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イイね!
2023年12月15日

好きなバイク(*^ω^)

今回は、以前XJ400の時に少しふれたのをもう少し詳しくやります。
と、いうわけで久々のヤマハから。

【YAMAHA XJ400Z-S(Z)】です。

1983年、世はバイクブームの真っ只中


ヤマハはXJ400で他社の4気筒400ccと戦っていたわけですが。当初はそれの兄弟車として


XJ400Z-S(カウル付き)と


XJ400Z(こちらはネイキッド)を同時に発売しました。そう、当初はXJ400と併売していたのです。
スペック
水冷並列4気筒DOHC16バルブ、排気量398cc、最高出力55馬力です。
この頃、他社の4気筒400ccは空冷エンジンが主流でしたが、ヤマハは1983年には水冷のDOHC16バルブ4気筒エンジンを市販したのです。これ、意外と知らない方が散見されます。


エンジンはまず水冷化に始まり、2バルブから4バルブ化、さらにシリンダースリーブやバルブスプリングなど、吸排気効率向上のための細やかな設計が施されています。同時に燃費向上のためYICS(ヤマハ・インダクション・コントロール・システム)も先代XJ400から継承、




YICS図解、つまりキャブレターから吸気ポートの空気の流れを極力まっすぐにして、パワーと低燃費を両立させようというものです。点火系は2段進角方式のフルトランジスタ点火も採用しており当時の最先端のエンジンでした。


ブレーキはフロントダブルディスク、リヤはシングルディスク、サスペンションはこちらもXJ譲りのセミエア式フロントフォーク、リヤはリンク式のモノクロスサスを採用。さらにジュラルミン鍛造ハンドルやグラブバーなど車体全体を通して高級感のある造り。車格も大柄で一つ上のクラス並みでした。


Z-Sのヘッドライトカウル(単体)、独特な形でカッコ良いかといわれると当時から結構賛否が別れていて


おかめカウルなんて言葉(悪口?)もw、まあ、この頃のヤマハの中型クラスはオプションにビキニカウルが設定されがちでしたが、だいたいロクなあだ名が無かったですね。


RZやRZ-Rのオプションカウルにも似たようなあだ名がありました(画像はRZ-R)。私は嫌いではないんですけど、今では希少なパーツですし。


どちらかといえば、ネイキッドのZのほうがウケは良かった模様。
翌年1984年には


アッパーにハーフカウルを装着、アンダーカウルを追加したXJ400Z-Eを追加、どちらかといえばミドルクラスのツアラーとしての設定でした。




Eのアッパーカウル単体、Z-Sのおかめ感が消えてなかなか良い感じ、どこかカワサ菌のGPZ900Rを彷彿とさせますね。
ちなみに輸出仕様もあり、排気量は600ccで馬力は72馬力となかなかの出力でした。実質1984年末から1985年初頭には国内での販売を終了と短命なモデルでして、よって売れ行きはあまり芳しくなかったそうです。


時期的に空冷ですが58馬力のホンダCBR400Fや、54馬力に上がったカワサ菌のGPz400Fなどが出た時期ですし、同じヤマハ内でも2ストのRZシリーズのほうが売れていますし


更に1984年中頃にはこのXJ400Z-Sをベースにした、真打ちFZ400Rも販売されましたからね(紹介済)、流行がレーサーレプリカに移り始めた時期ですから、そりゃこちらのほうが売れたわけで、そう、身内にも敵が沢山いる状態だったのです・・・ホンダかよw。
このXJ400Z-Sはレーサーにもなっていて。








モリワキが製作したTT-F3(当時国内で行われていた400ccクラスのレース)レーサー(これはレストアした車両ですが)、フレームから別物で製作に関してはヨシムラ(モリワキは実質ヨシムラの暖簾分けですから)の手も入っているとか、これのエンジンにZ-Sの物が使われています。戦績については調べましたがわからず、バイクチューニングの二大巨頭が手掛けていますから遅いということは無いかなと。

さて、中古市場
上記の通り、売れていなかったのでタマ数は少ないです、そして黄金の80年代バイクですから結構価格は上昇しています。ZやZ-Sで70~90万円あたりが相場・・・不人気車のクセに生意気だw。
いざとなったら某オクとか地元の掲示板とかにもたまに出品されていますが、腹下直管に絞りハンに三段シートのバンボー仕様とか、もう錆びてコタコタなヤツとかが多いです。マトモなのは少ない状態。尚、純正部品はヤマハですから欠品だらけですよ。










1983年の時点で水冷4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載、まだ他社は空冷エンジンが主流だった時代に最先端を行っていたんですが、丁度レーサーレプリカブームの始まりの頃で販売面では苦戦、しかもライバルは他社だけではなく自社にも複数居てそちらのほうが売れていたという始末、正直それらの陰に埋もれてしまいましたが、そのエンジンがあったからこそヤマハの400ccレーサーレプリカへと繋がったマイルストーン的なバイク、それがXJ400Z-S(Z)です。
所有するなら?、ZかZ-Eかなぁ。
定番はDIC(ダイシン)とか忠さん(SP忠男)とこのマフラー、Zならアップハンで幅を狭めたハンドルとかいっそセパハン&バックステップとか、Z-Eならあえてアップのパイプハンで900忍者風もアリかと。
ちなみに足回り改造の定番は後のXJR400のブレーキや前後ホイールやフロントの三つ又移植が多いです。


Zだとこんな感じが良いですね。


Z-Eはちょっと900忍者な感じにもなります。


このZ-Eいいなぁ、かなり好みでカッコ良いです。
とまあ、こんな感じが好きですね。Z-Sならおかめカウルを外して角目のネイキッドにするのも良いかと。
Zは数回見かけましたが、Z-SやZ-Eはまだお目にかかったことがありません。Z-SとZ-Eを見てみたいなぁ。
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Posted at 2023/12/15 17:58:03

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