Ｎ－ＪＵＮＫＩＥっていうヤツ　その63

～山形のお婆さん　後編～

その年の冬・・・・
山形の家から「お婆さんの様子が変だ」とＴＥＬがあったよ。
親父は実家へ向かったんだ。
「もう会えないかも知れない。」と思ったらしい。
夕方家に電話があったさ。「今、ついたよ。イビキかいてる・・・。」

その２時間後、またＴＥＬが鳴った。電話に出たのは妹。
「とんでもないことになった・・・・死んじゃった・・・・。」

翌日オレ達は慌てて一番列車に乗った。
鉄道の乗り方、種類。それはオレが一番詳しい。オフクロも妹もオレ任せだ。

いつも好きだった羽越本線日本海・・・
何だか悲しく見えた・・・・

着くと親戚一同がお出迎え。
お通夜、お葬式、四十九日を一辺にやった。オレらみたいな遠土の親戚があるからだ。

納骨の日、猛吹雪だった。
手がかじかんだ。雪に足を取られた。
そのまま帰る事にした。羽越本線酒田駅。「特急　いなほ」が大雪で１時間遅れている・・・
家に着いたのは２３：００を回っていた。

お婆さん・・・・楽しかったよ。ありがとう。