リバティにした理由　その３

実はこのリバティ。担当になった営業マンが商談成立直後、定年退職されました。「あなたが最後のお客さんだから忘れないよ。」って言ってくれました。
聞けばこの方、かつて「日産チェリー静岡販売某営業所（今は無くなってしまった）」におられたそうです。その販売店に私が子供の頃、父親がその店でチェリーを購入しまして、よく連れてってもらいました。
その頃その店に父親に連れられて「新車種　日産パルサー（笑）発表展示会」へ行ったんです。まだ小さなお店でショールームには車一台がやっと。サービス工場を開放して「金魚すくい」をやっていました。
私は、すぐ穴が開いてしまい、それを見かねたツナギを着たサービスのお兄さんが「内緒だよ」といってペーパーを二重にしてくれたんです。
そんな事を思い出させてくれたんです。それをお話したら「やったやった！金魚すくい！なつかしいなあ。」って言ってくれました。
私が「その時を覚えていて、ＧＴ－Ｒの前は、あの店でＧＴＳ-ｔ　ｔｙｐｅＭ買ったんですよ。」そしたら営業マンが「そのときの工場長を覚えてる？ココにいるんだけど連れて来ようか？」って言ったんです。「ええええ！？」
そしたら工場長が「ヨッ！」って（笑）。工場長が言ったんです。「このお客さん実は親子二代でチェリーで買ってくれたんだよ。」って言ってくれました。工場長が「実はオレもこの営業と同期でね、オレも定年なんだよ。」って。
私は「ああ、この方達に最後に花を咲かせてやろう」と思ったんです。
私が「工場長、一ヶ月点検見てくれる？ご指名でいい？」って言うと「喜んで承ってやる！」と（笑）。「まったく客だと思ってないんだから！」三人で爆笑。
その後、お二方は定年をお迎えになりました。