Ｎ－ＪＵＮＫＩＥっていうヤツ　その39

～老人問題～

駄菓子屋の母親の実家。オレのお爺さんがリウマチが悪化して立てなくなり寝たきり老人になったよ。

最後にウチに来たのは何気なく来た時だったな。オレと親父が「日本シリーズ」を夢中で見てたとき、お爺さんも引き込まれるように見ていたな。お爺さんはそれから野球に夢中になったよ。

お爺さんはオレが初孫だったこともあって随分可愛がってくれたよ。
口が達者なんだけど体不自由になっちゃった。

お嫁さん（おばさん）、それでも義父を介護してたな。
お婆さんもウチの母親も全員野球だった。

ある日お爺さんは狂ったようにこう叫んだんだ。

「オレを殺せ～！！！」

本当はねボケが始まっていたんだ。
藤枝市は彼の障害者階級ＡをつけずにＢをつけたんだ（当時）。
税金も介護も免除されない。
どう考えても「おかしいじゃないか」って思うよね。
家族が面倒見るしかなくなっちゃったんだ。

どこにも行けない。
そんなことになってしまったんだよ。