
~ 何故ココで ~
フォーメーションラップが始まり摩人に手を振った。
摩人はこの時、我々がダンロップコーナーにいる事がわかっていたのだという。
実はレーシングドライバーさんの動態視力ってのは凄くて、グランドスタンドでも「可愛い子がいる」「ラーメン美味そう」とわかるらしい。
サーキットアナウンス。
第5戦はスタートを言った。
今、1コーナー、コカコーラコーナー、100R…
ヘアピンだろ?
ドンピシャだ、サウンドが聞こえてきた。
「来るぞ!」
集団でフルブレーキング、よし、ダンゴだ!
狙いは当たった。
ドライバー、ポジションによりライン取りが全然違う。
2週目、摩人が3位に食らいついている。
逆に小松君がポジションダウン。
うーん…
先頭からダンゴ、摩人は離されていない。
「もしかしたらもしかするぞ!」
レース序盤、コレなら行けるかもしれない。
摩人、行け!
ところが…
先頭がやってきて摩人がほんの少し離されてダンロップコーナー侵入。
そこで急な失速。
摩人、万事休す!
何度も再スタートを試みる摩人、ステアリングを叩く。
悔しさ丸出し。
摩人…
声をかけても良いものか、どんなものか…
気持ちの切り替えも簡単じゃないだろ…
レースは無情にもファイナルラップ。
小松君も表彰台を逃してしまった。
これもレースか…
ただ…
何故、天国も地獄もオイラ達の目の前で起きてしまったのか…
後から聴いたが摩人はココでオイラ達が居るのを知っていたので
「恥ずかしいところを見せてしまいました。申し訳ありません。」と思っていたという。
いや、オイラ達も勉強になったと思うよ。
レースとはそういうモンだろうね。
アレコレ感情が出るけれど、オイラがわざわざ書く事でもないナ。
やってるチーム、ドライバー本人達がそんな事くらいわかっているだろうし。
ちょっと時間置いてパドック行こうという話になった。
~ つづく ~
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Nジャン レポート | 日記
Posted at
2022/06/26 16:22:45