今回はカワサ菌
これまで車名はちょこちょこと書いてはいたんですが、ちゃんと紹介していなかったなと。
【KAWASAKI ZZR400(600)】
「カワサキ ZZR400(600)」です。
カワサキの水冷ミドルスポーツツアラーと言えば

GPZ400Rですね。
次世代のGPX400が発売されても並売され、しまいにはGPXのエンジンを移植され販売継続・・・つまり新型を喰ってしまったのです。

フレームが鉄だったのが敗因だったのか・・・GPZより新型だったのに売れなくて不遇に喘いだGPX。
そして1990年、この座を受け継いだバイクが生まれました。

ZZR400の誕生です。
スペック
水冷並列4気筒DOHC16バルブ、排気量398cc、最高出力58馬力です。ちなみにほぼ同時に販売された、輸出用の600は最高出力が100馬力になります。

GPXで不評だったスチールフレームをアルミフレーム化、つまりGPZ400RのAL-crossフレームに戻したわけです。正式にはアルミプレスのダイヤモンド形式のフレームになりますが、そこにGPXベースのエンジンを細部をリファインして搭載。
正立フロントフォークにリヤはユニトラックのモノサス、前後ホイールは17インチと手堅い構成、比較的に肉厚なシート、セパレートハンドルですが楽な前傾姿勢、長距離はこれが一番楽ですよ(経験上の断言)。
見ての通り車格はかなり大柄、それもそのはずで本来600ccとして開発されたバイクなのです。
日本ではミドルクラスのツアラー系は売れないというのが不文律でしたから・・・今もか?。
しかし、GPZがベストセラーになったカワサ菌としては、GPXでちょっと転けましたけど需要はあると造り続けたのです。
正直車重は重い(装備重量で220kg台)ので、加速が良いとかは無くややモッサリ系ですが、直進安定性は良くコーナーでも安定感が高い特性で気負わず乗れます。ツラいのは取り回しだけです。
ちなみにこの初期型はZX400K型となります。
1993年に

ビッグマイナーを受けZX400N型にチェンジ、この頃に馬力自主規制があり、馬力が53馬力へダウン、外観は絞られて細身な感じに、カウルに1100と同様にラムエアの吸入口が付いたのが最大の変化です。
このラムエアシステム、なんちゃってだろとよく言われますがそんな事は無く、ちゃんとエアクリーナーに接続されています。ただ、ラムエアシステムって時速200kmを越えないとあまり効果は無いそうですが。

K型とN型の比較画像、フレームから見直されていて、かなり細身になったのが解ります。ただ、車重は2kgほど重くなっているんですけどねw。

N型のメーター回り、燃料計が装備されてそれまで装備されていた燃料警告灯がオミットされています。
以降はこのN1からN11まで続き、さらにN6F、N6Sへと繋がります・・・つまり、13型まで続いたことに。K型はK3まででしたので全部だと16型まであったことになりますね。
ちなみに600はZX600D型~ZX600E型と普通に変遷していっています(馬力に変化無し)・・・なんで400はK型からN型になったんだ?。
その後はカラー変更主体で、N8型(2001年)で型式がBC-ZX400Nへ、排ガス規制対応モデルに変更。排ガス規制により若干ですが更に馬力が低下、アクセル開度連動点火進角システムK-TRICが追加されました。
そして2007年

最終型、これをもって生産終了。
つまり、1990年から2007年の生産期間、約17年の間生産販売されたことになります、何気にロングセラーモデルだったのです。
ちなみに600ccモデルですが

比較的に400より派手目なカラーが多くて目立ちます。
こちらも400とほぼ変わらない生産期間でした。
さて、中古市場
400はN型がメイン、たまーに初期K型もありますがこちらは40万円台、ただし走行距離は嵩んでいて4万~5万キロあたり。
N型は下は40万円あたりからで、走行の少ない最終型で60万円オーバーあたりが相場です。
600も価格帯はD型~E型共にほぼ似たような感じになります。

カワサ菌ミドルスポーツツアラーの血統、車重は重たいですがそれを感じさせない安定性、軽い前傾のポジションは長距離になるほど疲れ知らずで、その気になればそこそこ攻めることも可能な懐の広さを持つ万能選手、ある意味カワサ菌の良心の塊である長距離番長、それがカワサキZZR400(600)です。
所有するなら?、個人的にはやはり600ccのE型ですね。400ccでも最高速は190kmは出るそうですが、やはり余裕が欲しいので100馬力の600で、メーターは280kmスケールですし、600だと最高速は240は出るらしい。
400ccならN型後期、イジりはマフラーはKERKERのスリップオンで2本出し、フルエキならBEET工業のナサートで、アンダーカウルは外さない方が好きです。
ハンドルはトップブリッジをクランプ付きに交換してアップハンドルを装着という手もありますが、個人的にはやりたくない。
大人仕様ならリヤにパニアケース装着という手も・・・私は嫌ですがw(あまりゴテゴテにするのは嫌いなので)。
余談、「ZZ-R」と「ZZR」表記どちらが正しいの?。
400(600)については1993年のマイナーチェンジの時にカワサ菌が発言しています。
ウチとしての表記は「ZZR」です、読み方は「ゼットゼットアール」ですよと。
確かに言われてみれば車体の表記も・・・

ハイフン無しで「ZZR」だわな。

でも・・・1100の初期(C型)は「ZZ-R」表記なんですけどね、後期D型(ブタ鼻)からは「ZZR」表記になりましたけど。
呼称は回りの人々や私自身も「ジージーアール」と呼ぶ人のほうが多いんですけどね、カワサ菌的にはゼットゼットアールなんだそうです。
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Posted at
2022/09/10 14:29:54