今回はホンダさんから。
まさに近未来から来たような・・・これは、ビクスクの範疇になるのかな?(いわゆる2輪のAT限定免許で乗れます)、いや近未来ツアラーかな?、とにかくよくわからん分類のバイクになります。
【HONDA NM4-01(02)】です。
2014年にデビュー、発表当時そのスタイルで話題になりました。

「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ!」と言いたくなるスタイルw、ホンダが「金田のバイク」を造っちまったよとねw。

元ネタはこれですね。漫画アニメ系で出てくるバイクでは一番好きなバイクです。
スペックはこちら。
並列水冷2気筒SOHC8バルブ、排気量745cc、最高出力54馬力です。
あれ、ピーキーさはどこへ行ったの?w。はい、特性的には中低速にトルクを振った快適重視な特性です、安心してください!ピーキーじゃないですよっ!。まあ、ぶっちゃけて言えば750ccのスクーターですかね、こんなスタイルですが。

証拠画像として左側のグリップ、クラッチレバーがありません。だからAT限定で乗れちゃいますよ。

これがクラッチレス変速を可能にしているDCT(デュアルクラッチトランスミッション)機構、このNM4に装備されたのは第2世代DCTとなります。
変速方法はシフト操作を自動化したATモードと、常に好みのギアをライダー自身が選ぶMTモードの2種類。走行状況に応じてシフトスイッチで随時変速可能で、変速後はATモードに自動復帰します。ATモードには一般走行に適したDモードと、スポーティーな走行に適したSモードがあります。

こちらがATモードのDとSの切りかえスイッチ、右手側グリップについています。
DCT機構を詳しくやるとかなりややこしい話になりますので「ホンダDCT」で検索して動画で納得してください(丸投げです!w)。
上記の左側グリップの画像で灰色のスイッチがありますが、それがMTモードの変速スイッチ、2つついていてアップとダウンそれぞれに対応しております。
近年のホンダのバイクでは

アフリカツイン1100やNC700などがDCTを装備しているバージョンもありますよ。

エンジンは水冷745ccの並列ツイン、最高出力は54馬力と控えめですが、中低速トルクに振った特性、発進加速はなかなか良いとか。かなりシリンダーが前傾していてカブのエンジンみたいですね。つまりデカい水冷2気筒のカブ系エンジン・・・は言い過ぎですかね。

フロント側はホイールは18インチ、43mmの正立フォーク、ブレーキはABS標準装備のシングルディスクを装備

リヤはアルミ製スイングアームにプロリンク方式のリヤサスペンション、ホイールは17インチでブレーキはディスク式、リヤタイヤの幅は200とフロント側の迫力に負けないように太いタイヤが装備されています。

肉厚で大痔主にも優しいシート、シート高は670mmとかなり低くて、短足の民を救ってくれていますw。バックレストを装備していて、長距離でも楽々なポジション、このバックレストは使わない時は後方へ畳んでタンデムシートにもなる優れものです。
ライティングポジションはいわゆるクルーザー(つまり邪メリカンだね)系の、足を前に大きく投げ出したようなスタイルになります。長距離では腰に来そうなポジションかな。本当は軽い前傾が一番楽なんですよ長距離はね(自分の経験則からのお話)。

メーター回り、メーターのバックランプや警告灯類のふちの色がモード選択や速度域で変わります。青だったり緑だったり赤くなったり王蟲の目かな?w。色を固定することも可能で、24色から選択することも可能です。
ところで01と02の違いは?

こちらが01、最初に出たスタンダードなタイプ。

後ろから見るとわりとスッキリなリヤ回りです。

こちらが02、前側からはほとんど同じですが。

リヤの両サイドにパニアケースが標準で装備になります。リヤ側もかなりマッシブな感じに。つまりパニア無し→01、パニア付き→02となります。人によってはパニア付きこそが完成形のスタイルなんて言う人も。私は無くてもいいかな。
走りのほうは、ライティングポジションは完全に邪メリカンなクルーザースタイル、スクーターのように椅子に座るような感じではありません。なので峠を攻めるような機動はまあ無理ですね、フロント側がかなり左右に張り出しているからスリ抜けも苦手、あくまで法定速度内でドコドコと駆け抜けるこんなバイクです。中低速のトルクは豊かなのでそういう走りは楽にこなせるとのこと。まあ、飛ばすタイプでは無いでしょうね、本領発揮は高速道路みたいな道でしょうか。ただし、取り回しは車重が250kgほどでかなり重たいからキツいそうです。
2019年までの生産で、後継になるようなモデルはありませんでした。
さて、中古市場
スタンダードな01で70万円あたりからあります、上は90万円あたり。走行は少なめで程度も良いそうです。ただし、売れ筋は02が本命だったのでタマ数は少なめです。パニア付きの02のほうがタマ数は豊富、売れたのはほとんどこちらだったそうなので。よってそれなりに人気もあり最低85万円あたり、上は110万円あたりと01より高い市場価格となっています。
まあ、荷物沢山持ってキャンプツーするよという人は02を選んだほうが無難でしょうね。
ちなみに02の後期型は

カラーオーダーシステムが採用され、通常は白、黒、銀の3色のみですが、上記のように豊富なカラーから選べて細部の色の組み合わせも選択できました。

カワサキか・・・w

全く新しいコンセプトのバイクを造ろうというホンダの意気込みが形になったバイク、いざ完成するとこれは邪メリカンなのか?、ビクスクなのか?、はたまた新しいスタイルのツアラーなのか?となり、市場側は受け入れに迷ってしまったフシがありますが、いざ走り出すと邪メリカンの解放感、フルカウルツアラーの快適性、ビクスクレベルのイージーな操作で走れる全く新しいコンセプトの乗り物、それがホンダNM4-01(02)です。
所有するなら?、私はスッキリスタイルな01が良いな、マフラーはスリップオン装着で、他は特にはイジらないかな。色は赤く塗れ!通常の3倍レベルで真っ赤に塗る!勿論ホイールもな。

まずはこんな感じで。理想に近いなこれ。

こうだね!うん、やっぱりこれでしょw、「成田山」ステッカーも忘れずに。
これは02だからパニアついてるけど私なら01でやってパニアは付けないな、ショートリヤフェンダー化でリヤタイヤをなるべく露出させたい。

やはりやってる人は居るんだなw
まずはこれを聞きながら乗りたいですw

着るジャケットはKADOYAのサイバージャックでねw。
ホンダさん、次に近未来的なバイクを造るのならば

コイツでお願いします。

ちゃんとパワードスーツとしてライダーがバイクを装着できるようにね・・・ってんなもんできるかぁ!w、元ネタわかるかなぁ・・・モスピーダ。

いや、造ったんかい!w、勿論バイクとして外装のみですが造ったんかいってw。
余談、リアルな話、金田のバイクって実車で造れるんですか?。
答えはNO、あのディメンションを完全に再現したら曲がれません。トレールとかキャスター角が無いに等しいからです。普通のバイクの構造を悉く無視していますからね。

フロント回りを外すとこうなっていますよの図、うん、バイクの曲がるための構造が一切ありませんね。再現したら直進しかできないバイクになります。
現在日本で製作された、作者も認めた再現バイクがこちら

スゲェ、しかもこれちゃんと曲がれるそうです。

カウルを剥くとこうなっております。リヤはプロアーム、フロントはかなり寝ていますね。
しかし、本来ブレーキのために冷却しなければならないフロントホイールまわりがカバーされていたりと、不利な面も沢山あるんです。

こちらはスペインのデザイン工房が近年造ったタイプ、ヤマハのマジェスティがベースでなんと設定通り前後輪駆動可能、リヤはエンジンでフロントはホイールモーターで動くハイブリッドだそうです。曲がるために走りだすとリヤがブレーキと連動して持ち上がりキャスター角を稼ぐシステムなんだとか。ゆくゆくは予価400万円で販売したいとのことなのでいつか遭遇できるかもですね。普通のバイクとはかなり走行感覚が違うそうなので、乗るのはかなり怖そうですけど。