※演出のため、敬称略にて失礼致します。
1999年ルマン予選二日目。
日産は前日に1台失ったが、残りの2台は順調にラップタイムを刻む。
予選終了。
日産勢、予選順位は中盤。
上位はやはりトヨタとメルセデスだった。
翌日。
ルマン市では恒例のパレード。
ここでハプニングが起こる。
ニッサンチーム#23のR391がクラッシュ・リタイヤしたことでパレードランのクラッシックカーに乗るドライバーが不在となった。
「日産応援団に乗って欲しい」と依頼があった。
最初は断っていたようだが、「どうしても…」ということで根負けしてしまう。
黒澤は言った。
「Nジャンさん、行きましょう!」
突然の出来事にアタマは真っ白。
「これでイイのか、オレみたいのが…」
何千何万人の大観衆の中、二人は鈴木亜久里・影山正美・エリック・バン・デ・ポール各選手の変わりにパレードランに…
サインを求める大観衆。
その度二人はこう言っていた。
「アイム ノット ドライバー」
ルマン決勝。
オープニングイベントが催される。
日本とは全く違ったお祭り状態。
モータースポーツファンのみならず、老若男女、ルマンを楽しんでいる。
毎年、ルマンに登場する日産応援団。
現地の方々が再会を楽しみに訪ねてくれる。
そして午後4時、その時はやってきた。
ルマンは4時間に一度、場内放送が日本語放送になる。
最初の日本語放送、どうやら順位の案内だ。
ところが突然、あちらの言葉の叫び声に切り替わる。
あの
衝撃的なシーンだった。
太陽が傾く。
早くも戦線離脱するチーム。
粘り強く走り続けるチーム。
様々だった。
R391は4位浮上。
日産の本領発揮かと思われた。
真夜中のサルテサーキット。
気温が一気に下がる。
なんとトヨタTS020がクラッシュ。
アクシデントもあってTS020は2台失った。
日産R391は電気系トラブル発生。
リタイヤとなった・・・・・
BMW V12と日本人トリオの乗り込むトヨタTS020とのトップ争い。
日産としては期待の#21、クラージュ日産C52。
しかし順位が上がらない。
途中、30分に渡るピットストップ。
日産コールは続いた。
ピットアウトするものの、順位は下がる。
そしてゴール。
日産・・・・勝つことは出来なかった。
帰りの飛行機。
黒澤は悔しくて眠れなかったという。
~つづく~
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日産応援団物語 | 日記
Posted at
2013/05/30 10:45:54