今回はイタリア!、あれ?これやって無かったな好きな車なのに、というわけで久しぶり?のアルファロメオから。
【AlfaRomeo 147】
「アルファロメオ 147」です。
2000年に

それまでの145(5ドアは146)の後継として(紹介済)

アルファロメオ 147としてデビューしました。
スペック
水冷並列4気筒DOHC16バルブ、排気量1596cc、最高出力120馬力
水冷並列4気筒DOHC16バルブ、排気量1969cc、最高出力150馬力
どちらもこの頃のアルファ伝統のツインスパークを採用しています、なのでスパークプラグはどちらも8本が必要です。

エンジン(画像は1.6ツインスパーク)、DOHC16バルブの上記の通り1気筒あたり2本のツインスパークを採用、横置き並列4気筒で駆動はFF方式です。

こちらは2.0ツインスパークエンジン、見た目には大差はありませんね。どちらも可変バルブタイミング機構(吸気側)を装備しています。

フロント足回りはダブルウィッシュボーン式、ベンチレーテッドディスク装備、タイヤサイズは215-45R17です。

リヤ側はマクファーソンストラット式のサスペンション、ディスクブレーキ装備でタイヤサイズはこちらも215-45R17です。

フロント側、涙目風な小ぶりの大きさのヘッドライトユニット、アルファロメオ伝統の盾型グリルは縦に細長い感じ、ヘッドライトはHIDです。

サイドビュー、ボディタイプは3ドアと5ドアが選択可能、5ドアはCピラーの黒い樹脂部分に隠しドアノブがあって一見3ドアに見えます(画像は5ドア)、33スイスポと同じような感じですね。

リヤビュー、楕円形のこちらも小ぶりなテールランプで柿の種っぽい感じ、リヤウィンドウは逆五角形なスタイル

こちらは145(146)ですが、見ての通りの逆五角形、147はこれをちゃんと踏襲しているんですよ、テールランプの小ぶりな感じもね、全般的にスタイルは丸くなってはいますが、実はわりとキープコンセプト的なデザインなんです。

インパネ回り、丸が三つ重なる形、この頃のアルファロメオらしい赤系のメーター照明、スポーティーな雰囲気です。トランスミッションは5MTと・・・あの悪名高き2ペダルMTの「セレスピード」もあります、そう、何かにつけて壊れるヤツですねw。

車内、ファブリックが基本ですがグレードによっては本革シートもあります。軽くサイドサポートはありますがあくまでスポーティーなシートです。
その走りは?、1.6で1200kgほどの重さがあるので絶対的に速いわけではありませんが、アルファロメオの4気筒ツインカムツインスパークエンジンが良く回るそうで気持ち良いとか、ブレーキや足回りは良いのでコーナリングも楽しい、2.0なら馬力が150まで上がるので更に気持ちいいとのこと、音も良いから体感的に楽しいタイプだそうです。
そして、2003年に147にスペシャルなモデルが発表されました。

アルファロメオ 147 GTAです。
スペック
水冷V型6気筒DOHC24バルブ、排気量3179cc、最高出力250馬力です。

この時期のアルファロメオのハイパフォーマンスエンジンである排気量3200ccの水冷V型6気筒DOHC24バルブの名機ブッソV6エンジン、これを横置きで搭載しています、NAで最高出力250馬力を発揮、インマニがカッコ良いんだなこれが。トランスミッションは6速MTとセレスピード(2ペダルMT)です、駆動方式はこちらもFFです。

フロント側足回り、通常型と同じくダブルウィッシュボーン式、ベンチレーテッドディスク、通常型の284mm径ローターから330mmへ大径化されて強化されています、勿論サスペンションも抜かり無く強化。

リヤ側足回り、形式は通常型と同じくマクファーソンストラット方式、ブレーキローターは通常型の251.4mmから276mmへ大径化して強化されています。サスペンションのレートも勿論強化されています。
タイヤサイズは前後共に標準の17インチモデルが225-45R17、18インチのオプションホイール装着車が235-35R18です。

GTAのインパネ回り、基本的には通常型と同じく三つの円が重なるスタイル、ハンドルは本革巻きで高級感マシマシです。

基本的には左ハンドルです。

内装、本革をふんだんに使った贅沢な造り、ハッチバックなのでリヤの居住性も問題無し。前席は通常型より左右のサポートが大型化しています。プレミアムハッチバックなので全般的に贅沢です。

フロント側、車幅はオーバーフェンダーで1730mmから1765mmへ拡大、盾型グリルの左右にエアインテークが追加、エンジンの冷却効率を向上させています。

サイドビュー、ボディタイプは3ドアのみ、全長も微妙に長くなっています。

リヤビュー、マフラーは左側2本出し、リヤバンパー下方左右の黒い部分はメッシュになっていて、ディフューザーとしての機能も与えられています。
さて、その走りのほうは?、3.2リッターNAのV6エンジンから出る250馬力30kg以上のトルク、そしてアルファV6ユニットが奏でる吸排気サウンド、とても気持ちが良いとのこと、0~100km到達が6.3秒とかなりの物、ただ、かなりフロントヘビーなので峠の下りコーナーでは注意が必要、まさに素晴らしいアルファサウンドを響かせながら駆け抜ける辛口ホットハッチだそうです。
ちなみに、2003年から2006年の間で実質は2年間ほどの生産期間、生産台数は5000台ほどだったそうです。
2004年に147はビッグマイナーを実施

特にフロント側のデザインが大幅に変更されました。
ヘッドライトユニットが横側に長くなり大型化、ヘッドライト自体も丸型の片側3連に、後のブレラ風な物に変更されています。ちなみにこの後期のフェイスデザインは巨匠ジウジアーロ氏の作品です。前期デザインはワルテル・デ・シルヴァ、アンドレアス・ザバティナス、ヴォルフガング・エッガー3名による共同作業でした。尚、GTAにはこの後期顔モデルは存在しません。GTAは前期顔のみとなります。

モータースポーツはGTAについてはワンメイクのGTAカップが過去に開催されていたそうです。

通常の147はイタリア車や外車のイベントレースなどで個人で参加されている車両がほとんどですね。
最終的には2010年までと約10年間の長めのモデルスパンで

2010年に後継であるジュリエッタにバトンを渡して生産終了となりました。これも生産終了しましたね、そのうちに。
さて、中古市場、1.6や2.0はかなり底値です、後期型がメインで40~50万円台からあります。セレスピードと5MTの価格差はほとんど無し、セレスピードのほうがタマ数は多いようですがやめた方が無難ですよ、踏切上で止まったなんて怖い報告も、突然死して動かなくかることが多々あるそうです。GTAは160~200万円あたりが相場、走行距離関係なくこのあたりですね、タマ数は意外とありますけどね。

人気のあった先代145(146)の後継車としてデビュー、基本的にはスタイルは丸くなったけどキープコンセプト、アルファロメオの伝統であるツインカムツインスパークエンジンも踏襲、ハイパフォーマンスモデルにはこれまた伝統のV6DOHC24バルブを搭載、これまでのアルファロメオの集大成的なコンパクトハッチバック、それがアルファロメオ147です。
所有するなら?GTA!と言いたいところですが、5MTの2.0ツインスパークの3ドアもアリ、足を固めてタコ足組んで(パーツであります)、吸排気系チューンとリヤシート取っ払いで軽量化も良いかな。個人的には前期の小ぶりな涙目ライト顔が好きです。

外観はフロントリップと小型のサイドスカートで

ホイールはO.Zのスーパーツーリングかな。

マフラーはTEZZOが良い、砲弾型の左側シングルか

砲弾型左右もあります。右側にはマフラーを出す穴は本来は無いんですが、リヤの牽引フックのカバーがありまして、そこを少し削れば装着出来るそうです。
147はGTA以外は今が狙い目、MTとセレスピードの価格差も少ないし買いかも。まあ、GTAも少し頑張れば買えなくもないな、イタ車入門でアリかも・・・ただし、セレスピードお前はダメだw。
余談
GTAって何?

違~~う!これは車泥棒な犯罪者ゲームだね。
GTAとはイタリア語で「Gran Turismo Alleggerita」(グランツーリスモ・アレッジェリータ)の略語、アレッジェリータとは?、軽量化という意味です。つまりグランツーリスモ軽量モデルという意味合いです。
しかし・・・だ。
147「GTA」とついてはいますが、3.2リッターV型6気筒が災いして、車重は当然3ドアの2リッター(5MT)モデルより110kgも重いんですよ・・・

オイぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~!
アレッジェリータ(軽量化)のAなんですよね?、なんかめちゃくちゃ重くなってるんですけど?w、まあ、156GTAとかでも同じ事が起こっているんですけどね、まあ、GT-Rみたいなもんと思ってくだされ(どこが?)。
余談その2
V6ブッソエンジンとは?

GTAに搭載されているこのV6エンジン、遡ること1979年に

こちらのアルファロメオ アルファ6(セイ)に搭載されました・・・似ているけどBMWじゃないよ。最初はSOHC2バルブ2.5リッターから始まり、DOHC4バルブ化されたりキャブからインジェクションになったりと進化、排気量も2リッター、3リッター、3.2リッターと種類も増えて行きました。
ブッソとはエンジン開発者のジュゼッペ・ブッソ氏の名前からです。

画像の方がジョゼッペ・ブッソ氏です。
吸排気音の良さからアルファの咆哮と呼ばれる名機、実はアルファロメオが純粋に開発生産した最後のエンジンでもあります。これ以降は他社との協同開発になりました。このアルファロメオ147(156)GTAがなぜ希少なのか、それはこのV6ブッソエンジンを積んだ最後の車だからなんです、これぞアルファロメオの魂です。