忘れられない瞬間　１９９１　１１／１０　その３

何もスカイラインＧＴ－Ｒだけが素晴らしいバトルをしていたわけじゃない。

ディヴィジョン３のトヨタ・カローラレビン同士の素晴らしいバトルに感動していたのだ。
トヨタは、可変バルブシステムＶ－ＴＥＣを搭載したホンダシビックに苦しめられていた。
このレースから新兵器５バルブエンジンを搭載したＡＥ１０１型カローラレビンを投入していた。

レビンは鈴木恵一と星野薫がデッドヒートをしていた。
ＴＶ放送で解説していた中嶋悟はこう言ったという。
「本当にこの二人はツーリングカーの大ベテランで絶対に当たらないからね。見てて気持ちいいよね～。」

性能が同等と言っても過言ではない２台のレビン。
二人はお互いを知り尽くしていて慌てたバトルはしていない。
素晴らしい！！
周回ごとに順位が入れ替わるほどの僅差。
並んでコーナーに侵入しても絶対に接触しない大ベテラン。

残念ながら両車、トラブルによりリタイヤを強いられてしまった。