
SNSの方で昔の仲間とちょっとしたやりとり。
あの頃のライブハウスじゃ、ちょいとばかし名の知れた5人。
しかし、日の目を見ることもなくそれぞれの方向に歩き出した。
懐かしい話に花が咲く。
今となっては笑い話の数々。
「何もかもがみんな若かった」
当時のライブハウスのマスターは以前、そう言ってくれた。
街明かりの中、外に漏れてくる音。
「アイツのギター、いつもディストーションがかかってる」
「かぁ、タイコ走りすぎだぜ」
聴こえないフリして次をスタンバイ。
「Nジャン、イケるか。」
「ヨユーだね。」
とはいえ、実は覚えきれずに鍵盤と本体の間にカンニングペーパー(笑)。
「DX-7?ンなモン、高くて買えないっての」
湿ったコンクリートの壁。
剥がれかけのポスター。
「あんたっち、出番もうすぐだよ」
ハスキー声のママさんだ。
光の中のステージ。
だけどオレ達の時間は止まっていた。
「相変わらず荒っぽいセッティングだなぁ。」
「た~ん気はそん気~。」
「オマエがいうか。」
永遠に止まっていればいいのに。
熱いほてりを冷たく笑い飛ばしていた。
「いいねぇ、成人サンは缶ビールだよ。ペンギンの(笑)。」
「早く大人になんな。」
どこに彷徨うか。
いつも出る悪いクセ。
無駄な強がりってヤツ。
他所のバンドの甘いサックスの音が響き渡る。
※イメージ:https://publicdomainq.net/
それともしゃがれたギターの音か。
アイツの声か。
※イメージ:https://publicdomainq.net/
「アイツはモテるからな。またどっかのオンナを泣かしていたってよ。」
「オレには関係ないし。」
※イメージ:http://www.pakutaso.com
ボーズアタマのオイラ。
大中で買った人民帽と安売りのグラサン。
「ハードロックってガラじゃないよなぁ、確かに。モテるわけないだろ…」
土砂降りの雨の中でもヴォリュームを上げた。
シャウトしていた。
「じゃあな。」
ヘッドライト流れる街の中。
夢だけは掲げていたような気がする。
色褪せるまでは…
想い出にしがみつくほどに…
傷跡にしがみつくほどに…
もう一人の自分が、「何かが違う」とシャウトしている気がする。
¨ Come back to my heart ¨
¨ Come back to my heart ¨

Posted at 2019/04/27 10:52:57 | |
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