今回はカワサ菌、あら、これちゃんとやって無かったんだな~というわけでやります。
カワサ菌がゼファー(400)の次を模索したバイクですかね。
【KAWASAKI ZRX400(Ⅱ)】です。
1994年、それは突如として現れた。

ZRX400という名で。
スペック
水冷並列4気筒DOHC16バルブ、排気量399cc、最高出力53馬力です。

外観はこちらのZ1000Rをベースにアレンジした感じですね。ちなみに現在Z1000R(2も含む)の中古車市場価格は、最高値で900万円ですよ・・・。

エンジン自体はこちらのZZR400からの流用、スペック的にはほぼ同じです。

ただし、外観上の違いは空冷風の冷却フィンが刻まれています。

こちらがZZR400のエンジン、外観が違うのがおわかりかと。ZRXは若干中低速重視のセッティングになっているそうです。
フレームは鋼管ダブルクレードル式の一般的な物、ベースはゼファーの物らしい?。

そしてスイングアームもパイプを組み合わせて製作したもので、補強入り風の処理がされています。

このスイングアームの形の元ネタは、かつてアメリカでケニー・ロバーツが駆ったこちらのZ1000RのAMAレーサーです。レースのためにスイングアームに補強を施したのと同じスタイルとなっております。

ブレーキは前が⌀300油圧式ダブルディスクで、後が ⌀240油圧式シングルディスク。ホイールはフロント側が17インチ、リヤ側は18インチ・・・前後17インチと勘違いされやすいんですが、リヤは18インチなんです。タイヤサイズ 前が 110/70 、後が150/60となっております。

初期はわりとソリッドなカラーで単色が多かったんです。

黒の単色もありました、これいいな。
意外かもしれませんが

こういうZ1000R風のライムグリーンカラーとグラフィックはビッグマイナー後からの設定です。これ、1100や1200でもそうだったりします。プレミアム感を出すためにカワサ菌がよく使う手法、そういえばゼファーもいわゆる火の玉カラーはモデル末期だったな、カワサ菌、こういうところは抜かりないな【イズム】だねぇ。
そして翌年の1995年に

ビキニカウルを外してヘッドライトを丸目1灯に、メーター類をメッキの砲弾型メーターにした「ZRX400Ⅱ」を追加販売。個人的にはこちらのほうが好きかな。このⅡが設定されたのは400と1100・・・そう、1100にもⅡがあるんです。あまり知られていないのですが・・・理由は売れなかったからですw。1200やDAEG(ダエグ)にはありません(大型ZRXもそのうちにやります)。
そして、1998年にビッグマイナー。

6potの文字が踊っていますがなんのこと?、フロントブレーキキャリパーが片側6pot、いわゆる枝豆になったのです。つまりフロントブレーキはダブルディスクだから12podになったのです。製動力が格段に上がったと好評でした。
他にはK-TRICキャブ(KAWSAKI Throttle Responsive Ignition Control)の採用、K-TRICというのはイグナイターの点火タイミングを遅らせてノッキングを起こさせないようにするシステムなんですが・・・詳しくやるとかなりめんどくさいので割愛w。まあ、低速時のノッキング防止のお助けキャブレターシステムとでも言っておきますか。
そして、上記したとおりにZ1000R風カラーのライムグリーンが初めて追加されました。

この後はカラー変更などの小変更小改良でマイナーチェンジを繰り返して行きます。イモビライザーキーへの変更などもありました。

Z1000R2風のグラフィックも追加。
そして、2008年

これがファイナルエディション、グラフィックをアレンジした1000R風のカラー、これをもって生産終了となりました。1994~2008ですからおおよそ14年のモデルスパンで、意外とロングセラーなバイクだったのです。
ZRX400は2000年代初頭のいわゆるNK4クラス(400ccネイキッド車)のレースにも使用されていて、ホンダの400SFやヤマハのXJR400、スズ菌のインパルスなどと激しく戦っており上位に食い込む活躍を見せています。まあ、エンジンは元を辿ればZXR400に行きつくエンジンですから、素性が悪いわけがありませんね。
さて、中古市場・・・爆アゲアゲです。
通常型もⅡも最低80万円あたりから、上は170万円あたり(上記のファイナルエディション)と超強気ですね。ホント80~90年代あたりのカワサ菌バイクは暴騰が酷い。それだけ人気がある証拠ですがもう少し下がらないかなと常々思います。

♪高過ぎ~高過ぎ~(゚д゚)カーッ!高過ぎぃぃ~ぃぃぃぃぃ~開~発~♪
ローカルネタ止めんかい!、しかも古すぎるし九州地方限定ネタだしw。
余談ですが、実はZRX1100Ⅱのほうが400より安く買えちゃったりしますよ(本当)、これは今が狙い目ですね。

カワサ菌がゼファー(400)の次を模索して開発した水冷4気筒400ccネイキッド。スタイルは伝説のZ1000R(2)をオマージュして販売、爆発的に売れたわけでは無いんですが、コンスタントに売れ続けユーザーからの支持も得て、約14年間という長いモデルスパンでロングセラーとなったバイク、それがカワサキZRX400(Ⅱ)です。長距離ツーリング適正アリですが、カウル付きが欲しければZZR400、いらなければZRX400(Ⅱ)と上手く住み分けが出来ていたと思われます。
所有するなら?、個人的にはⅡかなぁ、通常のZRXも好きですけど。
とりあえずマフラーはⅡならモリワキショート手曲げ風、通常のならKERKERのメガホンタイプで。リヤのホイールの17インチ化はどちらもやりたいところ、ちなみにゼファー750のホイールが前後ともに流用しやすいそうで、フロント側はほとんどポン付け、リヤは若干の加工が必要ですが入るそうです。そう、なぜかゼファー750って前後17インチだったりするんですよ、ZRXの定番改になってます。
リヤサスはオーリンズあたりのツイン、キャブレターをFCRにしてファンネル装着かパワーフィルター装着にするのも良さげ。ハンドルは幅を詰めて若干下へさがるタイプのパイプハンか、Ⅱならいっそセパハン&バックステップにするのもアリかなと。

Ⅱなら定番のZ1000mk-2(それかZ400FX)仕様、これが一番好きかな。実はこの仕様が昨年から職場に居ましてね。

派手なカラーも似合います。黄色ならジェイソン(Z1000J改)仕様にもなりそう。

通常型もいい感じです。

こういうのも、黒の単色はよく似合います。タックロールシートも良い。
まあ、やっぱりというか絞りハンや天をつくロケットカウルやエビテールのゾッキー仕様も多いんですがw。
しかしまあ、本当カワサ菌のバイクは90年代モデルも暴騰してますね。だから所有といっても無理なんですけどね。
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2024/02/22 19:16:29