン搭載位置を見直しワークスYZFとほぼ同様の設定に、フレームはバックボーンタイプのアルミデルタボックスフレームに変更、エンジンを強度メンバーにして高剛性化と軽量化を両立。
前傾45度が特徴のジェネシスエンジンは若干角度を立てて35度となりました。そして各パーツのバランス取り、軽量化、フリクションロスの低減化を徹底追及とまさにRRの名にふさわしい究極進化を果たしています。

更なる究極仕様で。


SPバージョンを1000台限定で販売、ラジエターの大型化、水冷式のオイルクーラー、クロスミッション、強化クラッチなどが奢られています。


最終93年モデルでマイナーチェンジを受けたのですが、ここからはSP仕様が標準車になりました。

まさに、目まぐるしく、毎年のように進化し続けたFZR400シリーズ、しかし、1989年末からネイキッドモデルが台頭し、邪メリカン(お約束)が本格的に進化して、1991年を最後にTT-F3レースも終了しレーサーレプリカ系の販売が低迷し始め、ヤマハは実はこのクラスで一番早くこのレーサーレプリカから撤退しています。
カワサ菌のZXRシリーズやホンダのRVFが1999年の規制開始直前まで生産していたのに対して、FZRは1994年を最後に生産販売を終了したのです。
ヤマハは中型クラスのレプリカの終焉をいち早く察知し身を引いたわけですね。まあ、自社のXJRやドラスタやTWも売れていたわけですから、身をもって終焉を感じ取ったのでしょうけど。

さて、中古市場。
かなり価格帯の幅が広いです。
初代が下は40万円あたりからで、上は走行500kmほどの120万円が。
限定のFZR400Rが走行15000kmあたりで80万円ほど、台数はあるので極端には上がっていない様子。
2型が見つからない・・・初代と価格はさほど差は無いようですが。
3型は下は50万円あたりからで上は応談、走行3万キロ越えで応談(ASK)っておいくらなんでしょうか?(80万ぐらいかな?)。


まさに戦うために生まれた珠玉の400ccレプリカバイク、優等生な(私は優等生バイクはヤマハだと思う、ホンダは案外・・・やらかすしw)ヤマハがキレて本気を出すと怖いよを体現、ハンドリングのヤマハらしく高性能で尚且つ扱いやすいと評され、実際スムーズで速かったバイク、それがヤマハFZR400シリーズです。 
上記しましたがこのFZRが採用した数々の新機軸が、現在のリッタースーパースポーツの基礎になっていると思うんです。
乗るならば、まあ、初代のゴロワーズカラーか3型かで。マフラーはDIC(ダイシン)の細いアップタイプのアルミ管か、SP忠男のアルミコブラ管のスリップオンで、フルエキは特に3型だとせっかくのEXEPが死んでしまいますからね。

しかし、やはり今のバイクって値上がりしましたねぇ・・・特に国産リッタークラスは最早BMWやドゥカティあたりと価格差があまり無くなりましたよ。
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Posted at 2021/05/29 11:24:50

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