
そいつはスズ菌ですよw
バイクじゃありません車です。以前初代を取り上げたときに少し触れたのを。
【SUZUKI ALTO WORKS】
「スズキ アルトワークス」の二代目行きます。
1988年のこと。

歴代三代目のアルトがデビュー、これをベースにした

二代目のアルトワークスもデビューしました。
スペック
水冷4サイクル直列3気筒DOHC12バルブインタークーラーターボ、排気量547cc、最高出力64馬力です。

エンジンは初代アルトワークスのF5A型からF5B型へ変更、排気量が543ccから547ccへ4ccの若干アップ。これにより0.5kgほどですがトルクもアップです。初代は若干前傾したシリンダーブロックですが、二代目のF6Bは直立したシリンダーブロックになっていて、かなり四角い感じに変更されています。
グレード構成はDOHCターボのRS/X(FF)、RS/R(AWD)、SOHCターボのS/X(FF)、S/R(AWD)となっていて、61馬力のSOHCインタークーラーターボモデルは後に追加になったグレードです。他にホイールを13インチから12インチにダウン、内装を豪華にしたターボieも追加されました。

画像はAWDのRS/Rの図面ですが、フロントはマクファーソンストラット式コイルスプリングサス、リヤはアイソレーティッド・トレーリング・リンク(I.T.L)式コイルスプリングサス、ブレーキはフロントディスク、リヤはリーディングトレーディング式のドラムブレーキです。足回りの基本型は初代を踏襲していますが、ホイールベース長が当時クラス最大の2335mmと拡大しています。本当にボディの隅にホイールがある感じです。

初代の四角四面な感じから、やや丸みを帯びたスタイルへ、ヘッドライトが四角から丸目になったのが一番の変更点ですね。

サイドとリヤ、高く見えますが今のハイトワゴン系に比べると低いルーフ、小ぶりながらサイドステップ風のサイドエアロ、リヤはガラスの下部にウイングがつくスタイル。リヤバンパーはディフューザー風の処理が施されています。

内装、セミバケ風のサイドのホールド性が高いタイプのシート、後席側はシンプルなシートです。

インパネまわり、センター寄りに大型のタコメーター、左側にスピードメーターのレーシーなメーター配置、三本スポークの小ぶりなハンドル、少しMOMOっぽい感じですね。トランスミッションは基本的には5速MT、グレードによっては3速ATの設定もありました。
そして1990年に

軽自動車の規格変更を受けて排気量が660ccに、ボディも若干拡大されました。
スペック的には排気量は658ccへアップ、最高出力は64馬力が上限なので変更無しですが、トルクが7kg台から8kg台に向上。

エンジン形式名もF5BからF6Aに変更されています。
1992年からは受注生産だったそうですが。

モータースポーツベース車のワークスRを販売、主な変更点はトランスミッションのギア比のクロスレシオ化やローファイナル化、専用のタービン装着とビックスロットル化、専用のコンピューターに変更されており。内装は軽量化のため簡略化されてアンダーコートすらも塗布されていません。シートも軽量化のため商用バンのものが装着してあり、そのためワークスRは商用車登録の4ナンバーです。外観や装備は簡素で車体色の設定は白のみ、ドアミラーは樹脂の色そのままの黒、ホイールはスチール製でした。ちなみにエアコンはオプション扱いだったとか・・・つまりストーリアX4みたいな感じですかね。まさに競技(特にラリー)のためのアルトワークスで、しかもナンバーを取得して一般公道も走れるから(というか、そうじゃないとクローズドコースのダートレース以外の国内ラリーで走れない)、特にラリーガチ勢はかなり欲しがったとか。国内のラリーではミラXXとかと激しい火花を散らして争ったそうです。
こんな車ですからモータースポーツにも参戦していて。

サーキットでのワークスのみのワンメイクレースが開催されたり。

上記のとおり国内のラリーにも参戦、好成績を残しています。
ラリーでは最初は苦戦していたそうですが、ワークスRが投入されてからは常勝の一角になったそうです。
二代目は1994年まで生産されて、三代目のアルトワークスにそのバトンを渡しました。
さて、中古市場
後期660ccのRS/X(FF)がメインで、あとはRS/Rやマイルド版のieなどが続く感じ、下は65万円あたりから見つかります。MTは80万円あたりから、走行距離は年式的に10万キロ以上20万キロあたりの過走行ばかりです。稀に1桁万キロの走行距離のがありますが、一気に100万円をオーバー、走行距離1万キロ台の奇跡的な1台は180万円オーバーでした。最近は海外でも日本の軽自動車が認知され始めていて、少しずつですが古い軽スポーツモデルの価格が上昇中とのこと。現在イギリスで軽自動車がバカ売れ中だそうですし。
ワークスRは三代目のは出てきますが二代目はみつからず。ちなみに三代目のワークスRは200万円オーバーもザラです。
こちらは初期のカタログ画像ですが。

二代目は初代よりポップな感じのカタログでポパイとオリーブが使われていて、若者向けモータースポーツエントリーモデルを主張していました。初代は二代目アルトのモデルスパンの途中の販売だったので、正味1年半ほどしか販売されませんでしたが、二代目は最初から設定されて販売、規格変更の過渡期の車両なので550cc(F5B)と660cc(F6A)の二種類のエンジンが存在、排気量アップの恩恵で最高出力は変わらずでもトルクは年々向上、モータースポーツグレードも販売され国内のラリーやサーキットで活躍、現在も軽のレースで出てくることもあるまさに軽スポーツの裾野をひろげた功労車、それが、スズキアルトワークス(二代目)です。初代よりホイールベースが延長されているので乗り味も少しはマイルドになったとか。
所有するなら?、現実的には後期660ccのF6Aエンジン車のRS/R(AWD)ですかね。550ccはなかなか見つからないので。軽さなら550でしょうけど。
足は車高調で固めて、タワーバー類を装着、リヤシートは取っ払いでロールゲージを組んで、外観は軽くであまり派手にはしない、だけどリヤのルーフ後端にウイング追加はやりたいかな。

やはり目指すはラリー仕様かな、ワークスRがあればそちらに飛び付きますけどw。

こういうサーキット仕様も良いですね。
年式的に要オーバーホール&レストアでしょうからまずはそれからかな。なんかHA36アルトワークス(五代目)のエンジンに積み換えることも出来るらしいけどかなりの加工が必要だとか。過去にEP71スターレットの1300ccエンジンを積んだのも居ましたよ。フロントヘビー過ぎて怖そうでしたけどw。
個人的には歴代のアルトワークスではこの二代目のスタイルが一番好きかも、どこかにワークスRが転がって無いかなぁ。ラリー仕様に仕上げて冬道で遊びたいな。
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2024/09/20 15:08:38