今回も、カワサキ(イズム)さんですが何か?w
今回は忍者になれなかった忍者のようなバイクを。
【Kawasaki GPZ 1100】
「カワサキ GPZ 1100」です。
おや?、どこからともなくヒャッホーイ(o’∀`)♪という歓声が・・・あのぅ、一応リヤは同じモノサスなんですが。

こちらではありませんよ。
こちらはGP「z」1100であり所謂「小文字Z」ですね。そして既にこちらでご紹介済ですから。
尚、空冷1100は(ややこしい事に、空冷1100には「F」がつかないから尚更紛らわしいのです)、中古車市場が超暴騰中、上はフルカスタム済車両が300万円(本当)、最低(オンボロ)でも120万円台と、もう手が出ませんがな(;´д`)。
さて、今回のはこちらですよ。

あれ?なんか引いてます?w。
というか何コレ?、ヤック!!デッカルチャ!!ですと?
覚えてい~ます~か~?。
というか、思いだしましたか?w。
そう、一見忍者のようですが忍者ではないGPZ1100さんです。
実際、この1100に忍者ステッカーは輸出用にも付いていませんでしたからね。
デビューは1995年、突如として現れました。
出てきた時の周りの反応も「何だよこの忍者(GPZ900Rのことだね)っぽい物体Xは?」といった感じでしたね。
そのスペックはこちら。
水冷並列4気筒DOHC4バルブ、排気量は1052cc、最大出力 97馬力です。
ん?、排気量のわりには馬力が低いですと?、まあ、確かに。
実はぶっちゃけますと、このエンジンは

こちら、ZZ-R1100と同じエンジンなのです。
これを徹底的にデチューンをして、中低速にパワーを振って、更に抑え込みまくりの97馬力です。
この頃のオーバー750、所謂国内仕様は馬力が100馬力を越えてはいけないという不文律(法律で規制していたわけでは無い)がありましたからね。今は有名無実になりましたけど。まあ、車の「280馬力規制」と(でも、R32GT-Rでも300馬力は出ていた)似たような物ですか。
ただ、バイクは真面目に100馬力を越えていませんでしたが、ヤマハV-MAXの国内仕様だってわざわざVブーストを殺してまでの95馬力でしたし。
話がずれましたm(__)m。
一応擁護しますと、カワサキ的には街乗りやツーリングに特化した、比較的安価な(国内仕様新車価格は869000円ゼファー1100は849000円)カウル付きリッターバイクをと販売したのです。
その目論みは(そこそこ)当たり、爆発的にではありませんが(そこそこ)売れました。
あれ?、「カワサキイズム」はどうしたの?w。
つまり、ZZ-R1100程の過激な(当時)馬力はいらないけど、防風性能の高いカウルが付いた(比較的安価な)ツアラーが欲しいという向きには歓迎されたのです。オプションで後方左右に付けるパニアケースもありましたし。
更にフォローすると、輸出仕様は129馬力です、忍者より高出力!!、力が欲しいか?な諸兄は逆輸入フルパワーを探しましょう、ただし、かなり茨の園じゃなくて茨の道ですが。
フレームは(鋼管ですが)ダブルクレードル、忍者よりフレームのパイプの数が多い!!(忍者は鋼管ダイヤモンド、エンジンもフレームの一部)。
そして、乾燥重量は242kg!!(ちなみに忍者(GPZ900R)は228kgです)。うん!!忍者より重~~い!!、それダメじゃん!!w(ようやくカワサキイズム発・動!!)。

マイナーチェンジでABS付きも追加になりました。乾燥重量も252kgになりましたがw。
最終的には1999年まで生産販売されました。カワサキイズムの常で、海外特にロングツーリングが多い欧州ではウケは良かったそうですが。日本では(そこそこ)でした。
個人的には、形は嫌いでは無いです、忍者からの伝統であるオイルクーラーも付いていますし。ただ、もの足りなさげでもありますが。やはり逆輸入フルパワーが欲しい所です。
当時の一部の雑誌にはこういう紹介記事がありました、「ZZ-R1100の廉価版」だと。いや、それは違うような・・・日本の国情に合わせたスポーツ?ツアラーだと思うのですが。
中古車市場はかなり安目です、チューニングパーツ多数の個体でやっと69万円(走行も10000程)、下は走行3万を越えたもので30~40万円あたりです。
そのままでパニアケースを付けて旅仕様も良いですが。

パーツでこんな忍者風なアッパーカウルもありますよ。でも、尖りモノにうるさい今の車検だと・・・通るんでしょうか?。
尚、あるチューニングショップが手掛けた車両で

これ、ZZ-RのカムだのFCRキャブだのを組んで150馬力オーバー、最高速度は谷田部のテストコースで270kmに達したそうで、「最速の鋼管クレードルバイク」と呼ばれています。
つまり、地味スペックかもですが、手をかければ相応に速くなるバイクであることの証明ですね。元がZZ-R1100ですし、実力はあるバイクだと思います。
所有するならやはりパイプハンにして、サイドとアンダーカウルは撤去で、オイルクーラーはアールズ装着、更にFCRキャブとベビーフェイスあたりのマフラー装着はやりたい所です。
ついでに「Nanja?」ステッカーを自作して貼りますかw。
Posted at 2016/11/05 23:21:49 | |
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