
~ HURRICANE ~
2025年5月3日(土) 予選日。
ウォームアップラン。
練習走行でもあり、マシンセッティングの最終確認という大事な時間帯でもある。
オイラはこの時、写真撮影に徹していた事は前途の通り。
通り過ぎるマシンがどうこうというより、スピードとサウンドを楽しんでいた。
何回足を運んでも鼓動は変わらない。
GT500、トヨタ、日産、ホンダのメーカーの威信をかけた三つ巴のバトル。
馬力は基本的に500馬力までに制限される。
GT300、バラエティに富んだマシンのバトルの競演。
こちらは基本300馬力。
今シーズンの予選アタックは一昨年まで行われていた通称「ノックダウン方式」に戻された。
やはりこっちの方がわかりやすい。
この予選結果次第ではチームの戦略が見え隠れする。
既にチームの駆け引きの嵐(ハリケーン)が巻き起こっている。
予選でポールを取りに行くチームもあれば、決勝重視に切り替え予選結果に拘らないチームもあるだろうし。
決勝レースではレギュレーション上、特例でない限り、予選で使用したタイヤで決勝レースを始めなければならない。
予選の場合、目に見えるバトルは無い。
時間勝負のバトル。
…にしても日産勢パッとしない。
スランプなのか、それとも戦略なのか。
だが思いの外、面白い存在が姿を露わにしたりする。
ダークホースってヤツだな。
トヨタ&レクサス勢、明らかに獲りに行ってる。
ホンダ勢は不気味だ。
どうレースを組み立ててくるのか全く読めない。
開幕戦は雨もあって気温は低かったと聞いた。
ところがこの春の日差し。
正直どのチームも未知数だったと思うけれど、見ている方は楽しみでいるしかない。
流れを予想し、実際はどうだったのか答え合わせも楽しいモンだ。
プログラムは予選開始。
決勝レースを見据えたタイヤライフ。
それでいて予選もアタマ獲りたいとなれば、ターゲットとした一周の一発勝負。
ミスなく走れて一発勝負が求められるドライバー…
それに応えるチーム。
モータースポーツもチーム総合力がモノをいう。
ん…
益々決勝レースがわからなくなってる。
☆GT300 予選レポート(AUTO SPORT)
https://www.as-web.jp/supergt/1207742
☆GT500 予選レポート(AUTO SPORT)
https://www.as-web.jp/supergt/1207747
2025年5月4日(日) 決勝日。
午前中は前座レースが主。
あとはイベントか。
決勝レースに向けたウォームアップラン。
この時点で、セッティングの方向性を決めるチームもあれば、ピット作業のリハーサルをするチームもある。
とにかくあらゆる情報を仕入れるラストチャンスはこの時でしかない。
☆ウォームアップ走行レポート(AUTOSPORT)
https://www.as-web.jp/supergt/1208054
プログラムは、ゲストのパフォーマンスライブ、グリッドウォーク、国家独唱からパレードランからフォーメーションラップ。
いよいよレースがスタート。
序盤からアクシデントが目についた。
慌てる必要が無い事は誰だって知っているらしいけれど、彼らも勝負師であり人間。
ここぞとばかりにアクセル踏むんだよね。
あるドライバーが言っていた。
「 ¨ 怖いから踏む ¨ という衝動に駆られそうな時があるんだけど、ソイツは悪魔の誘惑。緩める勇気は必要。降りる勇気の登山家サンと似てるトコあるんです。どこに危険が潜んでいるのかわかりませんからね。度胸だけじゃダメなんです。」
やはり未知数。
タイヤトラブルを抱えるチーム、予想外のタイヤのパフォーマンスのチーム。
それでいて調子の良いチームもある。
同じマシン、同じタイヤメーカーなのに、雲泥の差があるってのはどんなモンなのか。
…と、書いておくか(笑)。
フェラーリ、アストンマーティン、ランボルギーニ、ポルシェ、AMGメルセデス、BMW。
トヨタ、レクサス、日産、ホンダ、スバル。
3時間のタイムレース。
レースは長いようで終わってみれば短く感じるモノとわかっていても長さを思う中盤戦。
今回は淡々とした流れは無い。
アクシデント、トラブルがいつ起こるかわからない。
…にしてもTRSをついつい「カルソニック」と言いそうになる。
このブルーはそういう残像があるモンだとつくづく。
レース後半、動き始める。
好調だったマシンは後退の一途。
逆に眠っていた獣が起きたかのようなキレッキレのマシン。
このレースも悲喜こもごも。
無限団長が後に話している。
「やっぱりね、勝ち方を知っているチームは強いね。」
オイラも答える。
「確かに戦略の組み立て方ってあるよねぇ。」
最大のドラマはファイナルラップに待っていた。
この展開はライバルまでも同情を誘うぜ…
3時間という時のマジック。
真っ先にチェッカーフラッグを受けた者が優勝というアタリマエの常識のシビアさを知った。
ファイナルラップ前の勝利を確信したかのようなパッシングは…
チェッカーフラッグ振られ、まさかの逆転勝利とポールトゥウィン。
いや、大湯♨とWinか。
☆GT300 決勝レポート(AUTO SPORT)
https://www.as-web.jp/supergt/1208185
☆GT500 決勝レポート(AUTO SPORT)
https://www.as-web.jp/supergt/1208163
勝利を得られた皆さん、おめでとうございます。
この大会を支えて頂いた皆さんに感謝。
勝利を得られなかった皆さん、次、頑張りましょう。
¨3時間の向こう側を見たかい ¨

Posted at 2025/05/07 22:16:20 | |
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