さて、今回も国産車、なんと私がトヨタ車をご紹介!!σ(^_^;)?。
基本的に私はアンチヨタなんですが、それは今現在のトヨタに対してでして、正直申し上げて今のトヨタ車に欲しい車は1台もありません。
正直カッコ悪いし(個人の感想です)、マイチェンすれば更にカッコ悪くなるという悪循環。
あのさ、シトロエン風(歪な)ライン(シトロエン自体は使い方が上手いのに)、つり目のプレデター顔は飽きた!!、いい加減新しいデザインをしなさいよと。
現在のトヨタからどうしても一台選べとなったら・・・ヴィッツ グランターボですかね、ただ価格が、スペシャルな1台ですから。
まあ、スープラ(販売は来年?)も復活しますし、カローラもスポーツグレードを出すそうですし(次期オーリス?)、今後の動向には注目していきたいですけど。
前置きさておき、90年代あたりまでのトヨタには好きな車が色々とあります。今回はその内の1台を。
【TOYOTA STARLET】
「トヨタ スターレット」です。
スターレットには色々と型式がありますが、今回は一番楽しくて一番好きな「KP61型」に絞ります。速さなら3型のEP型以降のFFターボですけどね。
初代のジウジアーロデザイン、小さなTE27レビン(トレノ)風も良い・・・けど、楽しさならKPを推します。
上記した通り、スターレットとしては2代目になります。
これがKP61型スターレット(初期)、古臭いデザインですが当時のハッチスタイルのツボは押さえていますね。悪口を言えばVWゴルフやポロ(当時の)スタイル・・・まあ、当時のハッチバックの主流とも言えますけど。
1978年デビュー、先代の27レビトレを小さくしたようなクーペスタイルから、ハッチバックスタイルに舵を切った最初の型になります。
ここらでスペック。
水冷直列4気筒OHV、排気量1290cc、最高出力は79(初期は72)馬力です。後期型のSiグレードはキャブではなく燃料噴射式(EFI)でした。4Kエンジンと呼ばれています。
OHV、79馬力と聞いてはぁ?、になっているかと。しかし、最近のコンパクト車の主流の3気筒ではなく4気筒、しかもエンジン配置は「縦置き」です、そう、KP61は国産コンパクトハッチ最後の「FR駆動車」なのです。車重も初代より25kgほど軽量化して乾燥重量で730kgです。
ある意味、古き良き英国ライトウエイトスポーツのOHVケントエンジン&軽量ボディFRを再現したような車、それがKP61型なのです(これは言い過ぎですか?w)。
大別すると、3つの型がありまして。
上記の丸目ライトが初期型。

角目ライトになった中期型。グリルの中央に赤いストライプが入ります。
角目ライトでフロントグリルがシンプルで直線的になった後期型です。
エンジンは共通、年次改良(一部では改悪という人も)で燃料噴射装置化したり、なんと後期型ではアイドリングストップ機能を持ったグレードも、この頃にはもうあったんですね。
ボディは3ドアと5ドアが選択可能でした(一部グレードを除く)。
さて、このKP61スターレットは、80年代中盤には中古車市場の価格が底値となり、それによって成しえたある偉大な功績があります。
それは沢山のモータースポーツドライバーを育てたことです。
エンジンもシンプルなOHVで、更にキャブですからチューンはやりやすく、更にパワーアップを求めるならハチロクの名機4A-Gへエンジンスワップ、更に更に5Aの部品流用で1800にボアアップで200馬力近くなんて事も可能だそうで。
この動画の初期型スターレットが上記の4A-G改ボアアップ仕様です、10000回転以上回せるとか。
いい音だなぁ(*´ω`*)。
尚、OHVでもイジれば8000近く回せるそうで、それで700kg台のボディってかなり良さげ。

このように国内外サーキットやグラベル問わずで、沢山のレーシングドライバーを育てた車なのです。
有名所だと、あのドリキン土屋氏も過去にKP61を駆り、シリーズチャンピオンに輝いた事もあります。

そのカタログも、走りの良さを前面にアピールしていました、飛んでる(^_^;)。
尚、珍車として

ロングボディの商用バンの設定もあったんですよ、ほとんど見たことがありませんが。
さて、中古市場ですが。
実はKP61って上級グレードのSEより下級グレードであるDX(デラックス)とかの方が値段が高かったりします。モータースポーツグレードとして認知されていて、最低限の装備しかないのでつまり車重が軽いのです。
前期はほとんど出物がなく、下は中期の3速ATの50万円あたりから、上はエンジン4A-Gスワップ済みのフルチューンで200万円あたり、150万円オーバーの奇跡の1台も(後期型で走行3万キロ以下)、価格の幅が広いです。
ミラーは後期型最終型まではフェンダーミラーで、最終型でドアミラーになりました。
最終的には1984年にFFのEP型にバトンタッチして生産を終了。
安価な価格と非力ながらも、高度なメカチューンを許容する懐の広いエンジン、今より厚みのある鉄板のボディで剛性も高く、FR駆動による素直な操縦性で正にレーシングドライバー達の母となった車、それがこのKP61スターレットです。
乗るなら4Kボアアップで1430に、傾いているエンジンを直立させてレーシングキャブを装着、ヘッド回りも改造してメカチューンOHVで乗りたいです。キャブの吸気音を響かせて走りたいですね。
4気筒エンジンのFR小型ハッチなんて、この先出る事は無いでしょうから、今後は手厚く保護すべき車文化遺産ですよ。
Posted at 2018/03/24 21:52:18 | |
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