
~伝説の名勝負~
第2回日本グランプリを前にプリンスは着々と準備を進めていた。「これなら勝てる」誰もがそう思っていた。ドライバーに当時の国内ナンバーワン、生沢徹選手を起用した。
レース直前、プリンスにとって血の引くニュースが飛び込んでいた。
「ポルシェ904」がエントリーする事となった。ドライバーは式場壮吉選手(欧陽菲菲さんの旦那さんです)。父親は名精神科医、式場隆三氏。
第二回日本グランプリが鈴鹿で始まった。
式場壮吉選手は予選でクラッシュ。一晩で修復したのだが履かせるタイヤが無く、市販のタイヤを装着しレースに望んだ。
しかし、ポルシェ904はレーシングカーであるのに対し、スカイラインGTは、市販車の改造車。どう考えたってポルシェに勝てるワケがなかった。
レースがスタートするとポルシェが案の定トップを走っていた。誰もが独走を予想していた。しかし背後にピッタリマークするマシンがあった。生沢徹選手のスカイラインGTだった。
ポルシェはクラッシュの影響でペースが上がらなかった。
テールツーノーズにスカイラインが背後にいた。
式場選手は友人、生沢選手に道を譲った。
スカイラインがポルシェを抜き去った。
ギャラリーは大騒ぎになった。スカイラインがトップを走った。
数週後、やはりポルシェが優勝をした。スカイラインは予想通り歯が立たなかった。
プリンス自動車にはファンが殺到。「あのクルマが欲しい」
プリンスは、その声に答えてスカイラインGTを正規に販売した。
正式名スカイライン2000GT-B。
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クルマ | 日記
Posted at
2005/02/22 22:38:22