【RM12】 Inside Story 3

「しばらくの間ワゴンＲは、貸してくれない？」
「そうくると思った（笑）。」
あの病院の駐車場を考えたらその気持ちはよくわかる。

世間は祝日だけど、オイラは普通に出勤日。
しばらくは、リバティで出勤ということになりそうだ。

「今日、何の祝日なんだっけ？　『イイ日産の日』だっけ（笑）？」
「・・・・・（笑）。勤労感謝の日だって。」
「は？勤労感謝なのに出勤なんだな。ウチの会社。」
「リバティでいいでしょ？」
「まぁいいさ。リバならＭＰ３聴けるからね。」

ＧＴ－Ｒで行きたいという本音は隠しておこう（笑）。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

↓ＢＧＭ
σ ( ^ ．．^= ) んと
恋想曲 ： 黒瀬真奈美 with 12人のヴァイオリニスト

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝


「行ってまーす。」と元気よく家を出てしばらくしてもこっちを向いて手を振る上の娘を思い出した。
「早く治るといいナァ。とはいえ、あの病室で友達増えてるから寂しい事ないだろうけどな（苦笑）。」

さて行くか…

ただ単に通勤だけだから、スローなハンドリングに戸惑ってしまった。
「オマエさん（リバティ）は、遠くに行くときは非常に便利なクルマだけどな…」



「子供の具合はどうだ？」
心配してくれる職場の人達。

こういう時に限って一日ってのは妙に長いモンだ。

少し残業をして駐車場に戻る。
ついついワゴンＲを探してしまうのは完全なるクセだ。

「今日はリバだった…。」



エンジンに火を入れる。
QR20DEは平凡な音だ。それでイイ。

「ったく、今度はリバかよ。」
ガソリンが無くなってきている。
思い当たるのはセルフのスタンド。今日は祝日で定休日のスタンドは多かった。
また今日の夜は肌寒く（苦笑）。
「さみー（寒い）じゃねーかよ。オイッ！」



家に着いた。

「明日、様子次第で検査するって。良ければ点滴から薬に変わるみたい。」
「本人の今日は？」
「今日ね、また友達が増えたの。女の子４人で盛り上がっちゃって（笑）。」
「益々夜も寂しくないなぁ、それじゃ（笑）。」

「ただ気がかりなのは下のお嬢。お姉ちゃんに会っていないからね。」
「そうだな。６歳以下の子は入室禁止だったからな（ウィルス対策だそうです）。」

そっか・・・・・