
何度か書かせてもらっているヤクルトスワローズの私設応援団長(故)岡田正泰氏。
野球中継でもカメラが捉える名物おじさんである。
ボクは、熱狂的な野球ファンという訳じゃないけれど、どちらかといえば、今でも巨人ファン。
少年時代に見た野球マンガの影響もあるかもしれないが、王貞治サンが世界記録に向けてまっしぐらだったし、静岡育ちの新浦壽夫サンが巨人で活躍していた影響だと思う。
そんなボクが最初に岡田さんを知ったのは小学校の頃で「がんばれ!!タブチくん!!」に登場していたからだった。
ちょうどその頃、朝の情報番組で岡田さんの特集を放送していた。
国鉄(当時:国鉄スワローズ)ファンが余りに少なく、相手チームの野次の酷さを見かねて応援しはじめた。
外野席にいる観客が10人に満たないということもあったのだ。
真っ先に持ち込んだのは家にあったフライパン。
彼の応援スタイルはココから一気にエスカレートしていくことになる。
「神様勝たしてください」などのユニークな横断幕でファンと選手を楽しませる。
やがて仲間が集い出す。
「少ないファンをなるべく多く見せる」という目的で、どこの家庭にもあるビニール傘応援が始まった。
78年には名物「東京音頭」が定着。
やがてチームは優勝を何度か果たす。
そんな彼の生き様が好きだ。
「応援に金をかけるな、その金をチケットにまわせ」
「『神宮の食べ物は高い』からお母さんにお弁当を作ってもらいなさい」
「オウオウオウ!お前ら!腹に力いれて景気良くやれってんだ!」
「昔の応援っていうのは、もっとキレイだったよ。ヤジとか拍手だけだったけど。痛くなるほど手を叩く。情がこもっているじゃねえか。別に応援なんて一人だってできるんだよ。大勢いればいいってもんじゃない。」
「野球自体はあんまり見れないな。それより気になるのが、”人の流れ”。『きょう応援してくれるのは、どんな人かな』って。」
「どこの家でも余っているビニールの傘でいいんだよ。金をかけなくても。な、そうだろ。」
「ファンに喜ばれる、というのがオレの応援のポリシーだ。応援しろと強制なんかしねえよ。応援を楽しむことによりファンが乗って、そのファンの応援で選手を乗せられれば、最高じゃないか」
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Posted at
2009/03/25 20:10:45