
あれは90年代半ば頃だったかな?
彼女は当時21歳。
Nジャンにクルマ購入を相談してきたのである。
いつもどおりライフスタイルを聞いたのだが、いつもと違っていた。
クルマに興味があるというのである。
具体的なことを聞くとリトラクタブルヘッドランプ(パッカーンって開くアレ)が好きらしいのである。
それでいてなるべく経済的で楽しいクルマというのがご希望だった。
これは面白いことになるぞと思ったNジャン。
そこでユーノス・ロードスター(初期型)を薦めた。
彼女は喜び、マツダに行った。
そしてモンテゴブルーマイカのロードスターを購入した。
春の天気のいい日に山中湖へ友達と女の子同士でドライブに行ったらしい。
もちろんオープンにして。風を浴びることを知りロードスターに惚れ込んでしまった。
夏の週末、会社から帰るとき、オープンにして海岸を走った彼女は波の音や空いっぱいに輝く星に感激したそうだ。
秋の涼しい風の中、紅葉が舞う中の峠をゆっくりドライブするのが好きだと言っていた。
冬はソフトトップの辛い面もあるけれども、風の音が聞こえてくるのが新鮮だと言っていた。
彼女にロードスターを薦めてよかったって思えた。
何よりも「Nジャンさん、ありがとう。」って言ってもらえることがうれしかった。
彼女は残念ながら結婚を機に寿退社し、一児の母親となって御ごく普通の主婦となったが、あのロードスターに乗った彼女の喜びは記憶に残るだろう。
Posted at 2006/01/05 16:09:04 | |
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記憶のクルマ達 | 日記