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イイね!
2023年01月06日

好きなバイク( ´∀`)

🎍新年明けましておめでとうございます🎍。

順番的には好きな車からなんですが、2023開幕も好きなバイクからで行きます。
はい、ある意味前回の続きです、今回は・・・ホンダがそう来るなら、ウチも黙ってはいませんよと・・・いつも後だしジャンケンなヤマハから。

【YAMAHA YZF-R7】
「ヤマハ YZF-R7」です。


と、言っても現行のパラツインのコイツじゃありませんよ(コイツもYZF-R7ですがね)。
実はSV650Xと争った購入候補の一台でしたが、YSP専売モデルだし(YSPは旭川にありますがちょっと遠い)、入荷がいつになるかわからんと言われたので断念、一応見積書までは書いてもらったんですけどね・・・。

今回のYZF-R7は、別名でこう呼ばれています。


「OW-02」(オーダブルゼロツー)と。

そう、以前紹介した


FZR750RことOW-01(オーダブルゼロワン)の後継となる、WSBホモロゲーション取得のためのスペシャルな750ccです。

1990年代後半


WSBK(スーパーバイク世界選手権)は前回紹介したRVF750R(RC45)と土方~(しつこい)ドゥカティとの鍔迫り合い状態で、正直ヤマハさんは蚊帳の外、FZR系列のワークスマシンでは限界が見え始めていたのです。
まあ、ホンダさんはRVF以降の90年代末には、もうV型2気筒1000ccしか勝たん!とワークスも1000ccのV型2気筒マシンに移行したんですが(HRCに移籍したあの本多さんの意向だった模様)、いわゆるファイヤーストーム系統ですね(VTR1000は紹介済)。

そこでヤマハの三輪さん(開発主査)は考えた、市販車ベースのレースだし、まずは大型市販車で新たな速いバイクを造ってみようと。


1997年デビューYZF-R1(初代)、まずは1000ccで作成(紹介済)。


1999年デビューのYZF-R6、次は小さく軽くしてみようと。
WSBは以前のRC45の時に書いたように、市販車からの改造範囲が狭いレギュレーションだからヤマハはこの手法をとった模様。
そして、この2台で速い市販車造りを学習し、そのノウハウと当時の最新技術を惜しみ無くつぎ込んだ・・・


YZF-R7を生み出しました。
1999年のデビュー。
スペック
水冷並列4気筒DOHC20バルブ、排気量749cc、最高出力106馬力です。
この当時で、バックトルクリミッター、デュアルFI、前後オーリンズサスペンション、シングルシート仕様、チタン製バルブ&コンロッド、イモビライザーなどなど現在のリッターSSにも装備されている機構がてんこ盛りでした。



エンジンはヤマハ伝統の1気筒に5バルブ、前傾シリンダーブロックのジェネシスエンジンを受け継ぎ、チタンバルブやチタン削りだしコンロッドで軽量化、ちなみにピストンはアルミ鍛造製で、上記したチタンコンロッドは1個20万円以上するF1エンジンと同品質のケン・マツウラレーシング製(詳しくはググってください、エンジンチューンや作成の分野では海外でも有名なかなり凄い会社)、エンジン部分だけで200万円はするそうです。
エンジンからフレームが三角形を描くデルタボックスで低重心化。


フロントはオーリンズ製の倒立サスペンション、リヤも同じくオーリンズでタンク別体式の減衰力調整可能なもの。


後ろから、このリヤフェンダーはリヤウインカーごとごっそりと簡単に外せるようにしてあるそうです、そう、全てはレースのため。


ご尊顔、ロービームは片側点灯、ハイビームで両側点灯となっております。
うん、カラーリングと相まってなんだか仮面ライダーのサイクロン号みたいですが、真ん中にショッカーマークを書きたいなw。こちらも保安部品類は簡単に外せます。
ちなみにカウル類はいわゆるファスナー式を採用しており、簡単に外せるそうですよ。

このR7、開発秘話で面白い話が。
開発主査の三輪さん、R1とR6を造りさて、では本命のR7をと取りかかったわけですが、そこへ届いたヤマハ上層部からの一通の請求書。
それは、捺印だけが押された空白の請求書で一言「WSBに勝てるバイクを作れ」とだけ添えられていました。
つまり、「採算なんて二の次!レースに勝つために好きなだけかかった開発費を請求書に書いてこちらに寄越せ!」という意味、採算度外視!全てはWSBKでの勝利が至上命令である!というある意味叱咤激励のための白紙の請求書だったのです。


R7を開発しようとしたら、ヤマハ上層部が漢(おとこ)前すぎる件について・・・・w


いいなぁ~!、byそういう肝心な所をケチられがちなスズ菌w、とうとう昨年レースから撤退してしまいましたね・・・車やバイクは売れているのにな。

そして、ホモロゲーションの規定通り500台限定の販売(世界同時でした)、採算度外視で造られたR7、その販売(実勢)価格は・・・・

¥4,000,000 ゚ ゚ ( Д  )!!

よんひゃくまんえ~ん!・・・、もうね、市販車としてというよりかは、ほぼワークス純正レーサーとしての販売だったのです。
世界同時販売だったそうですが、半日もかからずで完売したとか。日本では3~40台ほどが購入された模様。
そう、実はとんでもなく激レアなバイクなんですよ。
ちなみにノーマルは106馬力ですが(フランスの市販車規定に合わせたらしい)、SPキットを組み込んでROMの書き換えをすれば160馬力を越えるそうです。


さて、肝心のレースでの活躍は?。
2000年のスーパーバイク世界選手権では、芳賀紀行選手がランキング2位を獲得して戦闘力の高さを実証しました。その年は常に上位に食い込む活躍をしたんですが・・・。最終ラウンドまでホンダ(VTR1000SPでした)と争い、決着がつかないほどのデッドヒートでしたが、よりにもよって最終ラウンドで風邪薬だか漢方薬だかに含まれていた成分がドーピングにあたるとして失格に、それで2位だったのです。それが無ければお立ち台の真ん中だったのですけどね。
そして、2003年からのレギュレーション改定で4気筒エンジンも1000ccへと移行、R7は活躍の場を失ってしまいました。
しかし、ヤマハはその2003年からの短期間はR71(アールセブンワン)というワークスレーサーで出場、これは何かと言いますと、R7の車体とフレームに、先に開発販売していた市販車R1のエンジンを積み込んだもの、市販車であるR1のフレームではレースは戦えない、ならばR7の車体に搭載すればいいじゃんとなったわけです。
つまり培った技術は無駄にはならなかったのです。
その後はR1にSPモデルを追加してそれでホモロゲーションに対処しています。現行にもありますが350万円ほどの価格ですね。カーボンなどがふんだんに使われております。

余談、前にひとことで書きましたが最新のR1のエンジンに使われている技術「クロスプレーンエンジン」とは何ぞや?。


これが現行R1のクランクとコンロッドとピストン、この画像何かおかしくないですか?、そう、各ピストンの高さが妙にバラバラですよね。
普通4気筒は180度クランクが使われることが多く、外側1と4番が上死点なら真ん中2と3番は下死点に来るんですがこの通り各ピストンがバラバラな位置に来ていますね。
点火間隔は270度・180度・90度・180度、点火順序も4気筒二輪車で一般的な「1-2-4-3」ではなく「1-3-2-4」として変則的な点火順序なのです、簡単に言えば通常よりバラバラな感じで動きます。
つまり、コンロッドのクランクピンの位置が90度、180度、270度、360度の各気筒が90度ごとに配置されているのです。これにより4気筒ですが低速域からトルク特性に優れたエンジンとなるのです。
排気音が4気筒なのにバラけた感じの連続音で面白いですよ。 

さて、中古市場・・・うん、無いなぁ~www。
海外に流れた物がたま~に入って来るそうですが、実勢の中古市場価格はわかりませんでした。
ちなみにパーツだけ販売されていることもありますが、その24リットル入る、片手で持てるというアルミタンクだけで30万円で販売されていました、高っ!。









「レースで勝つ!」これを至上命令として生まれた、まさに一応公道「も」走れるワークスレーサー、デビュートゥウインを果たすはずが不運に見舞われてしまいましたが、その戦闘力は間違いなく他社のレーサーに引けを取らないものを秘めたバイク、それがヤマハYZF-R7です。

所有・・・したくてもまずタマがねーなw。
ちなみにいわゆる中古車オークションを調べたら、希に200万円台で出物があることも。
まあ、絶対的な戦闘力は現行のR1の方が速いからだそうですが、つまりスズ菌のGSX-R系と同じ現象ですね。
正直OW-01の方が中古市場は高額です(600万円なんて物も)。
まあ、仮に所有が出来たならイジりはアクラポビッチのスリップオンマフラーぐらいかな。それだけでも10馬力ぐらい上がるそうですし。
後はエンジンや足回りやブレーキ類のオーバーホールで、なるべく純正のままで乗るのが正解かなと。

ただし、このバイク一般公道で乗るのはかなりの苦行だそうです。
ハンドルのキレ角は全然ないし、ポジションもかなりキツい。シートにいたっては薄いゴムのスポンジのみという痔主殺しシート。
400万円のバイクとしては外装の造りはかなり簡素、FRPのテールカウル類にステッカーのみな塗装(最早塗装ですらないだろそれw)、まさに公道向けの部分は割りきりな造りなんだそうです、つまり全てはレース前提な造り。
おまけにエンジン特性は公道走行には合わなくて、3500回転以下ではトルクが非常に薄く、しかも1速ギアが通常のバイクの2速と同等以上にロングだそうで、その上でスロットル開け始めの反応も鋭すぎて、発進には慎重な半クラッチ操作、もしくは常に4000回転以上を使ったスタートダッシュが要求されるという・・・2ストレーサーてすかねこれはw。
だから公道で快適に走るためには足回りのセッティング(めっちゃハード指向)をソフトな方向にやりなおし、可能ならギア比の見直しもしないとマトモには走れないとまで・・・・。
つまり公道だと?、乗れるものなら乗ってみな!とバイクから強いられる手強さがあるそうで、まさにボーントゥサーキットなバイクなのです。
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Posted at 2023/01/06 11:29:27

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