さて、スズ菌ですよ。
え?、君の頭の中では国産バイクはスズ菌とカワサ菌とハッピーセットしか無いのか?ですと?。
無いっ!!(断言)w
だってネタ度では他二社は物足りないんですわ、何度も申しますが特にスズ菌は悲しいぐらいに「ネタ」に溢れていますからね、カワサ菌の「イズム」と良い勝負ですw。
と、言うわけで、バイクはその気になればここまでコストダウンできる、スズ菌技術の極北に居る孤高の一台をあなたに。
【SUZUKI Choinori】
「スズキ チョイノリ」です。
チョイノリとは何ですかですと?、はい、まんま「ちょい乗り」からです。
2003年にデビュー、原付って乗り物は基本的に自宅からの半径2kmで乗る事が多いんだそうで、主に通勤ですね。ならばそのちょっとした移動に特化し徹底的にコストダウンした乗り物、正にちょい乗りのための足としてのスクーターを作ろうと相成りましたとさ。

これがチョイノリです、うわ~本当に必要最低限な感じ、実際コストダウンのための様々な涙ぐましい努力があるのですが、まずはスペック。
空冷OHV単気筒、排気量49cc、最高出力は2psです。2CVです二馬力ですジ(ピー)リです。
技術の極北と書きましたが、このバイクはとにかく「引き算」で出来ています。
2キロ程度の移動ならリヤサスなんか無くてもいいよね?➡撤去(リヤはリジットです)、なんとスイングアームすらありませんw。大痔主には肛門いや拷問でしょうね。
2キロ程度の移動なら、夜でもハイビームなんざいらないよね➡ロービームのみw。
色を塗るとお金がかかるよね?➡色つき部品はABS樹脂(好きな車のメアリの回で解説)、塗装されているのはフレームのみ。
ちょい乗りに対応すれば良いんだから、エンジンも徹底的にコストダウンで良いよね?➡カムシャフトの材質(までも)が・・・樹脂製、樹脂、そう、「プラスチック製」なのです・・・。
(ノФωФ#)ノ~┻━┻
さすがにそれはやり過ぎやろスズ菌!!(´Д`)、でも本当に

ヤッチマイナァァァァァァ~!!
いや、実際にヤッチまっています。
だから結構頻繁にオイル交換をしなくてはなりません。しかし、初期はコレに起因する故障が同時多発テロアッ(ピー)ーアクバール!!、だいたい金属製カムシャフトですら

マモーいや磨耗するのに、あたりまえだろスズ菌。
流石にスズ菌も反省したのか強化型のカムシャフトを開発しました・・・でも、また「プラスチック製」だったんですけどね。
(ノ゜Д゜)ノ~┻━┻
スズ菌、アホですか~~~い!!ww。尚、スイスポのクラッチレリーズシャフトもプラスチック製なんだよなぁ(-_-;)、無論社外品で対策済ですが。

見よ!!、正にシンプル イズ ベスト(じゃないけど)の精神が形になったようではないか!!、色々と足りない部分もありますが。キャブはチョーク付、始動はキックのみです。
その新車価格も泣く子もブチキレる59800円でした。これ、今現在でもこれより安いバイクはチョイノリ以外に存在していません。
更に、(微妙に)少し上級のチョイノリSSも追加されました。

これが「SS」です、そこ、「僕は頑張れたでしょうか?」とか「公孫樹の木」とかは無しでw。
いや、上級って通常型より更に剥ぎ取られているような気がするんですけど?・・・まあ、一応セルが付きましたが。

お値段は1万円アップの泣く子もヒキツケを起こす69800円。
尚、当時の冥土インチャイニーズロック製小型バイクよりも安かったんですよ。
バイクも突き詰めると、ここまで安くできるんです、いや、突き詰め過ぎて最早突き抜けちゃっていますけどねw、まあ、スーパーコストカッター修ちゃん(鈴木会長)の手腕が炸裂しております。
2007年まではラインアップにはありましたが、その時の規制強化に対応できず消滅。台湾でも生産販売されたそうで、あちらでは「金になるなら何とでもコラボしたがる資本主義の白猫」さんバージョンがあったそうです、えっ?、白猫って何ですかと?、書けません!!。

はあ、どうしても?、じゃあ代役を
ヤバいかな?w。とりあえずおこりんぼうもつられて優しくなっちゃった(オウッ!!)なできたてのポップ(ピー)ーン売りでもある人(白猫)ですよ。
さて、中古市場ですが、走行は1000キロ単位でお値段は3万円(SS)あたりから上は7万円(通常タイプ)・・・いや、それ新車より高いよ、泣く子も夜泣きに癇の虫だよ。通常型は、微妙~に値上がりしつつあります、買うなら今!!。
荒業(裏技?)で最近何かと話題(問題?)の「地元の掲(ピー)板」(ジモ(ピー)ィですな)を使う手もありますが、たま~に「譲ります」されている事があるそうです。まあ、カムシャフトがアレですから走るかどうか・・・。
そして、実は意外とアフターパーツがあるんですよ、元々がスカチューン(剥ぎとり改造)されたようなバイクですから、おしゃんティな改が色々とできるんです、スラッシュマフラーやシートやハンドルとかもあります、つまり、チョイノリを「悪ノリ」にするわけですね。

コストカットを突き詰めて、最安値というある意味「究極」を目指したバイク、それがこのチョイノリです。コストカットを通り越して最早デビルカッターですが。
今なら電動化が一番安くできるのかな?、28年度規制に対応させるならそれしか無いかと。
チョイノリのワンメイクレースなんて物も、画像を見ましたが楽しそうですね。
あれ?、そういえばネタに乏しいはずの某翼(マーク)くんの所にもこれに近いのがあったような・・・そちらもそのうち。
Posted at 2017/07/09 08:25:04 | |
トラックバック(0) |
バイク