今回は、あのアメリカのカルトカーをご紹介。
【Delorean Motor Company Ltd. DMC12 】
「デロリアン モーター カンパニー DMC12」です。
何それですと?、でも正式名は上記の通りなんですよ。
俗にいう・・・・

いや、これは千鳥屋総本舗だね、今年の5月に倒産したそうですが(ひよこなどの千鳥屋は健在)。いや、だからこれはチロリアンだってばよ。

はい、デロリ庵、いや、「デロリアン」のことですね。
あくまで、正式な車名は「DMC12」なんですけどね。
まずは、「デロリアン モーター カンパニー」の成り立ちから。
1975年に、当時ゼネラルモーターズの(所謂GM、σ(凸)ボク?、いや、君じゃない)副社長であったジョン・ザッカリー・デロリアンが、理想の車を作るためにGMを辞職し独立して自ら設立したのがデロリアン モーター カンパニー(Delorean Motor Company Ltd.)であると。
その略称が「DMC」です。

はいはい、クラウザーさんじゃなくて。ついでに言っときますが「デビル メイ クライ」でもねーよと。
この車といえば?、やっぱこれでしょ!!

はい、バック トゥ ザ フューチャー(以下、BTTF)ですよね。ちなみにpart 2の空耳で、ドル札をマーティに渡す場面のドクのセリフが「3000円貸し付けま~す!!」と聞こえるのをご存知でしたか?w。
さておき、まずはスペックを。
水冷90度V型6気筒SOHC12バルブ、排気量2849cc、最高出力は欧州向けが150馬力、北米仕様は130馬力です。
案外非力?でもこのエンジンは

アルピーヌ ルノー A310と同じだったりします。所謂「PRV」ユニット、つまりプジョー、ルノー、ボルボが共同開発したエンジンですね。そのエンジンの生産もフランスで・・・つまり、欧州車のエンジンを搭載していたんです。そのエンジンをリヤに搭載のRR、その搭載レイアウトもアルピーヌと同じなんですよ。
実はこのDMC12、アメ車なんですがデザインからその成り立ちまでかなり欧州車的なんですよ。
まず、デザインは前回のゴルフも手掛けたイタルデザイン、つまりジョルジェット ジウジアーロ氏ですね。まあ、エッジの効いた感じは確かにそうかも。

この感じ。確かにね。
そして、車体は実はあのロータスも一枚かんでいるんですね。設計はロータスなんです。
総ステンレス製とおもわれがちですが、実はバックボーンフレームにFRPボディという成り立ちなんです。その上にFRPの劣化を嫌ってステンレスの外板を「貼り付けて」いるんですね。
なんか、なかなか手の込んだ事を・・・(^_^;)。剥き出しのステンレス外装であることは間違いないのですが。
さて、この車、実質2年間しか生産販売されていません。
販売開始は1981年、発表した時には6千台程のバックオーダーを抱えウハウハでしたが、その発売価格は1600万円と発表されるとたちまちキャンセルが続出・・・内容を考えたら確かに高いですよね(;´д`)。
更に、1982年には薬物所持疑惑でデロリアン氏が逮捕というスキャンダルも発生、これは後に無罪判決になりましたが、更に販売面に悪影響を及ぼし82年の末には生産を中止しています。
最終的には1985年に解散、事実上の倒産です。最終的には8500台ほとが生産された模様。
さて、その後ですが。このデロリアンの生産ラインをステファン氏が買い取って、最初は修理用にパーツ販売という形でしたが、2007年から現在まで、デロリアンを生産販売しています。
そう、実はデロリアンは現行車なのです。
更に、日本にも「DMCジャパン」があり、そこで購入できちゃいますよ。
現在のデロリアンのラインアップをご紹介。

通常型、ただし、当時のままの生産なので、果して衝突安全規準とか各規制はどうなのやら?。いざとなれば上記のディーラーから中古車で買えばいいのかな?。
約600万円(米ドル価格)からの受注生産です。

BTTF1仕様、あのバック トゥ ザ フューチャー1の外観を装着、タイムトラベルは不可ですがw。
お値段約960万円。要改造申請の模様。

BTTF2仕様、part 2の仕様ですね、空は飛ばないけどw。
お値段約1080万円です。

BTTF3仕様、あの古くさい機構も再現、鉄路は走りませんけどねw。お値段約960万円。

これが現時点での最新、外観は変わっていませんが、なんとEV(電気自動車)です。お値段は約1280万円。外観からもEVが似合うかも。
モーターの出力は260馬力相当で、バッテリーは7年、10万マイルは持ちますとのこと、う~んバッテリーは日本製に載せ変えたいかな。
あと、変わり種で

純金外装のデロリアン、数台ほど特別オーダーと、最終生産車で1982年に作られたそうです。最終生産車は宝くじのように当選者にプレゼントだったとか。

一部の好事家だけが知っているカルトカーだったのが、映画で再注目され、そして、復活し現在も受注生産されているという数奇な運命の車、それがこのDMC12(デロリアン)なのです。
実車は何度か目撃しましたが(札幌に数台居ますので)、意外と小さな車ですよ。値段は調べてみて初めて知りましたが。
Posted at 2016/11/08 22:54:58 | |
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