ドキュメント　日産応援団：'07　場外編 #5

～顔を上げろ～

九州戦当日。

現地の仲間４人が気合のメールをくれた。
現地に行けない日産応援団の仲間もメールをくれる。

そして決勝・・・・・。

ＡＲＴＡがチャンピオン確定。
富士に決戦が持ち込まれるという予想はひっくり返された。

落胆するメールが次々と入ってきた。
中でも北条君のメールはとても悲しそうだった。
目の当たりにした現地の仲間達。
その気持ちを察することは難しくなかった。
「だけど精一杯やったじゃないか。誇らしく思うぞ。」
そう感じずにはいられなかった。
Ｎジャン、メールを返信。
「胸張って帰って来い！業務命令だ！」

メールが次々と入ってくる。
日産応援団の空気が重い。

Ｎジャンは思った。

「団長は以前、オレに中心的存在になって欲しいと言ってくれた。だったらオレが引っ張るぞ！空気替えなければ！」

数年前は、どうやったら認めてもらえるだろうと自分の事しか頭に無かったＮジャンだったが、いつの間にか日産応援団全体を主体に考えることが出来るようになっていた。
仲間達を思うからこそ、次の富士は頑張らなければならない。
大決戦富士を大前提にしていた文章を早急に改訂しなければならなかった。

「オレにはガッカリしている時間が、いつまでも無いんだ！」

現地仲間と黒澤団長にメールした。
「遠征組の皆さん、立派だと思いますし、十分誇れる仲間だと思います。　お疲れ様でした。　黒澤さん、オイラは今夜から最終戦の仕事はじめますよ。みんなが待っているからね。」

こういうときこそ、しっかりしなければいけないと感じていた。
「顔を上げろや。結果はどうあれ、日産だって頑張ったじゃんか。」

団長から返信がきた。
「悔しい。本当に悔しい。４人の仲間達は最高です・・・・。」

そのあと、気になってSuperGTのサイトを見た。
あれ・・・・チームチャンピオンはまだ決まってないぞ！
まだ僅かな光が射していた。

#22 MOTUL AUTECHのチームチャンピオンの可能性は、首の皮一枚でつながっているじゃないか！

※画像提供：すて☆るび夫さん