
~後輩達、そして引退~
後輩達の対応は冷ややかだ。
N-JUNKIEの指示に反抗的だし、言う事を聞く事は聞くのだけど必ず文句が出る。
「はいはい、どーせオレは嫌われ者ですよ~だ。」と言っていたN-JUNKIEだった。
それでも音楽はチームの力を合わせなければならない。スポーツとかと同じなのである。
N-JUNKIEは先頭に立って引っ張ってきたつもりだった。
N-JUNKIE達3年生は秋を最後に引退した。
ある問題で後輩達が悩んでいた。
1コ下の後輩が音頭をとらなければならないのである。
ある一人の後輩がN-JUNKIEに相談をもちかけた。Oと言う女の子。
O「先輩、実は・・・・・・で困っているんだよぉ。」
N「あのなあ、散々オレに文句言ってきたのに困った時だけかあ?そんなヤツに聞くなよ。それにもうオマエらが先頭に立たなければならないだろうが!」
家に帰ったらK先輩が電話をかけてきた。
K「あのさあ・・・妹が泣いているんだよ。アンタ、成長したね。その通りだよ。だけど何とかしてあげてくれない?」
N「わかったよ。電話出してみ?」
妹「○▼×@・・・・・・うぇ~ん。」
N「何、言ってんのかわかんないぞ!オイ!!」
N-JUNKIEは後輩全員を集めた。そして話をした。しかし最後にこう言った。「だけど決めるのはオマエらだ。」
後味悪い結果だったけどそれは彼女らが出した結論。
N-JUNKIEは文句ひとつ言うつもりもなかった。
卒業式の後、後輩達に呼ばれた。
「ハイ、コレ・・・プレゼント。」
家に帰って中を確認した。
スヌーピーの時計だった。
手紙が書いてあった。
「先輩・・・今までありがとう。私達は先輩の後輩でよかったと思っています。コレ、みんなで出し合って買ったんですよ。大事にしてくださいね。」
N-JUNKIEは思った。オマエ達のほうがオレより人間が出来ているんだって・・・。オレは素直にそういうことが言えなかった。
今、スヌーピーの時計はN-JUNKIE家の食卓の壁に掛かっている。もちろん、現役で活躍中だ。
電池の消耗意外、何のトラブルもなく動いている。22年間、休まず。
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Posted at
2005/06/17 00:29:28