え~、やっと下書きの書き込み編集不可能障害から回復・・・って、結局機種変を強いられましたけどねぇw。
ちなみに、みんカラ公式のファイナルアンサーは「あなたのスマートフォンが起因している障害の可能性もあります」
(意訳:オメーのスマホが古いんじゃボケェ!、さっさと機種変しろやカス!)とのこと。
ふ~ん、あっそぅ、それはつまり公式としては「匙を投げた」ということでよろしいんですね?💢。

チクショ~メェ~!💢
(総統閣下いつもすみません)
まあ、そろそろ機種変しようかな~とは思っていたのでちょうど良い・・・

機会ダー!(はい?)・・・ということで、ブログも再開しま~す。
今回のお国はイタリィ、お久しぶりのアルファロメオからです。
【Alfa Romeo Alfetta】
「アルファロメオ アルフェッタ」です。
1972年、旧ジュリア系の拡大版である1750系の後継として誕生しました。
尚、アルフェッタとは「小さなアルファ」という意味合いになります。
まずは、セダン系であるベルリーナから。

どこか、古いBMW的な、一見地味目な4ドアセダンですが。

透視図、リヤのデフ回りに注目、なんと見た目は地味目なセダンなのにトランスアクスル方式を採用しています。
つまり、エンジンのすぐ後ろではなく、リヤデフの直前にトランスミッションがあるレーシングカーのような配置なのです。
スペック
水冷直列4気筒DOHC8バルブ、排気量1779cc、最高出力124馬力です。
このトランスアクスルのおかげで4ドアのFR駆動のセダンながらも、ほぼ50:50の理想的な前後重量配分を達成、ハンドリングは素直で鋭いの一言。
ただし、トランスアクスルはどうしてもチェンジレバーのリンケージが長くなりがちなので、シフトフィールはあまりよろしくないとか。
足回りはフロント側がダブルウィッシュボーン・トーションバー、後輪側はド・ディオン・アクスルコイルを採用、そう、ちょっとしたレーシングカー並みの足回りで、更にバネ下重量を軽減するために、

リアのブレーキディスクをフォーミュラカーのようにギアボックス側、つまり車体の中心に近い位置に取り付けるというこだわりよう。
ド・ディオン・アクスルコイルとは何ぞや?

図解、重いリヤデフをボディ側に固定してバネ下重量を軽量化、サスペンションだけを動かせるようにしたもの。ただし、左右輪は太い車軸で結ばれているために、板バネを用いたリジッドアクスルであることに変わりないのですが、いわゆるリーフリジットよりかはよく動く足で、特に直進安定性に優れ、ストラット式よりアライメントの変化が少ないという利点があります。
現在の車(国産)でもこれに近いのがありますよ、トーションバー式と組み合わせたようなのがあります。
実は元になったのは

こちらのアルファロメオ ティーポ159という1950年代のF1カー、この車に付けられた愛称もアルフェッタでした。これで培った技術が惜しみ無く投入されているのです。
つまり、一見地味目ですがまさに羊の皮を被った山羊・・・じゃねーよ、狼だったのです。
ベルリーナモデルは1972年から1984年まで生産され、エンジンは1.6リッター、1.8リッター、2リッターのガソリンエンジンと、2リッターと2.4リッターのディーゼルエンジンが用意されていました。
そもそも、イタリアではセダンのことをベルリーナと呼ぶんですけどね、アルファロメオだけに限らずこの世代のイタリア車は、一見地味目で中身は狼なセダンが多いのですよ。
さて、それではメインであるアルフェッタGT系を。
GTは1974に追加されたモデルで

エンジン、足回りなどはベルリーナと共通ですが、2ドアクーペの流麗なボディが与えられています。ホイールベースも若干ですがベルリーナより短くしてあります。
そのデザインを手掛けたのは巨匠ジョルジェット・ジウジアーロで、広いグラスエリアと大人4人が快適に乗車できる居住性をあわせ持っています。

内装、ダッシュボードはタコメーターだけがドライバーの真正面に、他の計器類はセンターメーター式の配置という、異色のレイアウトを持っていました。
当初はベルリーナと同じ1779ccエンジンモデルのみでありましたが。

1976年に1.6と2.0GTVが追加。

1979年には1,962cc150馬力のターボチャージャー付エンジンを搭載した2000ターボデルタが400台生産されました。

1980年にはアルファ6で初登場した2,492cc150馬力のV型6気筒エンジンを搭載したアルフェッタGTV 2.5が登場。

V6エンジンの3リッターモデル、このモデルは1984~1986年に南アフリカ市場向けのみで212台が生産されたモデルです、178馬力を発揮します。

こちらはグランプリ、これも珍しい限定車です。
最終的には1987年までと生産期間か長かったので一定地域のみの限定車などもあり、様々なアルフェッタGTが居るのです。
レースでの活躍は?

1970年代の後半、GTをWRCのグループ1、2、4へ投入するも苦戦、しかし、強力な8バルブエンジンを持っていたにも拘らず、ラリーには余り本腰を入れていなかったアルファロメオ自身の方針もあり、GTがラリーで優勝することはなく、常に劣勢を強いられました。
まあ、アルファはラリーよりサーキットというイメージはありますからね。

どちらかといえば、こういうクローズドのサーキットでのレースの方がよく似合いますな。

ベルリーナ(セダン)も草レースなどで頑張っていたんですよ。
さて、中古市場
ベルリーナ(セダン)は300万円あたりからで出物がありますね、排気量は2リッターモデルがメインです。
GTについては2.5リッターV6モデルがメイン、しかし、レストアベース車でも「応談」の2文字が踊っています、ちゃんとした物なら500万円は軽く越えるのかな~と。

1750系の後を継ぎ、70~80年代のアルファロメオの顔として販売され、レーシングカー譲りの足回りや機構を盛り込まれ、走りの面でも高評価、この時代のアルファロメオはその評価や販売面でも苦戦していた時代でしたがそれを支え続けた車、それがアルファロメオ アルフェッタです。
所有するならGTならやはりこの時代の名機2.5リッターV6エンジン搭載のモデルですね、回すと官能的な音を奏でてくれるので好きです。
しかし、本気で所有を考えるならあえてのベルリーナで、1.8~2リッターエンジンのモデル、前後のバンパーをレスにしてレーシングモデファイを施して乗るのも良いかなと。

こういうターマックラリーなテイストにイジってヒルクライムしても良さげ、これはこれで渋い感じになるかなと。
ただ、ご存知の方も居ると思われますが、ちょうどこの年代のアルファロメオの車は仕上げが雑だの、錆対策が不十分だのと・・・実際そうだったから当時販売が不振になったんですけどね。
まずはその辺の対策をレストアも兼ねてしっかりとやりたい所です。
それから走りに振ったモデファイを、アルファは走ってナンボかと思います。