Nジャン(N-JUNKIE)のブログ一覧

～哀しき　歴史～

会社に入って軌道に乗った。
会社には同じクルマ好きの人がいた。Ｙさんという。
年上で頼れる先輩である。

Ｎ－ＪＵＮＫＩＥがケンメリについて触れると、彼はこう言った。
Ｙ「ケンメリね。あれはアメリカの６０年代～７０年代のダッジ チャレンジャーあたりのスタイルを真似してるんだ。」
Ｎ「え・・・・」
Ｙ「当時の日本車、トヨタ、日産、ホンダ、マツダみんなアメ車のスタイルをそっくり真似したんだよ。」

それは本当だろうか？と思い機会を見てアメ車の本を見た。
確かにそっくりだ。
あんなにケンメリを思ったのにこんなことになっていたのには少々ガッカリした。

あの自動車評論家、徳大寺有恒氏が書き下ろしてる「間違いだらけのクルマ選び」を読むとこの時代のクルマさえパクリとか真似とか書いてあった。

Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは日本車が寂しく見えてきたのだった。

～転職～

１ヶ月間「ぷ～たろ～」だったＮ－ＪＵＮＫＩＥ。
当然ガソリン代すらなかった。
失業保険暮らしにウンザリしていた。

ハローワーク（当時は　職業案内所）で毎日求人票とニラメッコしていたＮ－ＪＵＮＫＩＥ。

２つの企業が目に付いた。その一つは親父の勤める会社だった。
給料で選択した。親父の会社だった。

父親に相談した。「わかった。オマエが決めたのならそうしろ。組合に声はかけてやる。あとは自分でなんとかしろ。」と言った。

面接を受けた。数日後合格案内がきた。
これが現在も勤める自動車部品会社である。

やはりクルマから離れられないＮ－ＪＵＮＫＩＥだった。

親父は言った。

父「そんなにクルマが好きなら、直接関係する仕事につけばいいんじゃないか？」
Ｎ「趣味と仕事は一緒にしたくない。知りすぎてキライになりたくないから。」

自分で言うのも何だが、Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは立派な選択だと思っていた。

～フェアレディＺ～

研修に行った時、一人の男の子と出会った。Ｍ君という。
彼とクルマの話が合った。仲良くなった。

彼の愛車は買ったばかりのフェアレディＺ（Ｚ３２）ツインターボ。

彼のクルマを見たＮ－ＪＵＮＫＩＥは素直にこう言っていた。

Ｎ「カッコいいね～。このクルマは見ているだけでもいいね。」
Ｍ「乗ってみます？」
Ｎ「いいの？」
Ｍ「どうぞどうぞ」

Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは生まれて初めて日産の作った貴婦人に乗った。
感激した。フェアレディＺも大好きだった。

走りの性能はまあこんなものだろうと思ったが、そんなことはどうでもいい。カッコいいんだから。
Ｎ－ＪＵＮＫＩＥはＺ３２に惚れてしまった。
しかし買う買わないは別である。

Ｚ３２・・・・今でも惹かれるフェアレディＺでもある。
こんなにフェアレディＺに惹かれたのはＳ３０型　２４０ＺＧ以来だった。

～感激したモータースポーツの世界～

Ｇｒ．Ａは日産スカイラインＧＴ－Ｒが王者になっていた。
元々ＴＶ中継で見ていたから９０年の世界戦インターＴＥＣはブラウン管の前からＮ－ＪＵＮＫＩＥは離れなかった。
なかなかインターＴＥＣで勝てなかったスカイライン。このとき青いカルソニックスカイラインの星野・鈴木組が優勝した。シリーズチャンピオンにも輝いた。

Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは今でもあの時の喜びを隠せない。夢にまで見た青いスカＧが星野の手でチャンピオンに輝いたのだから。

９１年インターＴＥＣ。Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは見に行きたくてたまらなくなり富士スピードウェイに向かっていた。

初めて見たレース。星野一義、長谷見昌弘、土屋圭市、Ｓ・ヨハンソンなど層々たるメンバーの走りを見たＮ－ＪＵＮＫＩＥ。あの憧れた星野一義の走りを生で見た。
迫力のサウンドに凄いスピード。目の前にあのレーシングＧＴ－Ｒが走っているのだ。

Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは嬉しくてたまらなかった。スカイラインＧＴ－Ｒが目の前で走っている。星野一義が走っている。
レースって素晴らしい！

優勝したのはカルソニックスカイライン、星野・鈴木組。
Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは震えが止まらなかった。

ここから毎年、今現在まで次女が生まれ、富士が休業した２００４年を除いて必ず富士スピードウェイに通っている。

～アルバイトから地獄の社員～

父親の紹介で業者が会社を新たに立ち上げた。
Ｎ－ＪＵＮＫＩＥを雇用したいと言った。

Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは「アルバイトでいい」と言った。
社長は「うん。とりあえず働いてみてくれないか？」と言った。

アルバイトのはずがいつの間にか正社員にさせられた。
研修に行って完全に社員にさせられた。

「ふざけるな。毎日徹夜のような仕事。安い給料」

Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは１年で会社を辞めた。

辞表を出した時社長にこう言った。めったに怒らないＮ－ＪＵＮＫＩＥは怒鳴った。

「約束と違うじゃないか！何だ？この仕事。社長、アンタは何見てんだ？　オレはあんたの奴隷じゃない！」