スタイル【style】　Vol.1

～上には上がいる～

常にボクは何事にも「上には上がいる」と思っている。
それを最初に知ったのは音楽だった。

少年時代。
チョット出来る様になって周りから「上手だね。」と言われた。
調子に乗ったボクは夢中で鍵盤を叩いた。

やがて青春時代を迎える。
バンドでライブハウスに通うようになった。
対バンで東京からきたというバンドの音を聴いた。
「ウチのバンドとは比べ物にならない。」
完全に打ちのめされた気がした。

吹奏楽部で打楽器を担当した。
周りから「上手いヤツだ。」と言われた。
やはり調子に乗った。
そして楽団に入った。
待っていた言葉は「オマエのドラムは重い」。

鍵盤の方で、プロの生演奏を聴いた。
神業とも言える技術。
「とてもオレには出来ない。」

それら全てがボクの限界だった。

音楽についてはまさに音を楽しむの如く、自分の中で納得している範囲で今も行っている。

「上には上がいる。」

それは今でもボクに深く刻まれている。