![91年 ル・マン [マツダ787B] その2 91年 ル・マン [マツダ787B] その2](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/images/UserDiary/78622/p1m.jpg?ct=09bbd53f0a85)
マツダはこの年ロータリーエンジン最後のル・マンチャレンジとなった。
レースが始まると前々年度の覇者メルセデスがトップを形成した。続いてジャグヮー。そうそうたるメンバーが先頭を固めた。
マツダはロータリーエンジン搭載という事で重量が170kg優遇されていたので軽さを武器にブレーキ、燃費に有利だった。しかし非力なパワーにメルセデス、ジャグヮーに水をあけられていた。レース前のマツダに関係者やファンや日本のマスコミ以外は誰も注目していなかった。一寸法師である。一寸法師は鬼に勝ったがそれは物語。現実は厳しいものである事は誰でもわかっていた。
夜中になるとジリジリとマツダが順位を上げた。ジャグヮーを抜いて3位に踊り出た。マツダの計算に間違いは無かった!ジャグヮーは予想以上に規制されている燃費に苦しんでいた。
カン高いロータリーサウンドがル・マンに響いた。
2位を走っていたメルセデスはギアボックストラブルにより先々離脱。マツダは2位に順位を上げた!
しかしトップのメルセデスとの差は3周の差があった。これはとんでもない差である。しかも背後にはジャグヮーが迫っていた。
マツダチームの中には「2位でも立派じゃないか!」と言う声もあった。「守りか攻めか…。」マツダチーム大橋監督(現 トヨタチームサード監督)は迷った。決断は『攻め』だった。「1周1秒短縮しよう!」という作戦だ。1周1秒…これはとんでもない作戦だ。これで3周差を縮めるにはどの位の時間がかかるだろうか…。ドライバーにも負担がかかる…。「大丈夫!我々が汗水たらして作ったエンジンだ!壊れてたまるか!」
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モータースポーツ | 日記
Posted at
2005/01/25 23:15:27