ロータリー・スピリッツ　その１

～焼けた広島～

１９４５年８月６日　広島・・・・・
世界に衝撃が走った。
原爆投下・・・・
広島は一瞬にして焼け野原になった。
その後、終戦を迎えた。

東洋工業（現　マツダ）株式会社。
山の陰になり、会社は原爆から免れた。

３輪自動車を生産販売していた。
広島復興の大事な産業を抱えていた。

その後、小型車販売に力を入れた。
軽自動車「キャロル」を発売。

自動車業界に衝撃が走った。
政府は自動車輸入自由化に伴い国内メーカーの潰し合いをさける為、国内３社に絞ると言う政策案を発表した。
会社として規模の小さい東洋工業は震えていた。
トヨタと合併することがウワサされていた。

震えていたのは東洋工業ばかりではなかった。
プリンス自動車は日産と、日野自動車はトヨタ自動車と相次いで合併を発表。
小規模メーカーは生き残りを賭けていた。
ホンダはＦ－１というモータースポーツに挑戦、スバルは水平対抗エンジンで望みをかけていた。
東洋工業は個性を探していた・・・・。