Nジャン(N-JUNKIE)のブログ一覧

～Ｒ３２　スカイライン～

毎日のようにカタログを見ては電卓を叩いたＮ－ＪＵＮＫＩＥ。
両親はこの姿を見ていた。

数日後こう言った。

母「いくらするの？」
Ｎ「３００チョイ」
父「貸してやるから買え。」
Ｎ「え！？」
父「ＧＴ－Ｒか？あれは高いからムリだ。」
Ｎ「わかっているよ。」

ついにＧＴＳ－ｔ　ＴｙｐｅＭを購入決意。

友人Ｍが雑誌を持って遊びに来た。
「これ、かっこいいぞ。スカイライン欲しいんだって？」

契約は販売店だった。
実印を持っていなかったから父親の名義だけど。

父「オレ、前にこの店でクルマ買った事あるんだよ。」
Ｏ「それじゃ工場長、ご存知ですよね。」
父「ああ、あの眼鏡の人？」
Ｏ「呼びましょうか？」
工場長（以下　工）「久しぶり、ＮーＪＵＮＫＩＥ（父）さん。」
父「こんちは。今日はコゾーの車買いに来たんだよ。」
Ｏ「ええええええ？　あの時の子？」
親しみやすいこの店はあの頃のままだった。

納車まで１月掛かった。待ち遠しかった。

遂にスカイラインが納車された！

～日産チェリー店～

子供の頃に楽しい思いをした日産チェリー藤枝店。

街を走るＲ３１スカイラインを見た。日産チェリー静岡のステッカーだった。
友人Ｍにそれを言うと「ああ、チェリーでも売り始めたんだよ。」と言った。

日産チェリー店に行った。本当は欲しくないクセに「セリカ考えているんですよ。」と言った。
Ｎ－ＪＵＮＫＩＥについた営業マンはチャランポランだった。Ｏさんという。
とても愉快な人だった。
何もかもがいい加減。だけどツボをビシっとキメるタイプだった。

Ｏさん（以下Ｏ）「１８０ＳＸなんてどう？」
Ｎ「ああ、アレね・・・ウチにスープラあるから似たようなのはいいよ。」
Ｏ「お兄さんか誰か？」
Ｎ「オヤジ・・・。」
Ｏ「えええええええええええ！！！！」
Ｎ「でしょ？」
Ｏ「セリカがそんなにいいの？」
Ｎ「モデル末期だから安く買えるでしょ？」←一生懸命ウソを言っていた。
Ｏ「スカイラインもあるよ。」
Ｎ「スカイラインかぁ・・。」←正直キター！！って思った。
Ｏ「見積もってみる？」
Ｎ「うん・・・だけどプリンスじゃ５万円しか負けてくれなかったから。」
Ｏ「ちょっと待ってね。」

Ｏ「でたよ。３０８万円。１２万引いてあげる。」
のおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！

Ｏ「ここだけの話、５万円ってのは標準値引きなんだよ（当時）。向かいのサニー店もこのぐらい。ウチ、サニーとあんまり仲が良くない（笑）。斜め向かいのトヨタ店の方がよっぽど仲がいいから（大爆笑）。」

面白い営業マンにＮ－ＪＵＮＫＩＥは心を奪われた。

～モータースポーツ全盛～

ホンダがＦ－１で破竹の連勝を続け、他のチームを寄せ付けなかった。
Ａ・セナが日本人の心を掴むとヒーローになった。

トヨタも日産もマツダもワークス活動が一層増す。
ル・マン２４時間に挑戦。
日産は歯が立たなかったのがウソみたいにジャグワーの後、３位を一時走行した。
マツダは後に優勝を飾った。

Ｇｒ．ＡではついにスカイラインＧＴＳ－Ｒがフォードシエラを破った。
翌年ＧＴ－Ｒがデビューすると手つかずの連戦連勝を飾った。

トヨタがＷＲＣでセリカＧＴ－ＦＯＲＥが大活躍する。

三菱もあの「パリ・ダカールラリー」で優勝をもぎ取った。

～どうしてもスカＧが欲しくて～

Ｒ３１スカイラインの販売があと半年で終えようとしていた。
次期モデルが気になったＮ－ＪＵＮＫＩＥだった。

何気なく日産プリンス藤枝店（現在の藤枝志太店）へ行った。
セールスマンＹさんが登場した。
アレコレを話した。

何度も足を運んだ。
「Ｎ－ＪＵＮＫＩＥ君、研修に行ってきたんだけどここだけの話、資料を見せてあげるよ。」と言った。

曲面構成のバランス、ボディデザインの融合。
Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは心を弾ませた。
Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは信じられなかった事が資料に書かれていた。驚く事に、あのスカイラインＧＴ－Ｒが復活すると書かれてあった。

そう、これがＲ３２型スカイラインの全貌だった。

時が流れてＲ３２スカイラインが発売された。
Ｎ－ＪＵＮＫＩＥは欲しくて欲しくてたまらない。
しかしＧＴ－Ｒの値段はＮ－ＪＵＮＫＩＥにとって途方に暮れる値段だった。４５０万円。ただ半年後の発売だった。

売れ筋モデルＧＴＳ－ｔ　ＴｙｐｅＭの値段で見積もってもらった。
３２０万円だった。値引きは、たったの５万円だった。

Ｎ－ＪＵＮＫＩＥはＧＴＳさえも買えなかった。